京都市内の工事現場から、鉄パイプで殴られた男性の死体が見つかった。被害者の身元は、建設会社の経理マン・木田健一(大久保ともゆき)と判明。不可思議だったのは、付近にサクラの木がないにもかかわらず、遺体のズボンにサクラの蕾が付着していた点だった。蕾がどこで付着したのかがわかれば被害者の足取りも判明するが、京都中のサクラを調べて特定するのはあまりに困難な作業だった。
だが、そのサクラの品種を聞いたおみやさん(渡瀬恒彦)は、迷宮入りした殺人事件を思い起こす。8年前、駆け出しのカメラマン・葉山勇樹(中山卓也)が満開のサクラの下で殺害されたのだが、それが木田のズボンに付いていたサクラと同じ種類のものだったのだ。死ぬ直前に折ったのか、遺体の手にはサクラの枝が握られていたという。
勇樹の父・武彦(秋野太作)は、代々サクラの木を守り育てている職人“桜守”だった。家業を継がずに家を出た息子とは深い確執があり、当時、武彦に疑いの目が向けられたこともあったらしい…。
さっそく武彦を訪ねたおみやさんと洋子(櫻井淳子)は、彼が白衣姿の女性に文句をつけられているところに遭遇する。彼女によると、武彦は、同僚で歯科技工士の立原佐代子(映美くらら)に半年ほど前からつきまとっており、抗議しに来たという。だが、当の本人である佐代子は「ただつきまとわれただけで、何をされたわけでもない」と、なぜか大事にはしたくない様子だった。
そんな中、殺害された木田が、武彦の弟子・宮村一茂(蟹江一平)とトラブルを起こしていたとわかる。さらに事件当日の夜、白衣を着た女性と被害者が口論していたという目撃証言が浮上。おみやさんは、桜守とその息子の悲しくも切ない真相に迫っていく…!?
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タグ:おみやさん 第8シリーズ