昭和42年、「大阪万博」のプロデューサーに就任した岡本太郎(松尾スズキ)は、建築家の丹下健三(小日向文世)から、万博のシンボルゾーンに設置予定の大屋根の模型を見せられる。未来の空中都市を表現した巨大な屋根を前に、太郎は強い妄想に駆られる。それは、大屋根を突き破ってそびえるベラボーな塔の姿であった。
太郎芸術に決定的な影響を与えたのはパリである。昭和4年、新聞社の特派員に任命された一平(田辺誠一)は、かの子(寺島しのぶ)と18歳になる太郎(濱田岳)を連れパリを訪れた。芸術の都の空気に触れ、太郎は本格的に画家を志す。離れ離れになることを恐れるかの子だったが、「パリで生きる人間になって苦しみや歓びを描かなければ、誰の心もうてない」と太郎を突き放す。
単身パリに住む決意をし修行に励む太郎だったが、書きたい絵が見つからない。そんな時に出会ったのがピカソであった。国境も人種もない抽象画の世界に感動し、ピカソを乗り越える決意をする。
一方、日本では献身的な一平の助けもあり、かの子も自らの小説を完成させようとしていた。「別れて初めて親子になれる」ことを実感する太郎とかの子。ほどなくして、かの子が脳溢血で倒れる。
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