鈍く痛む右肩を恨めしそうに眺める悟志だった…。
『七夕殺人』の捜査を続ける省吾は、現場写真から、被害者の腕にはみな*型の痣があるということに気付く。それと同時に、妹・マリカの腕にも同じ形のアザがあることを思い出す省吾。
殺人鬼・豪太の行方がわからないことを案じた正宗は、妹・加奈子に豪太のモンタージュ写真を送り、身辺に気をつけるよう注意を促す。しかし、好奇心旺盛な加奈子は、この写真を餌に、『七夕殺人まつり』のサイトを立ち上げた天才ハッカー・城太郎とハンドルネーム・カナブンとして接触。城太郎いきつけのメイドカフェで待ち合わせることに。
そんな頃、豪太が隠れ家にしている旧児童養護施設を訪れたのは、ヒロだった。実はこの2人…同じ施設で育った幼馴染という間柄。ヒロは豪太が我を失い、次々と殺人に手を染めている事態を知り、その身を案じて忠告にやってきたのだ。5歳の頃、ある紳士から同じ*型のマークがついたネックレスを手渡され、「君たちは、希望の星――アスタリスクだ」と告げられた2人。今でもそのネックレスが、互いの胸元には光っている。そこに記された『*』が、どんな残酷な意味を持つのかを知りながらも…。
久しぶりに予備校で顔を合わせた正宗とマリカ。先日の屋上でのことを話し合い、互いの気持ちを確かめ合った2人は、ふいに身体が触れ合う。その瞬間、正宗の脳裏には、あの謎の包帯少女の姿がフラッシュバック!狂気を宿した正宗は、マリカを椅子から突き飛ばしてしまう。
包帯少女の姿を見ると、なぜか“自分が自分でなくなる”ような感情を覚え、自らをコントロールできなくなってしまう正宗。いまや彼はどうしたわけか、愛するマリカに対しても殺意を抱くようになってしまっていた。
樋口璃子は、城太郎によってネットで公開されてしまったレポートについて心配を募らせながらも、かつて勤めていた研究所を訪問する。そんな不安を抱えた璃子の心中を見透かすかのように、かつての上司で研究者・葉月荘一郎(志賀廣太郎)は、「わたしたちは運命共同体だ」と不気味に警告する。
その帰り道、研究所の『資料保管室』の横を通りかかった璃子は、自分のレポートを取り戻そうと思い立ち、部屋の中へ。その一角に放置されていたのは…葉月のもとで働いていた研究員のひとり・浅間圭子(鈴木あきえ)の死体だった――。
秋葉原のメイドカフェで初対面を果たした城太郎と加奈子は、PCでさまざまなサイトをハッキングし、七夕殺人に関する新たな情報を探っていた。その目の前で、城太郎の頼んだパフェを口にした客が絶命!身の危険を察知した2人は、連れ立ってカフェを抜け出す。しかし、一連の事件に興味津々の城太郎は、「ネットで殺人鬼に襲われる姿を生中継すれば、すげぇ盛り上がると思わない?」と余裕の表情。そんな楽天的な城太郎の前に、やがて豪太が姿を現した。今回のターゲットとして殺人を命じられていたのは、城太郎だったのだ。
やっと命を狙われていることを実感した城太郎は、必死になって街中を逃げ回る。しかし、路地に逃げ込んでホッとしたのも束の間、背中に豪太のナイフが突きつけられていて…。
「どうして、おれの居場所がわかるんだ」と問う城太郎に、豪太は「オレたちの体には磁石が埋まってるんだよ」と答える豪太。そこへ、ヒロがやって来る。警察が近くまで来ていることを告げ、豪太を逃がすヒロ。豪太は、すんでのところで目的を達成することができないまま、その場を立ち去ってゆく。
加奈子からの連絡を受けて、正宗も城太郎のもとへ駆けつけた。『磁石の法則』について、そして自分が『クローン』なのかについての疑問を口にする城太郎に、ヒロは自分の右腕を見せつける。そこにはあの*型の印象的なアザが――。そして、クローンの証拠であるというそのアザは、城太郎の腕にも確かに存在して…。
「オレたちは試験管の中で産まれた“クローンベイビー”だ」と、衝撃の事実を明かしたヒロ。「お前もだ」と名指しされた正宗は、呆然とその場に立ち尽くして…。
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