健吾の母・和子(原田美枝子)は、健吾が梨沙と結婚すると聞き驚くが、入院中のマリア(北乃きい)を助けるのにほかに手段はないという健吾に、返す言葉がない。健吾は梨沙に、梨沙がドナーに適合すると判れば、肝臓の移植手術を受けることになると告げた。梨沙は、手術が成功したら、100万円を上乗せすることを健吾に約束させた。
翌日、イメクラにいた梨沙は、指名を受け個室に入っていく。と、そこにいたのは、兄・修一(稲垣吾郎)だった。梨沙と連絡が取れないため、店にやってきたのだ。梨沙は、店長を呼ぶと修一を店外へ。修一は、店の男たちから、殴る蹴るの暴行を受けた。
マリアを見舞った健吾は、マリアに沢村涼太(桐山照史)という友人ができたと聞く。彼氏か、と尋ねると、ムキになる妹を微笑ましく思う。その後、健吾は自宅へ戻るが、梨沙は帰宅していなかった。和子は、梨沙の気が変わったのでは、と不安になる。健吾は梨沙を信じるが、梨沙の携帯電話は、不通のままだった。
そんな翌日、健吾は、川本順二(杉本哲太)に言われ、川本の自宅を尋ねると、そこに健吾の元婚約者・相澤美奈子(板谷由夏)がいた。健吾と美奈子がケンカでもしていると思った川本と妻・千鶴(ちすん)が、ふたりを仲直りさせようと招いたのだ。健吾は理由は明かさなかったが、川本と千鶴に、美奈子と自分は別れたのだと説明した。その後、健吾は帰宅するが、梨沙は戻っていなかった。和子は、やはり、他人のために体にメスを入れる人はいないのでは、と落胆する。
翌日、マリアと安田瑞希(川口春奈)が病院の屋上にいると涼太がやってきた。3人で話すうち、病院を抜け出して落語家の寄席を見に行くことに。そして、会場に着き落語を楽しんでいると、突然、涼太の容態が悪くなる。動揺したマリアと瑞希は、何もできないが、そこへ、マリアたちを探していた医師・神谷凌(松田翔太)が現れた。
同じ頃、健吾は名刺を頼りに梨沙が働くイメクラにやってくる。しかし、梨沙に会えずに店外で待っていると、やがて、梨沙が出てきた。健吾は、声をかけようとするが思いとどまり、梨沙の後を追ってアパートの前までやってくる。と、和子からマリアが病院を抜け出したと連絡が入った。驚いて病院へ駆けつけた健吾だが、マリアは無事に戻り、涼太の容態も落ち着いたと聞き、安堵する。そして、再び梨沙のアパートへとやってくる。部屋の前に立ち呼び鈴を押すと、ドアを開けたのは修一だった。妹とはどういう関係か、と尋ねる修一に、健吾は驚きを隠せない。梨沙から「家族はいない」と聞いていたからだ。
そんなところへ、買い物袋を提げた梨沙が帰ってきた。健吾が修一のことを尋ねると、梨沙は怒って玄関のドアを閉めてしまう。健吾は、そんな梨沙の態度に落胆し、家に帰ることができず、海を見に行く。
やがて夜が明けた頃、荷物を詰めた大きなバッグを持った梨沙は、眠る修一を残して部屋を出た。そして、水族館に健吾を訪ね外に連れ出すと婚姻届を突きつけた。健吾は、なぜ、修一という兄がいることを話さなかったと聞くが、梨沙はそれを遮り、早く署名をしろ、と迫る。「本当にいいのか?」と意思を確認する健吾に、梨沙は、もう、戻れないんだ、自分にはあんたしかいないんだ、と答える。すでに梨沙が署名した婚姻届を受け取った健吾は、ゆっくりと自分の名前を書き込んだ――。
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