有名大学医学部長に昇進した野村(石橋蓮司)の娘を嫁に取り、教授昇進は確実といわれる精神科医の池山(岡田義徳)。しかし、義父である野村の就任祝賀会でなぜか浮かない顔をし、人知れず妙な妄想にとらわれていた。そんな中、パーティー会場に全日本医学会の理事長である父の代理として伊良部(徳重聡)が姿を見せる。大学の医学部で同級生だった池山は、変わり者として名高い伊良部を避けようとするが、当人はそんなことお構いなし。空気を読まず親しげに話しかけてくる。そうこうしているうち、伊良部は池山が何らかの強迫神経症に悩まされていると気づき、自分の病院に来るよう勧める。
翌日、行くものかと心に決めていた池山だったが、どういう訳か足は伊良部の診察室に向かっていた。「いらっしゃ〜い!」という伊良部の能天気な声と無愛想な看護師・マユミ(余貴美子)に迎えられた池山は、面食らいながらも自身の症状について語り始める。最近、自分が何か派手なこと、例えば大事な式典中に非常ベルを鳴らしたり、学会の発表に欽ちゃん走りで登場したりと、不謹慎なことをしでかしたくてたまらなくなってしまうという。
それを聞いた伊良部は、治療の一環として鬱憤を発散させる“代償行為”をしてはどうかと提案。「そんな簡単なことじゃない」と聞く耳を持たなかった池山だったが、伊良部の方は池山と同居する野村のもとを訪れてまで、治療名目の代償行為をさせようとやる気満々。その具体的な方法は、街の看板にペンキで何か付け足して、別の文字にしてしまおうという学生時代に思いついた悪戯だった。自分の社会的立場を失墜させかねない行動に尻込みする池山だったが、伊良部は臆する様子など微塵もなく池山を強引に巻き込んで…!?
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