そんな時、遊軍にヘルプ要請が入る。発生中の大手ファミレスチェーン女社長、向田凛子(目黒真希)誘拐事件に絡んだものだ。性質上、この事件には報道規制が敷かれ、世間には公表されていない。目を輝かせる蒼山を張り番の社会部への物資供給だといさめる赤坂。それでも、蒼山は自ら現場へ向かうと言う。蒼山は3人と見られる犯人の身代金の要求額が2億だという事に引っかかっていた。何とか取材に加わりたい蒼山だが、赤坂の目もあり現場では相手にしてもらえない。
その頃、遊軍では残った者たちが投書やメールなどで寄せられる情報のチェックをしていた。奥澤緑(相武紗季)が読み上げていたメールに、白石が食いつく。メールには、すごい美人を誘拐したと書かれていた。
報告を受けた蒼山は、すぐさまメールの差出人が指定した喫茶店へ向かうと遊軍からは奥澤だけが来ていた。また、同じ情報を受けたマスコミの連中もいる。だが、時間が来ても差出人らしき人物は現れず、他のマスコミ連中は次々と帰ってしまう。自分たちも帰ろうと促す奥澤に、蒼山は差出人のメールアドレスが被害者の拉致現場付近で目撃された車両ナンバーと一致していると告げる。一般に知らされていない情報をアドレスに使っていることに蒼山は信憑性を感じていた。相手が必ず接触してくると緑に待機を命じ、自分は誘拐事件の情報を集めると蒼山は喫茶店を出る。
店を出た蒼山は、上着のポケットに携帯電話の番号が書かれたカードが入っていることに気づいた。番号にかけると、すぐに相手が出る。どうやら、メールの差出人のようだ。その男は、奥澤にメールアドレスと車両ナンバーの一致の話をしていた蒼山を認めた様子。どうやら、さきほどの喫茶店にいたようだ。そして、自分が犯人だと言う男は蒼山に新たな情報を提供する。それは、ある住所。さらに男は、翌日、人質を解放すると言って電話を切った。
蒼山の調べで、男が告げた住所は誘拐された女社長の大手ファミレスのチェーン店の駐車場。その駐車場は、以前は『幸福亭』という食堂だったのだが、店の所有者は5年前に妻とともに事故で亡くなり、夫婦の2人の子供は親戚に預けられていた。
次の日、向田社長が釈放された。黄田は蒼山に命令されて、5年前に亡くなった夫婦の子供が預けられた親戚の家に行く。そこで、黄田は夫婦の子供は2人で、妹の理沙(斉藤リナ)は高校に通っているが、兄の幸生(金井勇太)は傷害事件を起こして以来、行方不明と知らされる。また、幸生は両親の事故が、向田社長の会社に仕組まれたと疑っていることも聞いた。蒼山は、向田の会社が5年前くらいから急成長を遂げ、手段を選ばずに立地条件の良い土地を強引に買い取っていたことを突き止める。
蒼山は、理沙に接触。理沙を説得して幸生と電話で話し、インタビューの約束をする。その情報を赤坂は黒井に話してしまう。赤坂が黒井に話したことを知った蒼山はまだ事の真相が分からないうちに犯人扱いするのはまずいと赤坂に詰め寄る。だが、赤坂は、幸生は警視庁にも目をつけられていたと反論。
翌日、蒼山と黄田が幸生との約束の場所へ向かう。その頃、黒井は今日のニュースは幸生ネタにすることを決めていた。だが、向田社長が解放されてから会社の株価が上がったことを白石に指摘されていた赤坂は、まだ何かあるとさらに取材した方が良いと黒井に話す。すると、黒井は幸生には社会部がインタビューすると言い出した。
蒼山たちが待っていると幸生が現れた。だが、そこには社会部の連中も。赤坂から連絡を受けた黄田は、間一髪で蒼山と幸生を車に乗せて現場を去る。
蒼山たちは喫茶店で幸生の話を聞く。そこには遊軍取材班のメンバーもいたのだが、赤坂と紫村健(小柳友)は向田の記者会見に向っていた。自分の両親の死の真相を知りたい幸生は向田を尾行して、狂言誘拐の命令現場を見ていた。なんとか両親の死を報道して欲しいと頼む幸生に、蒼山は再調査した結果も事故に事件性はなかったと告げる。そこに、刑事が現れ、幸生を向田誘拐事件の真相を暴く協力者として連れて行った。
数日後、向田は逮捕された。
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