2011年02月24日

告発〜国選弁護人 第8話(最終話)

「最後の証言」

 見知らぬ男に刺された岡部(橋爪功)は病院に運ばれ、緊急手術が行われる。その数日後、佐原(田村正和)は娘の鶴子(相武紗季)を伴い、秩父を訪れていた。31年前に大物代議士・川辺鉄太郎の不正を嗅ぎつけ、石川松子(市原悦子)を脅迫していたルポライターの樋口(大浜直樹)を、彼女が突き落としたという秩父・武甲山の吊り橋に立った佐原は、女の力で男を突き落とすことは困難と推測。樋口を殺したのは、当時、川辺の秘書を務めていた代議士の藤尾定道(浜田晃)ではないかとの思いを強くする。

 さらに、松子が発行人を務める「月刊潮流」の表紙を描いている画家・柏原泰三(工藤俊作)が、その事件を目撃していたとの情報を入手した佐原は、柳田検事(西村雅彦)に事実確認を依頼。柳田に呼び出された柏原は、事件を目撃したことを認め、松子から口止め料として現在住んでいる家と、「月刊潮流」の表紙の仕事をもらったと白状する。また、樋口を橋から突き落としたのは松子ではなく、一緒にいた男性だったというが、その顔は見えなかったらしい。ただ、佐原と柳田は、その男は藤尾だと確信していた…。

 一方、退院を待たずに病院を抜け出した岡部は、藤尾との密会を果たした後、松子のもとを訪れていた。岸田麗子(釈由美子)の無罪判決のために全力を尽くすと宣言する岡部に、「あなた、藤尾と契約をしたのね」と問う松子。しかし、岡部は何も答えずに部屋を出ていく。

 その後、赤堀事件で弁護した赤堀波子(木村多江)から励ましの手紙を受け取った佐原は、真実を明らかにするため、岡部と法廷で対決することを決意。松子に面会し、31年前の真犯人が藤尾であることを改めて確認した佐原は、それを証言して欲しいと依頼。松子も「日本のため」と快諾する。そして、麗子の裁判が間近になった頃、佐原は柳田を訪ね、検察側の証人として法廷へと立つ決意を伝えるのだった。

 翌年の春、麗子の第1回公判が始まった。岡部は麗子の全面無罪を主張し、佐原によって麗子は罪人に仕立てられたのだと明言する。そして、佐原が証人として法廷に立つ日、3回にわたり合計7千万円もの大金が振り込まれている通帳のコピーが届く。誰の通帳なのか、鶴岡(近藤芳正)に調査を頼む佐原。この日は、鶴子が晴れて佐藤健吾(山口智充)と結婚する日でもあった。純子(真矢みき)は、裁判に勝って鶴子の望み通り岡部を連れてきて欲しいと佐原を送り出す。

 証言台に立つ佐原に対し、弁護人質問に立った岡部はなぜか、自ら藤尾の不正献金に言及する。それに対し、傍聴席に松子が姿を現したのを確認した佐原は、なぜ岡部が麗子の弁護人になったのかを知るために聞いてもらいたいものがあると言い、松子から受け取った16年前の岡部と松子の会話の録音を再生。それを聞いた岡部は慌てて再生を止めさせるが、傍聴席に座っていた松子が、岡部に嘘をついていたと発言、殺したのは自分ではなく、藤尾だったと告白する。裁判長に発言を止められても、自分は事件現場を見たと続ける松子。佐原は松子の発言を受け、岡部が時効前日に松子から殺人の告白をされたものの、自首を勧めなかったことを知った麗子から脅迫され、今回の弁護を引き受けたことを指摘。麗子の弁護人を降りることが正義ではないかと言い放つ。

 そのとき、鶴岡が傍聴席に飛び込んできた。今朝届いていた通帳のコピーは、鶴岡のもので振り込み人が藤尾の秘書だと判明したのだ。「私が藤尾代議士の走狗、手先になっている証拠でもあるのか」と言う岡部に通帳のコピーを差し出す佐原。すると岡部は着席してしまい、「負けた」とつぶやく。その様子に慌てた麗子は立ち上がり、山縣検事(北村有起哉)の殺害も、波子に対する殺人教唆もすべては藤尾の命令だったと言い放つ。

 閉廷後、すぐに藤尾は殺人教唆の罪で逮捕され、国会最大派閥の藤尾派は崩壊した。佐原は通帳のコピーを届けたのは岡部の仕業ではないかと問うが、岡部はそれには答えず、「僕は君に殺された。しかし、藤尾を逮捕させて実に気持ちがいいねぇ」と言うと、鶴子へのプレゼントだと言って蛙のブローチを佐原に渡す。岡部は藤尾を逮捕させるため、自らが悪者になって、麗子の弁護を引き受けたのだ。

 数時間後、純子の店で鶴子の結婚パーティが開かれる。岡部は姿を現さなかったが、佐原はスピーチで、妻が亡くなったときに岡部が励ましてくれた話をする。あれから頼れる人のいない貧しく悲しい人々とだけ国選弁護人として付き合ってきた。そうすることで自分の傷を癒してきたのかもしれない。でも今日は本当に幸せだと語る佐原。そして、穏やかな顔でピアノを弾き始めて…。


第1話 2011年1月13日「夫殺しの女vs法廷の悪女!!99%有罪の壁」

第2話 2011年1月20日「疑惑の女・完結編」

第3話 2011年1月27日「単身赴任殺人!!アリバイトリックの壁」

第4話 2011年2月3日 「連続殺人〜鬼畜と呼ばれた母」

第5話 2011年2月10日「火を見た女!?連続殺人の点と線」

第6話 2011年2月17日「夫を二度殺した女!?消えた証人」

第7話 2011年2月24日「最終章〜殺人時効の女帝!!」


告発〜国選弁護人 TOPへ
各話視聴率へ
2011年冬ドラマ(1-3月)TOPへ

『告発〜国選弁護人 第8話(最終話)』の上へ

『ドラマハンティングP2G』のトップへ

posted by Dhunting | Comment(0) | TrackBack(3) | 2011年冬ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

告発〜国選弁護人 第8回(最終回)
Excerpt: 『最後の証言』内容岡部(橋爪功)が、佐原(田村正和)の目の前で刺された。緊急手術により、一命を取り留めた。佐原は、事件の真相を調べるため、娘・鶴子(相武紗季)とともに秩...
Weblog: レベル999のマニアな講義
Tracked: 2011-03-04 17:47

別館の予備(Rio&国選弁護人&外交官 黒田)
Excerpt: 別館ヒガシ日記から他ブログTB送信が出来なくなりまして 他ブログからのTB受信は出来ますので下記アドに願います 3月4日 Rio&国選弁護人&外交官 黒田 TBアドレス http ...
Weblog: スポーツ瓦版
Tracked: 2011-03-04 19:52

告発 国選弁護人最終話 & 犬飼さんちの犬第8話(3.3-4)
Excerpt: ・告発 国選弁護人最終話 岸田麗子@釈由美子の弁護人となった親友岡部@橋爪功との最終対決 藤尾代議士@浜田晃からの振込の控えを突きつけられ、岡部は敗北を認め、 動揺した岸田麗子は藤尾代議士の手先となっ..
Weblog: まっつーのTV観覧日誌(*´д`*)
Tracked: 2011-03-05 21:33
ドラマ/アイウエオ順検索