安保秀明(忍成修吾)は、若くして設立した会社をわずかな期間でIT業界のトップクラスにまで押し上げたカリスマ経営者。自らの経営理念をしたためた本がベストセラーになるなど飛ぶ鳥を落とす勢いで、若者たちから熱狂的な支持を得ている。ところが最近、急に平仮名の書き方が思い出せなくなるという奇妙な症状に陥っており、秘書の真紀(中山恵)を心配させている。そんな中、経営拡大のために目をつけている伊良部ホールディングスの跡取りが、精神科医だと知った安保は、「調査も兼ねて受診してみては」という真紀の勧めに従って伊良部(徳重聡)の診察室を訪れる。
乗っ取りの思惑があることを隠すため、安保は最近交際を始めた茜(原幹恵)から紹介されたと言って診察室に現れる。平仮名をど忘れするという症状を話すと、伊良部は徹底的な合理主義の安保が、平仮名というある意味“非合理的”なものを無意識のうちに切り捨てているからではないかと診断。通院を勧めるが、安保自身は「わざわざ治療する必要はない」と診察室を後にする。
仕事に戻った安保は、強引かつドライな手法で経営拡大に突き進むが、そのいっぽう平仮名を忘れてしまう症状はさらに悪化していた。テレビを通してその様子を見た伊良部は、安保がインフルエンザにかかったと偽って仕事をすべてキャンセルさせ、診察室に呼び寄せる。勝手なことをするなと憤る安保をよそに、伊良部は“あえて無駄な時間を過ごす”という奇抜な治療法を実行するため、行き当たりばったりで安保を街に連れ出すが…!?
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