神谷に呼ばれた梨沙は、マリアと面識もないのにドナーになると決めていいのか、と聞かれるが、梨沙は、自分はマリアを助けるためにドナーになりたいのだ、と明言する。
岡田家では、和子(原田美枝子)が、何も知らないマリアにどうやって梨沙のことを話せばいいのか、と不安を募らせていた。
一方、健吾と美奈子の結婚を楽しみにするマリアは、密かにウェルカムボードを作っていた。
そんな折、健吾を訪ねて、槇原修一(稲垣吾郎)が水族館にやってきた。川本順二(杉本哲太)は、妙に馴れ馴れしく健吾の行き先を尋ねる修一を不審に思う。
その頃、梨沙はマリアの病室にいた。ふたりはお互いの素性を知らぬまま出会い、親交を持っていたのだ。と、そこへ、健吾が入ってきた。健吾と梨沙は目が合うが、すぐに逸らすと、梨沙は病室を出ていく。
後日、マリアが沢村涼太(桐山照史)の病室を訪ねると、涼太は安田瑞希(川口春奈)と談笑していた。そんなふたりに呆れたマリアが部屋を出ると、涼太が追いかけてきて、自分のマフラーをマリアの首に回す。
その後、マリアは、美奈子の携帯に電話をすると、結婚式の準備は進んでいるか、と尋ねる。未だに自分と健吾の結婚を心待ちにしているマリアに、美奈子は切ない気持ちでいっぱいになる。
そんな日の夜、健吾と梨沙は、自宅の外で空を見上げた。沖縄の海中には、流れ星のように見える魚群がいると話す健吾に、新婚旅行で連れて行ってくれ、と冗談めかして梨沙が言う。すると健吾は、手術が終ったら行ってみるかと笑顔を見せた。梨沙は、そんな健吾に礼を言った。こんなことでもなかったら、自分はやり直せなかった、と言うのだ。それを聞いた健吾は、修一と何があったのか、と尋ねる。梨沙は、修一が借金を作ったり、ウソをついたりするのだと明かし、もう関わりたくない、と打ち明けた。
数日後、マリアが一日だけ帰宅することになった。梨沙や移植手術のことを、家族で話し合うためだ。いよいよマリアと対面か、と意気込む梨沙に、健吾はまずは家族3人で話させて欲しいと頼む。梨沙は、一瞬、寂しさを覚えたが、それを了承する。
マリアが帰宅する当日、岡田家を出た梨沙は、車で近所を通り過ぎる修一を目撃する。そして、案の定、岡田家に現れた修一を車に連れ戻すと、自分も乗り込んで発車させた。と、走り去る車を、帰宅途中の健吾が見つけた。健吾は、自転車を目一杯こいで車を追うが、途中で見失ってしまう。
やがて、駐車場に車を停めた修一は、梨沙の結婚を喜ぶふりをしながら、暗に金を無心する。呆れた梨沙が聞くと、50万でいいから貸して欲しいと頼む。梨沙は、自分が働いて渡すから岡田家には近づくな、と釘を刺す。そして、ふたりが車を降りると、そこへ、息を切らした健吾がやってくる。梨沙が、修一の腕を取り歩き出すと、梨沙の腕を健吾が掴んだ。梨沙は、その手を払い「あんたには関係ない」と声を荒げるが、健吾は再び梨沙の腕をつかむと、修一に向かい、これ以上梨沙に付きまとわないでくれ、梨沙は自分の妻だから、と言い放つ。そして、梨沙を連れてその場を立ち去る。そんなふたりを、修一は無表情に見つめていた。
久々の帰宅に浮かれていたマリアは、健吾とともに帰ってきた梨沙を見て、言葉を失う。その後、健吾がすべてを説明するが、突然の告白に衝撃を受けたマリアは、部屋に篭ってしまう。
翌日、健吾が病院に送り届けると、マリアは真剣な表情で、手術を受けると言った。その言葉に、健吾はひとまず安堵した。しかし、病室に戻ったはずのマリアは姿をくらませる。ベッドの下には、無残に壊されたウェルカムボードが残されていて…。
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