その夜、堂島(唐沢寿明)は、ある確信から宇喜田(吉田鋼太郎)が身を隠しているとにらむ大物代議士・三沢の自宅の様子をうかがっていた。堂島の憶測どおり、邸内にいた宇喜田は三沢の息子・準(柏原収史)から芽衣子と真島の始末を迫られていた。
同じ頃、真島は万里に溝口の死亡現場にいたことを明かし、溝口は事故死だったがこの手で殺したかったと告白。そんな自分に刑事の資格はないと言い、「刑事を辞める」と漏らす。翌朝、万里は芽衣子を訪ね、真島の決意を話すと「辞めさせるわけにいかない。三輪さんのように誰かをかばって責任をとるようなことはさせられない」と告げる。
一方、堂島は出版社を訪れ、政治記者に桜葉館学園高校の生徒の写真を見せていた。記者はそれが準だと言い、アメリカの高校に留学していたはずの準が日本にいるのはおかしいと首をひねる。その言葉に事件の黒幕の正体を確信する堂島。
その夜、真島は捜査一課に出向き、門倉(RIKIYA)に辞表を託す。万里は真島が芽衣子を追って溝口の死亡現場に向かったことをつかみ、芽衣子をかばうために仕事を捨てるのかと真島に詰め寄る。この後、帰宅した真島を堂島が訪問。刑事としての仕事を投げ出すなと告げ、いつになく真剣な表情で「自分が守ると決めたものは守り通せ」と諭す。
そんな折、芽衣子が真島を呼び出し、自宅に招き入れた。冤罪に荷担した男たちの写真が壁一面に貼られた部屋にがく然となる真島。芽衣子は彼らに復讐するために生きてきたと明かし、自分が死に追いやったことを告白すると「二度と私の前に現れないで」と真島に決別を告げる。
翌朝、芽衣子は黒幕の名前を明かすよう堂島に迫る。だが堂島は答えず、公園で待っているよう告げて芽衣子を帰し、ある人物に電話をかける。15年前の真相を書いた原稿を金で譲ると取り引きを提案する堂島。これを電話の向こうで苦々しく聞いていたのは準だった。続いて万里に連絡を入れた堂島は、準に指定されたビルの屋上へと向かう。
そこから堂島は芽衣子に電話をかけ、何が起こっても声を出さず、話を聞いているよう指示。通話を繋いだまま携帯電話をしまうと、まもなく宇喜田が現れた。堂島は準が過去を隠していると指摘。さらに当時、同級生に命じて無差別殺人をやらせていたことをつかんだと告げて揺さぶりをかける。
ところが宇喜田は動じず、息子の命を助けたいなら死ねと脅す。近くに息子の基晴(澤田怜央)がいると知り、動揺する堂島。そんなとき、万里ら刑事がビルに到着した。堂島は宇喜田に殺されることを予測し、現場を抑えさせようと万里に知らせていたのだ。堂島は「俺の勝ちだ」と笑い、屋上から飛び降りた。
宇喜田は自殺教唆で逮捕された。現場に駆けつけた真島は、堂島の遺体の携帯電話から聞こえる芽衣子の声に気づく。一方、電話から堂島の覚悟の自殺を知り、ぼう然となる芽衣子に、堂島が親しいホームレスの男に託した封筒が届く。そこには、黒幕の名前だけが空欄の原稿を収めたUSBメモリーと「あんたの手で記事を完成させてくれ」と書かれたメモが入っていた。
自宅で原稿を開き、堂島が命をかけて知らせた黒幕の名前を書き込む芽衣子。そのとき、突然飛び込んできた真島が「もう復讐なんかやめろ」と叫ぶと、「俺が君を受け止める。愛してるから」と芽衣子を抱きしめ…。同じ頃、パトカーで護送されていた宇喜田が、同乗していた門倉らに襲いかかり…。
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