磁石を扱う会社の営業として働く村田かおりは、取引先の担当、桜田貴明に20%コストダウンしなければ取引を打ち切ると理不尽な要求を突き付けられる。その日の夜、桜彩乃は友人のかおりを連れて藤井信吾のバーを訪れる。何とか取引を継続したいと彩乃に相談するかおり。その時、かおりの携帯に無言電話がかかってくる。最近、無言電話が多いという。話を聞いていた白虎は短いスカートや底がすり減ったヒールを見て、かおりが無理して必死に仕事を取ろうとしている事を察し、この依頼を引き受ける。
かおりは通話状態の携帯電話をポケットに忍ばせ、再び桜田と商談を行う。白虎、彩乃、信吾はかおりの携帯を通して2人の会話に耳を傾ける。白虎は、桜田が20%ダウンか交渉決裂の2つしか選択肢を出さず自分に有利な状況を作る、二分法の罠という交渉術を駆使していることに気付く。さらに白虎は音声データを解析し、桜田が自分の優位性に快感を得ていると読み解く。
翌日、白虎は上司を装い、かおりと共に桜田の会社を訪ねる。白虎は、コストが昨年より4%アップになった事を桜田に伝える。20%ダウンを要求していた桜田が論外だと言い放つと、白虎は努力して2%ダウンにすると伝える。桜田が聞く耳を持たないと、白虎は4%、6%、7%と徐々にコストを下げていく。これは厳しい要求をした後、相手が断り続ける事に引け目を感じる頃を狙って希望の要求を出すドア・イン・ザ・フェイスという交渉術。桜田は悩んだ末に7%ダウンの要求を受け入れる…。
だが、これは桜田の芝居だった。桜田はドア・イン・ザ・フェイスを見破り、商談を終わらせようとする。すると今度はコスト管理の指揮を執る新井部長の話題を話し始める白虎。これは扉を閉められないように話を繋ぐフット・イン・ザ・ドアという交渉術。だが、桜田はすぐにこの交渉術も見抜いてしまう。完全に手の内を読まれた白虎は土下座し、かおりも後に続く。しかし結局、交渉は決裂し、白虎とかおりは部屋を出て行く。
桜田は2人を見送った後、磁石を扱う別の会社に連絡し、次回契約する事を約束する。桜田は最初から別の会社との契約を進め、かおりに期待だけさせて楽しんでいただけだった。かおりは商談が失敗したと落胆するが、白虎は成功だと伝える。
翌日、桜田は新井部長に呼び出される。桜田が部長室に入ると、そこには白虎の姿。新井は引き続き、かおりの会社の磁石を使うと桜田に告げる。昨年、中東方面のモーターの事故のほとんどは桜田が契約しようとしていた会社の磁石が原因。新井は土下座の件も耳にしたらしく、白虎に桜田の失礼な対応を謝罪する。白虎は最初から新井部長と会うのが狙いだったのだ。取引が成立して喜ぶかおり。だが、ゴタはまだ終わっていなかった…!?
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