示談交渉人の白井虎次郎がトルネシア大使館人質事件で外務省の交渉人だったという事実を知った彩乃。今まで黙っていたことにショックを受けた彩乃は、それ以来、信吾のバーに姿を見せなくなっていた。そんな折、警視庁の捜査一課特殊捜査係の一条康介が白虎を訪ねてバーにやってくる。そして、一条は白虎にファミレス占拠事件が発生したことを告げる。
現場を指揮する捜査一課長の相模総一朗は犯人が白虎を交渉人に指名してきたと説明。その時、犯人から仮設捜査本部に連絡が入る。電話に出た白虎は犯人の声を聞き、すぐにトルネシア大使館人質事件の犯人、クロスのタトゥーの男だと気付く。3年前の事件からクロスのタトゥーの男を捜し続けていた白虎。両者は再び対決の時を迎える。
その頃、彩乃は数日ぶりに信吾のバーに姿を現す。そして信吾は、白虎が3年前、命懸けで交渉した事を彩乃に伝える。クロスのタトゥーの男の交渉に挑んだ白虎。それは自分のこめかみに当てた拳銃の引き金を引いたら人質を1人ずつ解放できるというロシアンルーレットだった。白虎は最後の引き金を引く事ができず、人質だった彩乃の父親を犯人グループに連れ去られてしまう。以来、白虎は責任を感じ、父親代わりとなって彩乃を見守ってきたのだ。
捜査本部では交渉の準備が進められ、白虎は一条から小型マイク内蔵の腕時計を渡される。人質の中には相模の娘、絵里香もいるという。白虎は必ず全員連れ戻すと相模に約束し、クロスのタトゥーの男ら犯人グループが待つファミレスへ。クロスのタトゥーの男は要求を全部飲んでくれた最高の交渉人だったと再会した白虎を挑発する。そしてクロスのタトゥーの男は1時間以内に現金2億円と逃走用の車を用意しろと要求し、要求が通らなければ人質を皆殺しにすると言い放つ。
白虎は1時間で2億円は用意できないと伝え、2時間で半分の1億円を用意するので人質を半分解放してもらうと条件を出す。クロスのタトゥーの男はこの条件を飲むが、金を持ってくる人物として彩乃を指名。白虎がそれを断ると、クロスのタトゥーの男は断ったお前のミスだと言って人質の男性の足を拳銃で撃ち抜く。
この後、彩乃と信吾は捜査本部にやってくる。信吾は白虎が時間を稼ぎ、犯人に隙ができるのを待っていると推理する。そして、彩乃は1億円を持ってファミレスへ入っていく。クロスのタトゥーの男は金を確認すると、彩乃も人質にしてしまう。白虎は人質の半分を解放しろと訴え、ケガ人と女性、お年寄りを先に解放する事を要求する。だが、クロスのタトゥーの男は見せしめのためにケガ人は残しておくと完全には要求を飲まない。そして、女性とお年寄りが外に出ようとした時、クロスのタトゥーの男は「こいつだけはダメだ」と言って絵里香に拳銃を突きつける。クロスのタトゥーの男は絵里香が捜査一課長の娘だと知ってこのファミレスを狙ったのだ。クロスのタトゥーの男は絵里香を交渉の切り札として残す。
さらに1時間が経過し、クロスのタトゥーの男は苛立ち始め、残りの金が届かなかったら人質を全員殺すと白虎に釘を刺す。すると白虎は小心者にできるのかと挑発し、顔を見せないのは不安な表情を読まれたくないからだと指摘。この発言を聞いたクロスのタトゥーの男と部下たちは事もなげにマスクを取って素顔を露わにする。犯人の顔を見たという事は、白虎や人質が生き残る確率が低くなった事を意味していた…。
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