同じ頃、岡田マリア(北乃きい)が入院する病院でも、記事が話題になっていた。責任を感じた神谷凌(松田翔太)は辞職を願い出るが、退けられる。
さらに、岡田家にも冴子から取材依頼の電話が入り、応対した梨沙(上戸彩)は、思わず電話を切ってしまう。
そんななか、槇原修一(稲垣吾郎)は、冴子を呼び出すと、記事の内容が、自分が話したものと違うといって修正記事を出すよう依頼。しかし、冴子は、自分は事実を書いただけだとそれを拒否する。
冴子が言ったように、健吾や岡田家の周辺に新聞社などからの取材が相次ぎ、健吾らを悩ませていた。水族館にも迷惑がかかると感じた健吾は、水族館を辞職する。
一方の梨沙は、意を決して日刊タイムズ社へとやってくるが、健吾に見つかってしまう。と、そこへ冴子がカメラマンを連れて現れた。取材を受ける気になったかと言う冴子に、あの記事は事実無根だと返す健吾。それなら訴えてくれ、と言い放つ冴子に梨沙が詰め寄ろうとすると、カメラマンがシャッターを切った。健吾は、梨沙をかばうように立つが、冴子は、世間はかわいそうな風俗嬢に興味があるんだ、と挑むように言う。健吾と梨沙は、その場を立ち去るしかなかった。
その後、発熱した梨沙は、岡田家で休んでいた。そばにいた健吾は梨沙に、冴子に何と言うつもりだったのかと聞くと、梨沙は、結婚は偽装ではなく、自分たちはしっかりとした夫婦だと言おうとしたと答える。健吾は、そんな梨沙を見つめ、ほとぼりがさめるまで、この家を離れたほうがいいだろうと言う。
そこへ、突然、修一が現れる。家に上がり込み、梨沙を見つけた修一は、梨沙を連れ出そうとする。梨沙がその手を振り払うと、健吾と結婚して一緒に暮らすのか、と迫る。そうだ、と答えた梨沙の言葉に衝撃を受けた修一は、梨沙にすがるが、梨沙は修一を突き放す。すると、これを記者に売ることにする、と言って、携帯電話にあった写真を突き出した。それは、健吾が梨沙に支払った300万円を引き出した通帳のページだった。健吾は修一に、どこまで梨沙を苦しめるんだ、と詰め寄るが、修一は、健吾が梨沙の肝臓と気持ちを奪わなければ、こんなことにはならなかった、と言い返す。
そんななか、相澤美奈子(板谷由香)の計らいで、梨沙は美奈子が勤めるホテルに身を隠すことになった。その夜、ベッドで眠る梨沙のもとへ健吾がやってくる。健吾は、何かを思いながら梨沙の寝顔を見つめていた。
翌日、マリアも病室を移ることになり健吾がその手伝いにやってきた。病院にも、マリアの写真を撮ろうとする記者が現れたからだ。そこで、健吾はマリアに、自分のある決断について話した。それが梨沙のためだと確認したマリアは、静かにうなずいた。
その後、病院を出た健吾は、日刊タイムズ社へとやってきた。そこへ修一も現れた。健吾は、修一と冴子を前に、自分は最初から梨沙の肝臓が目的だった、と話しはじめた。借金を肩代わりすることで梨沙に好意を向けさせ、結婚し、それから肝臓を奪ったのだ、と言うのだ。そして、修一の携帯電話の写真を、これが証拠だ、と冴子に掲げて見せた。突然のことに、修一は言葉を発することができない。
その頃、マリアから事情を聞いた梨沙は、日刊タイムズ社へ駆けつけるが、すでに健吾の姿はなかった。梨沙は健吾に電話をするが、健吾は何も答えない。そして、梨沙が、自分はどこに帰ればいいのか、またひとりにするのか、と必死の思いで聞くと、長い沈黙の後、「ごめん」とだけ言って電話を切ってしまう。泣き崩れた梨沙のもとに、健吾から梨沙を託されていた神谷が現れた。
同じ頃、病院で眠るマリアのもとへ、修一がやってきた。忍び寄るようにマリアに近づくと、首に手を回し…。
そして、健吾がやってきたのは、警察署だった。梨沙や家族にこれ以上の被害が及ぶのを避けるため、離婚届けを提出し、すべてをひとりで背負う覚悟をした健吾は…。
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