5月5日木曜 夜11:58 放送
失恋したら掛け金の10倍の保険金で癒してくれる…「失恋保険」加入のため四つ葉神社の地下室を訪れたのは出版社に勤める編集者の水野香菜恵(関めぐみ)。彼女は担当するベストセラー作家、藤澤和也(渡部豪太)に告白したいという。
デビュー前から新人賞に応募してきた和也の面倒を見てきた香菜恵。だが、香菜恵は和也の心に別の女性がいる事を明かし、トラコ(古田新太)に1枚の写真を見せる。そこには犬を抱く和也が写っていた。
和也には結婚しようとしていた里佳子(早織)という彼女がいたらしく、結婚したら犬を飼おうと約束していたという。だが、里佳子はその前に他界。里佳子の身代わりとして犬を「リカ」と名づけかわいがる和也を見て、まだ里佳子に未練が残っているとわかるのが辛い香菜恵。
しかも和也のベストセラー小説「永遠の彼方」は里佳子との思い出を綴ったものだった。ルーク(城田優)は手始めにマル(福田沙紀)を雑誌記者に変装させて和也にインタビュー取材させ、里佳子に対する気持ちを探らせることにした。
留学先の中国で列車事故に巻き込まれたという里佳子。その3ヵ月後に香菜恵が、死んだ恋人を題材に小説を書けと強く勧め、和也はベストセラー作家になった。今や高級マンションに住む和也。それとは対称的に、香菜恵の住まいは安アパートだった。
ルークは慌ててアパートから駆け出る香菜恵に出くわす。和也の飼い犬・リカが誘拐されたのだ。散歩中にコンビニに立ち寄り、店を出るとリカがいなくなっており、郵便受けに「犬は預かった。無事に返してほしかったら、『永遠の彼方』を販売中止にしろ」と書かれた脅迫文が入っていたという。
2人で完成させた作品と自負する香菜恵はリカよりも小説を優先。だが、和也はまた書ける小説よりも代わりがいないリカの方が大事だと訴え、販売中止を切望する。言い争いを聞いていたルークはマルを二人に張り付かせ、立ち去った。
里佳子だけでなくリカまでいなくなる事を悲観した和也は、香菜恵が止めるのも聞かずリカを探しにマンションを飛び出す。マルはどちらについたらよいのか迷いつつも、アパートに戻る香菜恵の後をつける。するとアパート前にいるルークと出くわす。なぜ先回りしているのかマルが不思議に思っていると、再び香菜恵がアパートから出てきた…腕にリカを抱きかかえて。なんと、リカの誘拐は香菜恵の自作自演だったのだ。
この後、和也はマンション前でリカを発見。離れた場所で見ていた香菜恵は、里佳子には勝てないと悟り去っていく。翌朝、「退職届」を手にした香菜恵にBARクローバーで経過報告を承る旨のメールが届く。
バーテン姿のルークは来店した香菜恵に、動物の世界の「共生」について語り始める。アマサギは自分より遙かに大きなカバの背中に留まって外敵から身を守り、そのお返しにカバの皮膚についた昆虫や寄生虫を食べるという話をした後、ルークは「作家と編集者も一種の共生なんでしょうか?」と問いかける。
目の前の香菜恵が「永遠の彼方」の編集者であることは知らぬフリをして、そのあとがきを香菜恵に見せるルーク。そこには「この小説を、担当編集者の水野香菜恵さんに捧げる」との一文が。
これは、作家から編集者への甘い共生の誘いではないかと言うルークは、「何でもしてやろうと思った編集者は、見返りに何が欲しかったんでしょうか……亡くなった恋人を餌にして」と、香菜恵を揺さぶった。この言葉に思わず感情的になった香菜恵に、ルークはその場で告白指定のメールを送った。
「告白の時間です」――公園へ行くよう香菜恵を誘導したルーク。ところが、そこへ来たのは和也ではなかった。恋愛心理テクニックを駆使したルークの告白ミッションが幕を開ける。そこで明かされる驚愕の事実。香菜恵を苦しめていたのは死んだ恋のライバルだけではなく、ゴーストはもう一人いたのだ。恋をしたが故の恐ろしい深層心理が炙り出される…
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