同じ頃、梨沙のアパートに来た兄の修一(稲垣吾郎)は、部屋の様子から、梨沙が部屋を出ていることを知る。
一方、健吾の妹のマリア(北乃きい)は、健吾と相澤美奈子(板谷由夏)の結婚を心待ちにしていた。神谷凌(松田翔太)は、はしゃぐマリアを笑顔で見守る。そんな神谷に、健吾からドナー候補が見つかった、と連絡が入った。
梨沙と打ち解けつつある和子は、健吾と梨沙を連れ出すと、デートスポットでふたりの写真を撮ったり、結婚指輪を購入させたりした。今後、移植の前に、医師らからドナーを志願した理由、結婚のことなどを聞かれるため、夫婦らしく見えるように、という配慮からだ。
その後、健吾と梨沙が買い物をしていると、川本順二(杉本哲太)と妻の千鶴(ちすん)が声をかけてきた。健吾と梨沙の関係を怪しむふたりに、梨沙は、自分は健吾の家に居候している「いとこ」だと言い、ふたりもそれを信じる。
そんな折、マリアは病院の廊下で、沢村涼太(桐山照史)と出くわす。と、そこに涼太に向かい手を振る女性がいた。姉の琴美(早織)だった。琴美は、涼太がその場を立ち去ると、涼太に移植手術が必要なこと、自分が家族で唯一のドナー候補なのに妊娠してしまい助けられないことを、マリアに打ち明ける。
そして、ついに移植前の面談の日がやってきた。病院で待つ健吾と和子のもとに現れた梨沙は、髪を暗く染め、ブラウスにスカートという、清楚な姿をしていた。その後、3人は、神谷から移植手術に関しての説明を受けた。危険な手術ではないが、術後、さまざまな合併症が起こる可能性があると聞いた和子は動揺する。しかし、梨沙は、たじろぎもせず、ドナーへの強い意思を示したため、検査が行われることになった。
翌日、水族館にいる健吾を修一が訪ねてきた。梨沙の居場所や、梨沙がイメクラに返した借金のことを詮索するように聞く修一に、健吾は不信感を抱く。
そんな頃、検査を終えた梨沙が病院のトイレにいると、マリアが個室に駆け込んで来た。梨沙は、ドアも閉めずに便器に顔をうずめて吐くマリアの背中をさすってやる。しばらくして落ち着いたマリアは、梨沙に礼を言うと病室へと戻っていった。
数日後の夜、健吾が病院に行くと、マリアは病室ではなく屋上にいた。夜空を見上げるマリアは、流れ星を探していると言う。願い事か、と尋ねる健吾にマリアは空を見上げたまま、「涼太がよくなりますように」と答える。そして、もし、自分に移植が必要になっても大丈夫、だと言う。突然のことに、健吾は、平然を装い何が大丈夫なのか、と聞き返す。するとマリアは、涼太に死神退散の呪文を教えてもらったからだ、と笑顔を見せた。
その頃、梨沙は、健吾の部屋でフワフワと水に漂うクラゲを見ていた。と、ベッドのそばにフォトスタンドを見つける。そこには、幸せそうな笑顔の健吾と美奈子が写っていた。
後日、検査の結果が出て、梨沙の肝臓は、マリアに適合することがわかった。神谷から結果を伝えられた健吾は、安堵の表情を見せる。そんな健吾を、梨沙が見ていた。
その後、病室にやってきた神谷は、マリアに声をかける。すると、マリアは、ほぼ完成しかけたウェルカムカムボードの下書きを神谷に掲げた。それを見た神谷は、凍りつく。そこに、「KENGO&MINAKO」とあったからだ。驚き、「ミナコって?」と尋ねる神谷に、マリアは健吾の婚約者だと言って、写真を見せる。それは、当然、梨沙ではなかった。神谷は病室を出ると、先ほどまで病院にいた健吾と梨沙を追いかける。
その頃、健吾と梨沙は街を歩いていた。健吾は梨沙に向き直り礼を言うと、梨沙は「そういう契約だから」と返しながらも、小さく笑った。健吾は、そんな梨沙を見つめ…。
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