2011年03月04日

バーテンダー #6

「一番大切な人、倒れる…!!別れのカクテル」

 かつて溜(相葉雅紀)をクビにした「ラッツホテル」のチーフバーテンダー・加瀬五朗(竹中直人)が、フランス大使館が主催するパーティーのため、フレンチシェフの山之内清治(大友康平)を伴って凱旋来日した。美和(貫地谷しほり)とともに泰三(津川雅彦)のもとを訪れた溜は、奇しくもそこで加瀬と再会する。加瀬は泰三に頼まれ、「ホテルカーディナル」で行われるフランスフェアの特別顧問を引き受けていたのだ。気まずさを感じながらも、加瀬に近況を報告しようとする溜。ところが、加瀬は優しい口調で「君と僕は、もう師匠でも弟子でもないんだから」と告げ、話を遮る。

 一方、泰三は「カーディナル」の支配人から2つの案件で詰め寄られていた。ひとつはメインバーのチーフバーテンダーを早急に決定すること。もうひとつは、フランスフェアで料理を振舞うことになった山之内に関する問題だ。山之内はフランス至上主義の“ゴーリスト”で、すべての食材をパリと同じもので揃えるよう、無理難題を押し付けて一歩も引かないらしい。泰三が困っている様子を見かねた美和は、溜に山之内をBAR「ラパン」でもてなして説得するよう依頼。ところが、加瀬も一緒に来ることを見越した溜は、その依頼を断固拒否する。

 そんな折、加瀬を取材した美和は、溜がクビになったことで今も苦しんでいることを伝える。
すると、加瀬が突然「ウォッカ・アイスバーグとジン・トニック」という言葉を口にした。
「彼が僕の下で最後に作ったカクテルです」とだけ加えて、微笑む加瀬。その言葉は美和の心に引っかかり…。


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