大手建設会社の会長にして人気プロ野球球団のオーナーも務める千堂虎雄(津川雅彦)、通称セントラは、歯に衣着せぬ過激な発言で常に世間の注目を集めていた。80歳を間近に控えた今もますます意気軒高な姿を見せていたが、実は人知れず体調不良に悩まされていた。マスコミが向けてくるフラッシュや暗闇がどういう訳か怖くて仕方なくなってしまったのだ。その様子を心配した秘書の木下(綾田俊樹)は、病院に行ってみてはどうかと進言。全日本医学会の理事が院長を務める伊良部総合病院なら安心だと勧める。
不承不承、伊良部(徳重聡)の診察室にやってきた千堂は、頭ごなしに「年のせい」だと診断されてますます頭に血を上らせる。しかし、社会的な立場などお構いなしの伊良部や妙にセクシーな看護師マユミ(余貴美子)のペースにすっかり翻弄され、普段の威光はまったく通じない。そうこうしているうち、伊良部から「高齢者の場合、死への不安から不眠に陥ることもある」との診断を受けるが、当の本人は強がって聞く耳を持たないまま診察室を後にする。
仕事に戻った千堂だったが、日本経済を活性化させたいという熱い思いとは裏腹に、重役たちに年寄り扱いされ、思うような仕事ができない。さらに、エレベーターの閉所でパニックを起こし、再び伊良部の診察室を訪れることになる。千堂は、改めて伊良部に「死を恐れている」と診断されるが、頑固なまでにそれを否定する。しかし、頑なになればなるほどマスコミとの関係は悪化。仕事上の立場も危うくなり、症状はさらに深刻さを増していき…!?
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