概要
かつて妻を依頼人に殺害された過去を持つ国選弁護人が主人公の作品。
主人公の国選弁護人・佐原(田村正和)とその義妹・純子(真矢みき)は、2009年1月24日に同局で放映された松本清張原作のスペシャルドラマ『疑惑』から引き続いての出演である。2009年冬より撮影が開始され、連続ドラマとしては異例の制作日数を費やした。
キャッチコピーは「事件には必ず"真実"があるー」。
ストーリー
国選弁護人・佐原(田村正和)は、レイプ事件で告訴された旧友の弁護士・岡部雅也(橋爪功)の弁護を担当している。岡部を訴えたのは岸田麗子(釈由美子)という女で、佐原の調査で岡部が担当していた議員秘書の弁護に関係していることが判明していた。だが、岡部の公判当日、佐原から鋭く追及された麗子は証言中に体調不良を訴え、そのまま姿を消してしまう。結局、閉廷され、岡部の汚名を晴らすことはできず、岡部は弁護士会から失墜してしまう。やがて、佐原は岡部が持ち込んだ建設会社社長の夫を殺害した妻・赤堀波子(木村多江)の弁護を引き受けることになるが…。
キャスト
主要キャスト
佐原卓治 - 田村正和
弁護士。かつて依頼人に妻を殺された。報酬を顧みず、国選弁護人を引き受ける。感情を表には出さないが、正義感の強い熱血漢。口癖は「バカヤロウ」。
田中純子 - 真矢みき
佐原の義妹(亡くなった妻の妹)。ジャズバー「スウィング」を経営する。時には危険をはらむ仕事に従事する佐原を心配しており、「亡き妻の妹」という立場にやきもきしている。
佐原鶴子 - 相武紗季(少女時代・川嶋紗南)
佐原の一人娘。25歳。医師。母の殺害以来、父とは距離を置き、「あの人」と呼んでいたが、国際平和医師団として派遣されるにあたり米国から帰国、和解する。
鶴岡健次 - 近藤芳正
佐原弁護士事務所の弁護士。元刑事。強面で、サングラスを額にかけ、赤いレザーコートやジャケットを愛用する、およそ弁護士からぬ風貌。事件調査を担当することが多いが、佐原とともに弁護活動も行う。
富田博 - 松尾敏伸
佐原弁護士事務所の若手弁護士。元岡部の事務所の部下。岡部の名誉回復後も佐原の事務所で勤務している。
佐藤健吾 - 山口智充
国際平和医師団のメンバー。鶴子の恋人。
岡部雅也 - 橋爪功
佐原の親友で弁護士。弁護士会副会長だったが、不正献金事件を追及中、強姦罪で告訴され辞職。トップ弁護士から一転マスコミのメディアスクラムにさらされる。政治家を巻き込んで名誉回復を図る。
各話ゲスト
第1話・2話
* 岸田麗子(釈由美子):岡部にレイプされたと告発した女。裁判中に休廷を求め、逃走する。
* 赤堀波子(木村多江):夫を殺害した罪で起訴された女、38歳。
* 赤堀勇造(布施博):波子の夫。大手建設会社社長。波子に殺害される。藤尾に献金していた。
* 山縣宣夫(北村有起哉):金沢地検検事、29歳。元東京地検特捜部。能登の断崖から転落死する。
* 中田信吾(相島一之):産業交通省局長。赤堀と癒着していた。
* 藤尾定道(浜田晃):不正献金疑惑を追及されていた民政党の代議士。
* 中原洋子(吉田羊):岡部のレイプ事件を報じた週刊誌記者。
* 公判検事(木村栄):赤堀波子の裁判の公判検事。
* 裁判長(小川隆市):同判事。
* 種田刑事(平賀雅臣)、町村刑事(浜田学):山縣転落死事件を担当する石川県警刑事。
* 福田シズ(大森暁美):赤堀家の家政婦、75歳。
* 本宮(平田満):東京地検検事正。
* 北条(勝部演之):自由党代議士。元内閣総理大臣。
* 浅井正憲(平幹二朗):弁護士。元高検検事長。
第3話
* 吉崎文香(原沙知絵):岡本のアリバイを証言する証人。
* 岡本泰之(和田正人):佐原が弁護人を務める、古川達郎殺人・放火事件の被告人。
* 古川達郎(林泰文):殺人・放火事件の被害者。単身赴任中の電器メーカーのサラリーマン。
* 古川よう子(遊井亮子):達郎の妻。仙台在住。
* 仲田周平(石井正則):古川の部下。
* 山辺検事(升毅):岡本の担当検事。
* 裁判長(長沢大):同担当判事。
* 店員(鈴木美恵):スーパーの女店員。
* 吉崎登紀子(大空真弓):文香の母。認知症を患っている。
第4話・5話
