澤本大地(反町隆史)は産和新聞社社会部の記者。
仕事に妥協を許さず、取材対象を容赦なく追及して数々のスクープを飛ばしてきた大地は社内でも一目置かれる存在だ。
そんなある日、大地が帰宅すると妻の華織(井川遥)が姿を消していた。6歳の息子・羽雲(加部亜門)も華織の行方を知らず、テーブルの上には華織が残した離婚届が。
翌朝、家庭のことは華織に任せきりだった大地は、羽雲の世話もままならず、慌ただしく取材先に出かけてしまう。
同じ頃、明青医科大学付属病院では、小児科に赴任してきた新人CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)の紺野七海(榮倉奈々)が小児科医の円山湊人(伊原剛志)らを前に意気揚々と挨拶をしていた。
CLSとは入院した子どもや家族の心のケアをする仕事だが、聞き慣れないその名称に足立優香(永池南津子)ら看護師は戸惑いを隠せない。
一方、取材に追われていた大地に、華織の弁護士から離婚の件で話がしたいと電話が入った。
さらに羽雲の担任の細川(荒木宏文)からも連絡が。羽雲がケガをして病院に向かったというが、大地はくわしい事情も聞かずに電話を切り、弁護士事務所へと向かう。
その頃、華織のそばには、彼女の世話を焼く雪村慎平(鹿賀丈史)の姿があり…。
羽雲が治療を受けていたのは明青医大付属病院だった。不安そうな羽雲を、ケガは軽いとやさしくなだめる円山。以前からヒザに痛みを感じていたという羽雲の言葉に、丸山は痛みが続くようならまた受診するよう言い聞かせる。
大地は華織に会わせろと弁護士に詰め寄っていた。離婚の理由を本人に問いただしたい大地だが、華織が会うことを拒んでいると聞き入れてもらえない。
同じ頃、華織は新居のマンションで、迷いを振り切るかのように一心に荷物を片付けていた。部屋に訪ねてきた雪村慎平(鹿賀丈史)が思い詰めた様子の華織をやさしく気遣う。
一方、七海は点滴を怖がる子どもをなだめようとシャボン玉を吹き、優香に叱責されてさっそく落ち込んでしまう。そんなとき、大地が迎えにくるのを2時間も待っていた羽雲に出会う。
ようやく現れた大地の羽雲に対する態度が七海は気になる。
その夜、羽雲を家に残して仕事に戻った大地は、"特オチ"という記者としては痛恨の大失態を犯してしまった部下の児島賢哉(金井勇太)を罵倒。
一方、自宅では羽雲が鍋を火にかけたまま出かけ、ボヤ騒ぎを起こしていた。慌てて帰宅した大地は、消防士から子供を一人で夜に残していることを責められたうえ、「ママが帰ってきていた」と嘘をつく羽雲にいら立ち、厳しく叱りつける。
翌朝、出社した大地は児島が自殺を図ったことを知る。
直属の上司でありながら、児島の精神状態が不安定だったことに気づかなかったのかと部長の奥田慎一(北見俊之)に指摘され、ショックを受ける大地。
夕方、華織がかつて勤めていた美術館を訪ねた大地は、再就職の相談に来ていた華織を見つける。
懸命に働き、家族を養ってきた自分のどこが不満なのかと一方的に怒りをぶちまける大地に、以前から離婚を考えていたことを打ち明ける華織。
妻の話には一切耳を貸さず、自分の主張ばかりを押し通す大地との生活に華織は疲れ果てていたのだ。
さらに華織は思わぬことを告げる。家を出るとき、羽雲を連れて行こうとしたが、パパをひとりにできないと言い張り、「パパがママにごめんねって言ってた」と嘘までついて華織を引き留めようとしたという。
「あの子はあなたを捨てられない」と悲しげにつぶやいた華織は、「もう会いにこないで」と決別を告げて去って行く。
ぼう然としながら帰路についた大地を羽雲が待っていた。
なぜ華織に着いていかなかったのかと聞く大地に「パパがひとりぼっちになっちゃうから」と泣き出す羽雲。
息子の自分に対する思いを目の当たりにした大地は…。
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