そんな中、伊集院登(小池徹平)にERに行くように加藤晶(稲森いずみ)から命令がくだる。朝田は別の大学病院で行われるオペに呼ばれるが、執刀医以外は必要ないと言われてがく然とする伊集院。黒木はそんな伊集院に声をかける。
IMAの審査日がきた。鬼頭と野口は緊張の面持ちで審査員3人を迎える。審査は清掃や患者用の食事にまで及び、逐一シートに何かを書きこむ審査員たちの様子を不安気にみつめる鬼頭たち。伊集院は、そんな状況とは無縁のERで肩の痛みを訴える横田辰夫(本田博太郎)の診察にあたっていた。疎外感にため息をこぼす伊集院に、黒木が再び近づいてきた。黒木は、伊集院の実力を認め、朝田の前立ちやERの手伝いをさせられている状況を気の毒だと話す。そんな黒木の言葉を一蹴した伊集院だが、明真に来ていた海外の医師が朝田の手腕を絶賛しているのを聞き、複雑な思いに。
院内でIMAの審査が続く中、伊集院は整形外科の診察を終えた横田に3時間後に再検査をすると告げるが、怒り出した横田に殴られてしまう。落ち込んでいる伊集院に、朝田は自分が救命時代に書きとめたノートを渡した。医者は患者を救うことがすべてだと話す朝田の言葉に、伊集院は素直にうなずけない。
一方、IMA審査ではあらが次々と発覚し、鬼頭と野口は苛立ちを募らせる。そんな中、再検査を受けた横田の結果が出た。急性冠症候群が発見され、その場で倒れた横田がストレッチャーに乗せられ審査員の前を運ばれていく。看護師の1人をつかまえ、事情を尋ねる審査員。その話を聞いた鬼頭は横田の病室に駆けつけると、審査員の3人が伊集院の対応を賞賛。
その夜、鬼頭の元へIMA認証の連絡が入った。世界に認められたことに大喜びの明真の職員たち。伊集院の診断が合格の大きなポイントになったことで加藤は伊集院にねぎらいの言葉をかける。しかし、加藤は伊集院の話を中断するように通りかかった朝田に声をかけた。
屋上で1人たたずむ伊集院に黒木が声をかけてきた。黒木は、チームプレイといいつつ執刀医だけが誉められる外科医の世界を非難。自分がかつて心臓外科医であったことを告げ、伊集院の悔しさはわかると話す。そして、伊集院が書いた横田のカルテのコピーを差し出し、君は素晴らしい医師だと優しい言葉をかけた。その言葉に涙を流す伊集院。
後日、カテーテル室にストレッチャーで運ばれて行く横田。その先頭を歩く黒木の後ろには伊集院の姿が。すれ違いざまに振り返った朝田は…。
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