フェイスメーカーの噂を聞きつけてペルソナクリニックを訪れた恵美子は、女優として成功するために全てを捨てる覚悟で来たと決意を語る。天才美容整形外科医、霧島瞬は顔を変えれば、どんなに説明しても親が自分の子供と信じないケースもある事を伝える。だが、恵美子の意思は固く、二度と両親に会うつもりはないと断言。霧島は望む顔に生まれ変わらせてやると告げ、恵美子はフェイスライブラリーの中から好きな顔を選ぶ。
手術から1ヵ月…。希望通りの顔を手に入れた恵美子は必ずトップ女優になると霧島に誓い、安西エリナという別人に生まれ変わる。エリナはある芸能事務所を訪ねると、即採用される。そして翌日にはドラマのオーディションに向かうエリナ。それは1ヵ月前に顔が暗いという理由で不合格になったドラマだった。ヒロインは厳しい監督に音を上げて降板したという。この役を掴めばスター街道が約束されるヒロイン役。エリナは必ずヒロインに選ばれると意気込む。
エリナが控え室でメイクをしていると母親の増渕聡美から電話がかかってくる。3年も実家に戻っていないエリナに対し、聡美は一度実家に帰ってくればと誘う。だが、エリナはもう帰るつもりはないとキッパリと拒否。聡美は父、健三が心配していると伝え、何かを言いかけるが、エリナは話を聞かずに電話を切ってしまう。エリナは一次審査で迫真の演技を披露して見事合格。監督がエリナを気に入ったと耳にして、エリナは二次審査も必ず通過すると自信を深める。
翌日、エリナは二次審査の控え室の鏡を見て息が止まりそうになる。かつての自分の顔が映っていたのだ。恵美子の顔を持つ女は橋本亜美と名乗り、エリナの隣りに座って準備を始める。二次審査の課題は恋人役に自分の気持ちを伝えるシーン。エリナはかつての自分と同じように亜美も落とされると予想する。だが、亜美は抱きつくという台本を無視し、相手役にキスをして服を脱いで気持ちを伝える体当たりの演技を披露。監督は驚きつつも亜美のアドリブに高評価を与える。
エリナは亜美が注目を集めた事に動揺し、台詞を忘れるというミスを犯す。何とか最終審査に進んだものの、利根川はこのままでは亜美に役を持っていかれるとエリナに忠告する。エリナは霧島を訪ね、私の顔を売ったのかと詰め寄る。霧島が認めると、エリナはライバルになる人に売った事を非難。霧島はオペをするだけでクランケの背景に興味はないと言い放つ。自分の人生を弄ばれたと感じたエリナは文句を言って帰っていく。
帰宅したエリナは水着姿の亜美が出演する番組を偶然目にする。セクシーな胸元を強調する亜美を見て嫌悪感を露わにするエリナ。更に亜美の露出は続き、週刊誌で亜美がサッカー日本代表のエースと路上キスして抱き合う姿を報じていた。かつての自分の顔をした亜美に押され始め、焦りを覚えるエリナ。利根川はエリナの巻き返しに期待する。利根川はプロデューサーに根回し、ヒロイン役をもらうためのディナーをセッティングしていた。
ディナーの後、エリナはバーに移動し、プロデューサーの小島と2人きりで飲む。小島は演技指導と称し、一夜を共にする事をエリナに求める。だが、エリナはやんわりとかわし、小島はつまらなそうにため息をつく。その時、亜美がバーに現れる。亜美は偶然である事を強調しつつ、会えて嬉しいと小島に体を押しつけ、小島は3人で飲もうと上機嫌に。この後、亜美は小島に寄り添って同じ方向へと帰っていく。
そんな矢先、エリナの携帯に母親の聡美から電話がかかってくる。翌日、エリナは亜美を訪ね、父親の健三が末期癌で今日、明日が峠だと打ち明ける。エリナは一緒に実家に帰って娘を演じ、健三を見送って欲しい。そのためには何でもすると懇願。すると、亜美は明日の最終審査を辞退するなら、完璧に娘を演じると条件を出してくる。女優になるために全てを捨てたエリナが出した答えは…。
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