* 清水熱子(若村麻由美):連続女児殺害事件の被告人。一審で有罪判決を受け、佐原が控訴審の国選弁護人となる。
* 遠藤政子(岩崎ひろみ):熱子を逮捕した女性刑事。
* 樋口勝(皆川猿時):事件発生時の熱子の内縁の夫。
* 酒井秀夫(草野康太):熱子の高校時代の恋人。秀子の実父。
* 清水秀子(川島鈴遥):熱子の娘。
* 中里春子(杉山優奈):かつては秀子の親友だったが、最近は秀子をいじめていた。
* 中里伸夫(深水三章):春子の父。春子を殺害され、熱子の死刑を望んでいる。
* 伸夫の妻(小林美江):春子の母。
* 南部泰子(山口美也子):熱子が働いていたバーのママ。熱子を「金がある男となら寝ていたような子」と表現し、快く思っていない。
* 米沢(中丸新将):河辺の元同僚刑事。
* 河辺忠一(菅田俊):ゆめ子と一晩の過ちを犯した元刑事(現在は故人)。
* 裁判長(野村昇史):清水熱子の第一審(甲府地裁)の判事。
* 裁判長(世古陽丸):清水熱子の第二審(東京高裁)の判事。
* 検察官(藤田宗久):清水の担当検事。
* 田中(山崎大輔):刑事課長,元刑事の遠藤政子の勤務時の上司。
* 渡辺(桜木健一):かつて清水直一と親しかった男。現在は喫茶店を経営。
* 清水ゆめ子(若村麻由美):熱子の亡き母。
* 清水直一(伊東四朗・30年前;伊東孝明):熱子の実父。30年前に失踪したとされている。
第6話
* 宮崎由紀子(国仲涼子):宮崎の妻。を証言する証人。
* 井上隆男(長谷川博己):佐原が弁護人を務める、宮崎康文殺人事件の被告人。
* 宮崎康文(大西信満):殺人事件の被害者。エリートサラリーマン。
* 田代佳恵(ゆき):8年前に自殺した井上の恋人。
* 坂本ハル(田島令子):井上が住んでいたアパートの大家。
* 小林千尋(国仲涼子):佳恵の自殺の真相を井上に話した女性(宮崎由紀子の偽名)。
* 裁判長(森富士夫):井上隆男の第一審(東京地裁)の判事。
* 裁判長(伊藤幸純):井上隆男の第二審(東京高裁)の判事。
第7話・最終話
* 石川松子(市原悦子):石川財閥会長。
* 柳田淳朗(西村雅彦):東京高検検事。佐原とは旧知の仲。
* 岸田麗子(釈由美子):岡部にレイプされたと告発した女。逃亡していた。
* 中原洋子(吉田羊):かつて、岡部のレイプ事件を報じた週刊誌記者。
* 藤尾定道(浜田晃):不正献金疑惑を追及されていた民政党の代議士。
* 柏原泰三(工藤俊作):画家。
* 柏原英子(重田千穂子):画家の妻。
* 樋口(大浜直樹):ルポライター。
* 検事(近江谷太朗):柳田検事の部下。
スタッフ
* 脚本 - 竹山洋、吉本昌弘、ちゃき克彰
* 原案 - 松本清張「疑惑」(佐原のキャラクター設定)、「弱味」「箱根心中」(1・2話)、「火の記憶」(4・5話)、「山」(7・8話)
* 監督 - 藤田明二
* 音楽 - 沢田完
* 撮影 - 川田正幸、木村祐一郎
* 演出補 - 小池哲夫
* ナレーション - 遠藤憲一
* チーフプロデューサー - 五十嵐文郎
* プロデューサー - 内山聖子、藤本一彦
* 制作協力 - ガロバンカ−トフィルム
* 制作 - テレビ朝日
各話あらすじ(2011.1.13 - 2011.3.3)全8話 平均視聴率 10.20%
第1話 2011年1月13日「夫殺しの女vs法廷の悪女!!99%有罪の壁」
第2話 2011年1月20日「疑惑の女・完結編」
第3話 2011年1月27日「単身赴任殺人!!アリバイトリックの壁」
第4話 2011年2月3日 「連続殺人〜鬼畜と呼ばれた母」
第5話 2011年2月10日「火を見た女!?連続殺人の点と線」
第6話 2011年2月17日「夫を二度殺した女!?消えた証人」
第7話 2011年2月24日「最終章〜殺人時効の女帝!!」
最終話 2011年3月3日「疑惑の悪女!!最後の逆転法廷」
各話視聴率
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(告発〜国選弁護人 - Wikipedia)
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