その頃、マリアは電車のなかにいて、横にはマリアを追ってきた沢村涼太(桐山照史)がいた。ふたりの携帯電話には、神谷から連絡が入るが、ふたりは電源を切ってしまう。
健吾は、自宅にいる梨沙(上戸彩)に電話をするが、マリアは自宅にも連絡をしてきていなかった。また、安田瑞希(川口春奈)も、相澤美奈子(板谷由夏)も、マリアの失踪を知らなかった。
そんななか、岡田和子(原田美枝子)が帰宅する。健吾からマリアのことを口止めされていた梨沙は、取り繕いながら和子と接していたが、マリアを心配した美奈子がやってきたため、事情を話す。そこへ、健吾が帰ってきた。健吾は美奈子に、自分と梨沙は結婚したと説明。それが、マリアに肝臓を提供するためだと知った美奈子は、衝撃を受ける。
そして、そのまま新江ノ島水族館へ向かい、川本順二(杉本哲太)、千鶴(ちすん)夫妻に、移植のことを話す。
同じ頃、槇原修一(稲垣吾郎)は、看護師・中島留美(北川弘美)をバーに誘い、グラスを傾けていた。酔った留美は饒舌になり、修一に促させるままにホテルで一夜を過ごしてしまう。
一向にマリアの行方が知れないなか、梨沙はここに引っ越す前の家にいるのではないか、とつぶやく。健吾が否定すると、山梨ではないのか、と梨沙が尋ねる。山梨という言葉に、健吾と和子は顔を見合わせた。マリアが、山梨生まれだと言っていたというのだ。
それを聞いた健吾は、山梨へと車を走らせる。その助手席には、梨沙がいた。道中、健吾は梨沙に、マリアは和子の実子ではなく、健吾の父親とその愛人の子どもだと明かす。3人は山梨に住んでいたが、火事で父親と愛人が亡くなったため、生き残った2歳のマリアを引き取ったのだという。
その頃、マリアも、自分の生い立ちを涼太に打ち明けていた。生まれて以来、周囲に迷惑をかけっぱなしだと、自嘲気味に話すマリアに、涼太は自分も同じだと明るく返す。
健吾と梨沙が、父親が住んでいた家の跡地に着くと、女性が声をかけてきた。女性は、健吾と梨沙を自分の家族が営む時計店に案内すると、店の置くから箱に入った懐中式のコンパスを出して、健吾に差し出す。それは、健吾の父親が、健吾の就職祝いに贈ろうとして、店に修理を依頼していたものだった。
翌朝、車で夜を明かした健吾と梨沙は、健吾の父親の墓参りに行く。初めて父親の墓前に立った健吾は、コンパスを取り出し、そこに彫られた「to Kengo」という刻印を見て、胸を詰まらせる。そんな健吾の後姿を見た梨沙は、その場を立ち去る。そして、健吾を待つ間、マリアが「オレンジ色の海」と言っていたことを思い出す。
和子から情報を得た健吾と梨沙は、「オレンジ色の海」だと思われる湖へとやってくる。と、そこで湖畔にたたずむマリアを見つけた。一緒だった涼太は容態が悪化し、地元の病院で処置を受けているため、マリアはひとりでやってきたのだ。健吾に声をかけられたマリアは、移植手術はしないと決めた、と言う。
すると、そこへ和子が現れた。和子が、出生について黙っていたことを謝ると、マリアは中学のときに真実を知ったが、健吾と和子と家族でいたかったから言い出せなかったのだ、と明かした。そんなマリアに和子は、昔、健吾と同じようにはマリアを愛せない自分に悩み、この湖でマリアと無理心中を図ろうとしたことがあったと打ち明けた。
マリアはそれを聞くが、無表情のまま、湖へと入っていく。健吾は、移植手術をすれば助かるんだ、と引き止めるが、マリアは健吾にも自分にもうんざりだと言って、深みに入っていく。それを見た梨沙はマリアに駆け寄ると、移植しないなら死んでもいいのか、と声を荒げる。マリアは、健吾に偽装結婚させてまで生きたくはないと言い返す。そんなマリアに梨沙は、きれいごとを言うな、と掴みかかる。もみ合うふたりを健吾が止めるが、マリアはさらに深みへと進んでいく。
そこへ、和子が来てマリアを抱きしめる。「帰ろう」という和子の言葉に、マリアは号泣する。
その頃、誰もいない岡田家に修一の姿があった。修一は、健吾の部屋で貯金通帳を見つけ出すと、300万円を引き出した記載を確認する。さらに、健吾と梨沙が写った写真を見つけ…。
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