成瀬誠一郎(江口洋介)は、毎月末の日曜日に「Sケン」大会というイベントを行うことにした、と発表する。それを聞いた6年生は、参加しないと内申書に響くのか、と不安を募らせるが、桐原伊織(西島秀俊)は否定する。
成瀬は、陣地取りゲームの「Sケン」を知らない子どもたちのため、武市かの子(北乃きい)と放課後に練習をはじめるが、集まったのは7名だった。
しかし、日を追うごとに人数は増え、やがて、放課後の校庭に子どもたちの声が響くようになる。
そんななか、成瀬は、親しげな雰囲気の谷本毅(谷山毅)と中嶋はるか(中嶋春陽)をほほえましく見る。
一方、状況を静観していた桐原は、そろそろ問題が起こる頃だろう、とかの子に告げた。
武市家でも、機嫌がいい成瀬を見た武市幹城(岸部一徳)が、そろそろ危ない頃だ、と桐原のようなことを言った。
そんな折、はるかは、毅に親が離婚することになったと打ち明けた。それを聞いた毅は、はるかをあるマンションの屋上へと連れていく。そこは、夕焼けが一望できる毅の秘密の場所だった。そこで、自分の気持ちを打ち明けようとした毅に、突然、はるかがキスをした。
しかし、その瞬間を、同級生2人に隠し撮りされてしまう。
翌日、その写真が5年生の間に出回り騒動となり、担任の大橋仁(塚本高史)も困惑する。さらに、PTA会長の知るところとなり、会長が毅の両親、祖父母とともに乗り込んできた。
成瀬の前に陣取った会長らは、悪いのは、はるかと「Sケン」なので、「Sケン」大会は中止、はるかは転校させろという。成瀬が毅に真相を聞くと、毅までもが、はるかに無理やりキスされた、と言う。
職員室に戻った成瀬は、桐原から今回の件は、ろくな準備もせず企画をスタートさせた成瀬の管理不行き届きだと責められる。
その夜、成瀬は、はるかの自宅を訪問する。冷静なはるかは、自分は転校しても構わないから、毅がからかわれたりしないようにしてほしい、と頼む。成瀬は、はるかの思いやりに心を打たれる。
はるかと別れた成瀬に、桐原が提案がある、と声をかけてきた。
それから3日後――。校長室には、毅と両親の姿があった。成瀬は3人に、「Sケン」大会は延期にしたと報告。そして、はるかは引っ越すことになったと告げた。それを聞き、押し黙っていた毅が「ウソ!」と声をあげた。
さらに、成瀬が、今日が引っ越しの日だと付け加えると、毅は真実を話しはじめた。そして、はるかに謝りたいと言って、駆け出した。それを見た成瀬は、毅を連れて学校を出て行く。
毅は、はるかを乗せたトラックを見つけると全速力で追いかけ、やがて、はるかも毅に気づいた。トラックから降り立ったはるかに毅は、謝罪と、屋上で言えなかった気持ちを打ち明けた。
それを聞いたはるかは、本心を見せないまま「じゃね」と言うとトラックに戻り、走り去ってしまった。それを離れたところから見ていた成瀬は、泣きだした毅を、明日も会えるじゃないか、と励ました。はるかは、親が別居するので引っ越しただけで、転校はしないというのだ。
新宮小学校のある区には、学区に関係なく学校が選べる「学校自由選択制」がある、と成瀬に教えたのは、桐原だった。
「Sケン」大会は延期になったが、興味を持った子どもたちは、かの子と一緒に練習をしはじめた。それを見た成瀬は、自分も仲間に入れてくれ、と駆け出し――。
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