柏木修二(三浦春馬)は、夏実の同僚で2年生のクラス担任を務める生物教師。修二は、真面目で思慮深く、物事を真剣に考えるタイプで、常に自分の言葉で生徒たちと接するその姿勢は、生徒はもちろん、保護者たちからも絶大な支持を得ていた。
高校・大学の同級生だった夏実と修二は、3ヵ月後に結婚式を挙げる予定だった。結婚式は、ふたりの大学時代の同級生で、いまも夏実とルームシェアしている人気ウエディング・プランナーの東堂さやか(篠田麻里子)が手がけることになっている。夏実も修二も、同僚や生徒たちから結婚を祝福され、幸せを実感していた。
新学期が始まる朝、目を覚ました修二は、隣に見知らぬ若い女性が裸で眠っていることに気づく。修二は、昨夜バーで出会ったばかりのこの女性と、酔った勢いで関係を持ってしまったと知り、焦った。遅刻しそうだった修二は、素性のわからない女性を部屋に残していくことに抵抗を感じながらも、部屋の鍵を手渡し、出るときにポストに入れておいてほしい、と言い残して慌てて家を飛び出す。
修二は、夏実に対する罪悪感や後悔の気持ちを必死に抑え、平静を装って登校する。職員室には、教頭の鶴岡悟司(風間杜夫)をはじめ、2年生の学年主任で2組の担任を務める中西佳史(西村雅彦)や3組の担任・金子雅代(能世あんな)らの姿があり、慌しく新学期の準備をしていた。夏実も1年生の担任たちと打ち合わせ中だった。
2年1組の生徒、平岡直輝(菅田将暉)、加川涼子(広瀬アリス)、児玉賢太郎(中島健人)、渡辺優奈(石橋杏奈)らは、皆、修二のクラスになったことを喜んでいた。出席をとった修二は、佐伯ひかり(武井咲)と園田望未(剛力彩芽)がまだ登校していないことを知る。するとそのとき、ひとりの女生徒が遅れて教室に入ってきた。ひかりだった。
修二は、始業式が行われる体育館に移動するよう、生徒たちに指示した。そのとき、最後まで教室に残っていたひかりは、ふいに修二を呼びとめると、手の中にあったものを見せた。それは修二の部屋の鍵だった。今朝まで一緒だった女性がひかりだと理解した修二は、言葉を失い、ただ呆然と彼女を見つめ…。
夕方、ひかりは、通院している大学病院にいた。そこでひかりは、看護師の水谷亜弥(内田有紀)に、セックスをしたと告白する。ひかりは、そのことを担当医には言いたくないらしい。ひかりは、何故言えないのか、という亜弥の問いかけには答えなかった。
あくる日、修二は、中西とともに望未のアパートを訪れる。望未の元担任でもある中西は、クラスの生徒たちから、繁華街でコスプレをした望未の姿をよく見かける、という話を聞いたのだという。その際、修二たちは、望未の家に借金取りが押しかけているところを目撃する。望未は特待生でしっかりした生徒だが、父親が金銭トラブルを抱えて家を出てしまっているらしい。
そんな折、2年1組の田口和孝(永嶋柊吾)、川本万里(石橋菜津美)の双方の母親が学校にやってくる。和孝と万里は交際しており、家族の留守中にセックスをしていたというのだ。母親たちは、ふたりの交際は認めてあげたいと思いつつも、こうした問題にどう対処すればいいか思い悩んでいた。和孝は、「何で柏木先生と上村先生はよくて、僕たちはダメなんだ?」と母親に言ったらしい。修二は、生徒から信頼されている柏木先生の言葉なら耳を傾けてもらえるかもしれないからクラスで話し合ってもらえないか、と頼まれ、困惑する。が、鶴岡教頭と相談した結果、クラスで話し合いの場をもうけることにする。それを知った夏実は、自分たちのことが話に出たら、何でも話していい、と修二に告げる。
あくる日、修二は、1時間目の授業を変更して、この問題について話し合った。そこで修二は、何歳であろうとセックスをしてもいいと思う、と切り出す。しかしその結果、自分も相手も何かが確実に変わってしまい、ふたりの関係も変えてしまう、と続ける修二。最初は無反応だった生徒たちも、自分の言葉で正直に話す修二に対し、次第に真剣になっていった。そこで修二は、夏実とは正直な関係であること、お互いに変わってよかったと思っていること、そして、みんなから祝福されて感謝していることを伝えた。「結局、のろけたかっただけやん!」という直輝の言葉で、クラスは笑いに包まれた。しかし、ひかりだけは冷めた目で修二を見つめていて…。
放課後、帰宅しようと自転車置き場に向かった修二の前に、ひかりが現れる。そこでひかりは、「先生はわたしと寝て、変わった?」と修二に問いかけた。「私は変わったよ。先生が変えたんだよ」。ひかりは、修二にそう言い残して去って行った。修二は、その場から動くことができなかった。少し離れた場所でそんな修二の姿を見ていた夏実は…。
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