大久保は自分が借金まみれである事を霧島に打ち明けると、霧島は別人に生まれ変わらせてやると告げ、大久保は壁に並ぶフェイスライブラリーの中から、あるサンプルを選ぶ。1ヵ月後、新しい顔を手に入れた大久保は過去を清算し、別人としての人生を歩み始める。大久保が繁華街を歩いていると、前方から健二とチンピラたちがやってくる。
大久保は視線をそらし、健二たちをやり過ごそうとする。だが、健二は大久保の顔を凝視し「アニキ」と声をかけてくる。健二は大久保を若頭の川島直樹と思い込み、仙波組へと案内する。組長の仙波は大久保を見て、身を隠していた川島が戻ってきたと歓迎。仙波は敵対する柏木組と再び抗争になる事を明かし、お前の力が必要だと川島に伝える。抗争が終われば川島は仙波の娘の冴子と結婚し、行く行くは仙波組の跡目を継ぐ事になるという。
川島として生きていく事になってしまった大久保。夜、川島は会員制クラブで健二たちの計らいでホステスたちに持てなされて上機嫌になり、ヤクザの世界も悪くないと考える。そして戸惑いつつも金や女に不自由しないヤクザとしての人生を楽しみ始める。そんな折、川島にベタ惚れの冴子(水崎綾女)がバリ旅行から帰国。冴子は久しぶりの再会を心から喜ぶ。その後、ホテルへと向かった川島と冴子。川島はキスの仕方が変わったと冴子から指摘されるが何とか誤魔化し、もう後戻りは出来ないと決意し、荒っぽく冴子を求める。
ヤクザとして生きると腹を括った川島にオドオドした様子はない。完全に吹っ切れた川島は借金を返さないサラリーマンを蹴りまくる。その頃、冴子は仙波に川島の様子が変だと報告。まるで別人だと聞いた仙波は川島に疑いを持ち始める。
そんな時、自転車に乗った男が近づいてきて、拳銃を川島に向けて発砲。運良く銃弾をかわした川島だったが、命を狙われた恐怖から震え出す。川島が再び橋の上へやってくると、そこにまた霧島が現れる。
川島は命を狙われた事を霧島に伝え、もう一度顔を変えて欲しいと頼む。だが霧島は川島の頼みを断ると、大久保の顔が売れた事を報告。自分の顔に戻れない事にショックを受ける川島に対し、霧島は運命に逆らえば運命に支配され、運命に適応すれば運命を支配できると忠告する。夜、川島は事務所に呼び出される。事務所では正座した男をヤクザたちが取り囲んでいた。
組長の仙波は川島が抗争中の柏木組と裏切りの相談をしていたと疑う。川島が慌てて否定すると、仙波は川島の様子がおかしいと皆が言っている事を伝え、本当に川島かと確認。川島が本人だと必死に訴えると、仙波は拳銃を川島に手渡し、正座している男を撃って証明しろと告げる。ゆっくりと顔を上げる男を見て固まる川島。何と、その男は大久保の顔をしていた…。
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