並々ならぬ因縁に蒼山自ら警察署に張り付くが、光輝に見向きもされず大きなショックを受ける。「報道は時に人を傷つけるが、希望もある」と信じてきた蒼山だが、今回の事件にその信念を打ち砕かれた思いで、他の遊軍メンバーが心配するほど落ち込んでしまう。
そんな蒼山に、すっかり調子が狂ってしまう遊軍取材班の面々。奥澤緑(相武紗季)、桃井祐(遠藤雄弥)、紫村健(小柳友)の3人は、蒼山に追い立てられることなく、以前の暇な生活に戻ったことに違和感を覚える。蒼山が来てから夢中で仕事に没頭し充実していたことに気付いた3人は、光輝の事件をしらみ潰しに調べ始めた。3人は、それぞれに事件に引っかかる部分を発見して蒼山に報告する。
だが、蒼山は憶測の域を出ていないと認めようとしない。そんな蒼山に白石弘(小日向文世)は割り切りが早いと皮肉り、光輝はもっと大事な存在なのではないかと突きつける。その時、蒼山の父、義男(中原丈雄)が倒れたと連絡が入った。
蒼山は急いで病院に駆けつけるが、義男は少し疲労がたまっていたたけだと至って元気。義男の運転で蒼山はCTNに戻ることになる。車中で蒼山は、11年前の事件の犯人が光輝だったかもしれないという不安が拭えないと義男に告白。すると、義男は物事には別の側面があるのではないかと蒼山に話す。
蒼山が遊軍に戻ると、赤坂衆(小出恵介)は光輝が犯行を否認していた時の供述を知り合いの検事から聞いてきていた。光輝は、ナイフは被害者とされている橋口孝介(加藤慶祐)が落としたもので、拾った時には相手のわき腹に刺さっていたと話していた。赤坂だけでなく、事件の矛盾点を次々と口にする遊軍の面々に、蒼山はついに取材を始めることを決意する。
遊軍の取材で、橋口の交友関係に橘という男がいたことが分かる。橘は3年前に光輝が傷害致死で命を奪ってしまった男。また、橋口を刺した瞬間の目撃者がいないことが判明。さらに、橋口が見舞いに来た女性に、すべて予定通りだと話していたこと、障害保険の掛け金を上げていたこともつかんだ。蒼山は、取材の結果を検事に託す。
検事は、光輝から蒼山たちの取材が真実だとの証言を得る。つまり、光輝に恨みを抱く橋口がすべてを仕込んだ事件だったのだ。
警察から解放された光輝に会った蒼山は、11年前から心に引っかかっていたことを尋ねる。11年前に施設に送られる光輝が、なぜ蒼山を見て笑ったのかと。すると、光輝は笑ったことは覚えていないと答える。ただ、泣きながら見送る蒼山を見た光輝は"父の死はあなたの責任ではない"と言いたかったと続けた。その光輝が、蒼山との別れ際に倒れてしまった…。
一方、赤坂は黒井からワシントン支局への異動を言い渡されていた。
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