佐伯優は事故現場とはほど遠い静岡県在住。親に内緒で、1人上京してきたようで捜索願が出ていた。蒼山は、10歳の女の子が1人で上京した理由を探るため、彼女が入院にしている病院へと向かう。
森山の転落現場には赤坂衆(小出恵介)と紫村健(小柳友)が居合わせた。
実は、赤坂は政治部のころから追っていた代議士の献金汚職事件に関する情報を匿名で連絡しようとした森山と会うことになっていたのだ。その待ち合わせ場所近くの団地の上から、森山は転落死亡したのだ。
赤坂と紫村は、現場からその模様をリポート。もちろん、CTN以外にテレビ局の姿はなく、完全なスクープとなる。複雑な心境の赤坂とは対照的に、初めてスクープ映像を撮影した紫村は有頂天となり、他の遊軍取材班の面々に自慢話を披露する。が、カメラマンの黄田功(要潤)は、紫村の技術不足を「素人同然」と痛烈に批評した。
赤坂が、森山が追っていた代議士の秘書だったことを知ったのは警察署だった。事情聴取を終えた赤坂の前に、森山の妻、美代子(霧島れいか)が現れ丁寧に礼を述べる。警察署の玄関に押しかけたマスコミから、赤坂は美代子をかばうのだが…。
その後、赤坂は検事から汚職事件の取材は控えるように言われてしまう。
一方、蒼山は病院に拒まれ優の取材が出来ずにいた。だが、たまたま病院で優の父、良二(中根徹)と知り合う。そして、良二から優が手紙のやり取りをしていた友達に会いに来たらしいと知った。
桃井祐(遠藤雄弥)が静岡の小学校に問い合わせると、優の親友だった鈴木レナ(吉田里琴)が半年前、東京に引っ越したことが判明。蒼山は、桃井にレナの所在を確かめるため、団地を取材しに行くよう指示。その時、黄田が撮った映像を消してしまい撮り直すよう叱られていた黄田は、自分がレナの取材に行くと言い出す。さらに、蒼山が森山の取材を白石弘(小日向文世)に頼もうとすると、赤坂が名乗りを上げる。黄田と赤坂、2人の意外なやる気に蒼山の調子が乱れてしまう。
その夜、蒼山が11年前の事故の原因となったインタビュービデオを見ていると白石が来た。記者としての原動力が、この取材で覚えた罪悪感からかと尋ねる白石を否定した蒼山は、恐怖からだと答える。そんな蒼山に、白石は転落死した森山は赤坂が取材するはずだった人物だと告げた。取材対象者に死なれてしまう…。同じような経験をした赤坂に、蒼山がどんな対応するのか興味深いと言い残して白石は去って行った。不安を感じた蒼山は、黄田に赤坂の取材に同行するように命じる。
団地近くで取材する紫村と奥澤緑(相武紗季)は、レナを見つけた。だが、レナは久しぶりに会った優が怪我を負ったのは自分が冷たくしたからだと泣き出してしまう。奥澤は、そんなレナを慰めた。
しかし、レナは優と手紙のやり取りをしていないと言う。誰かがレナだと嘘をついて優に手紙を書いていた。
赤坂は黄田とともに美代子の取材していた。協力的に取材に応じていた美代子だが、親族から赤坂がスクープだと騒ぎ立てたから森山が犯罪者扱いされていると知らされて態度を変えた。詰め寄る美代子に、赤坂は返す言葉が見つからない。心配する黄田に、赤坂は気にしていないと強がるのだが…。
局に戻った赤坂は、黒井からも取材方法をたしなめられ、明るみに出ようとしている汚職事件の取材から降ろされてしまう。
優に手紙を書いたのは誰なのか? 手紙を読んだ蒼山はその子が優と同じミサンガを持っていることを知る。白石は、取材VTRからその子を突き止めた。
その時、奥澤の携帯にレナから優の容態が急変したと連絡が入る。
再び団地に向った紫村は、VTRに映っていた鈴木恵(笠菜月)を発見。だが、恵は優を知らないと言い張る。
恵はレナと嘘をついて優と手紙のやりとりをしていたことを悔やんでいた。そんな恵を紫村は、強引に優の病院へと連れて行く。優の手術は無事に終了。心に責めを負ったレナと恵が優と会う。優は、謝る2人を許した。
優を通した取材から、紫村たちは貴重な経験が出来た。
自分の取材から、森山が…。再び転落現場を訪ねた赤坂の体に異変が生じる。
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