2010年10月22日

検事・鬼島平八郎 第2話

鬼島平八郎(M田雅功)の活躍で明るみに出た樋村建設の裏金事件。真相を解明するために、社長・樋村孝四郎(名高達男)の聴取が行なわれることになった。エリート検事・森本真紀(内田有紀)の推薦で、なんと鬼島が担当することに。

ところが、「司法の常識」を気にも留めない鬼島の取調べに樋村は激怒。横領は経理課長の独断で、自分は無罪だと主張した。結局、樋村は持病のヘルニアを理由に入院してしまい、馬場弁護士(半海一晃)を通じてしか取調べができなくなってしまう。そこで、土方小百合(西山茉希)は、現金受け渡しの証拠をつかもうと、事務官の越中二朗(濱田岳)とともに、捜査を始めるが……。

一方、樋村の聴取に失敗した鬼島は、上司の藤波達彦(松重豊)の命令でビラ配りをする羽目になってしまう。その最中に街頭で体調を崩してうずくまる老女・佐藤和江(藤田弓子)を見つけた鬼島は、おぶって病院まで連れて行くことに。無事に助かった和江と話した鬼島は、樋村社長には私財を投げ打って町に病院などの施設を建ててきた過去があるという事実を知らされる。樋村社長は一体どんな人物なのか?

その頃、小百合と越中は、木戸(田山涼成)のアドバイスで、ヘルニアの持病を持つはずの樋村社長がゴルフの練習場を頻繁に訪れていたことを知る。練習場の防犯カメラを調べると、そこには樋村がレッスンプロの梶井(西沢智治)にゴルフバッグを受け渡す姿が。これが現金の受け渡しの瞬間だとにらんだ小百合は、真紀とともに梶井のマンションに向かうが、すんでのところで梶井を取り逃がしてしまう。

そんな矢先、あの和江が鬼島を訪ねてきた。和江は、樋村社長が馬場弁護士から会社を売り払い、この町を捨てるよう迫られていたのを耳にし、鬼島に助けを求めてきたのだった。和江が樋村社長を慕う気持ちを感じた鬼島は、ある策を思いつく。

鬼島は樋村社長の入院する病院のロビーに現れ、拡声器で樋村社長の悪口をかたっぱしから怒鳴りまくるという行動に出る。その騒ぎのせいで、ロビーに建てられた樋村社長の胸像が倒れ、首がもげてしまうことに。和江をはじめとする町民たちは、「樋村社長を守る」と宣言して、鬼島の前に立ちはだかった。

その騒動を目の当たりにし、町民たちの思いに心を動かされた樋村社長は、裏金作りを指示したことを自供。その裏金を大橋はじめ議員(細川茂樹)に渡し、見返りに公共事業を斡旋してもらっていたと証言したのだった。さらに、現金受け渡し役の梶井も逮捕された。

裏金事件がさらなる広がりを見せる中、真紀は樋村社長に向かってこう言い放った。

「ぺらぺらとよくしゃべったわね。この先に何があるか、わかってのことよね?」

果たして真紀の言葉の意味とは!?

そして、鬼島の前に、あの謎の男・安東正親(ビートたけし)が再び現れた。「なんで検事になった?」と問いかける安東。正義の味方になりたかったからと答える鬼島を、安東は鼻で笑った。

「検察が正義?笑わせんな」

この男の正体とは一体!?


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