2カ月後、里央は復帰と同時に警視庁凶行犯捜査課に異動になる。登庁すると同期で凶行犯捜査課の寺西景(横山裕)が話しかけてくるが、すぐに通り魔事件発生の知らせが入り、挨拶ができないまま岩崎幹也(北村有起哉)、江藤真人(与座嘉秋)ら捜査員たちは飛び出して行った。残った課長の小板橋正次(勝村政信)と杉浦幸造(泉谷しげる)に、里央は自分が“分室”の室長で、共に働くことになる人物を迎えに行くように指示された。
稜南大学にやってきた里央。迎えにきたのは心理学教授の南雲準(藤木直人)だった。南雲は警視庁の知り合いから手に入れたという、里央が撃たれた時の映像を題材に行動心理について講義をしていた。講義後、里央と南雲は挨拶を交わす。不機嫌になっている里央の言動から心理を読み取りそれをズケズケと話す南雲に、さらにムッとする里央。
2人が戻ってくると、捜査課では通り魔事件の被害者の身元がわからず捜査員が頭を抱えていた。捜査員たちにあまり歓迎されていないことを感じながらも、平然と事件の分析をする南雲。
そんな中、寺西から被害者の身元判明の知らせが入った。被害者は25歳の楠田芳樹(篠田光亮)で、ニュースを見た両親から警察に連絡があったとのこと。さっそく両親に遺体の確認をしてもらうことになるが、南雲は同席したいと言いだした。息子の遺体と直面し、打ちひしがれる父親の公男(橋爪淳)と母親の美佐子(床嶋佳子)の脇で平然と雑談をする南雲に怒りを露わにする里央。
さらに南雲は鑑識の作業を見たいと、鑑識室に向かう。南雲は鑑識課課長の木下由紀夫(佐藤二朗)と、写真班の香坂美奈(臼田あさ美)の作業を見つつ、芳樹を含め3件起きている連続通り魔殺人事件の凶器や死因について詳しく聞く。
捜査員の地道な捜査により、被害者3人につながりがあることがわかった。3人は数人で結成されている振り込め詐欺グループの仲間で、最近、金の取り分について揉めていたことの証言もとれた。リーダーの男・吉岡は現在行方をくらませており、捜査課は吉岡の捜索に入る。里央は南雲に現状を説明するが、南雲は吉岡にはまったく興味を示さず、公男と美佐子に会いたいと言い出した。家を訪ねると南雲は公男らに向かって隠し事をしているだろうと詰め寄るが、美佐子に怒られ追い出されるように家を出る。
しかし、それで逆に隠し事をしていること確信した南雲は、公男に支配されている美佐子にだけ早急に話を聞くように里央に指示を出す。同じ頃、美佐子は公男に警察に対応するなと命令されていた。
無視されながらも美佐子に懸命に声をかける里央。
一方、捜査課では逮捕された吉岡が2人の殺害を認める供述をしていた。しかし芳樹だけはやってないの一点張り。しかも、美奈の報告で芳樹だけ凶器がちがうこともわかった。そんな中、雨に濡れた里央が美佐子と共に捜査課に現れた。
杉浦の取調べにより、美佐子が芳樹はその素行不良に頭を抱えた公男が殺害したことを泣きながら告白した。公男を逮捕すると、小板橋は記者会見で自分の手柄のように報告を済ませた。直後、里央の携帯に芳樹と身元を隠して交際をしていた女性が建物の屋上から飛び降りようとしているとの連絡が入った。南雲と現場にかけつけた里央は、南雲からの自殺志願者に対する説得スキルを教わりながらも、まるで真逆の言動で見事自殺を阻止。あっけにとられる南雲で…。
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