野口は鬼頭学長(夏木マリ)と加藤晶(稲森いずみ)を前に、カテーテル部門の強化と外国の富裕層をターゲットとしたメディカルツーリズムを推進する明真の改革案を提出。カテーテル治療が進めば外科医は必要なくなるという野口の言葉に苛立ちを隠せない加藤。荒瀬門次(阿部サダヲ)の治療でカテーテル治療のメリットと黒木の技術の高さを目の当たりにした伊集院登(小池徹平)もまた不安を募らせていた。
そんな中、明真に入院中の父親の見舞いに来ていた根岸紗江(松下奈緒)が突然倒れた。検査の結果、重度の心房中隔欠損症が原因で心不全を起こしたことが判明。加藤は早急なオペが必要と診断、やる気をみせる伊集院をさえぎり朝田に執刀を依頼した。
紗江は結婚式を10日後に控えていることを理由にオペの延期を希望する。紗江の父親は末期がんで余命1カ月と診断されていて、どうしても父親に結婚式をみせたいという紗江の気持ちを知り、朝田と藤吉(佐々木蔵之介)はオペ時期を検討するが、やはり延期は難しい。
それを知った黒木は紗江の病室を訪れ、カテーテルを勧める。オペは2時間、胸に傷も残らず、術後3日で退院できると聞いた紗江はカテーテルを選択した。加藤がカテーテルのリスクの高さを説明すると、迷う紗江を押し切るように婚約者の山口(長谷川朝晴)が朝田の手術を希望した。亡き母が着ていた胸元が大きく開いたウエディングドレスを着て式をあげたかったと寂しそうに話す紗江を見た朝田は、難易度は高くなるが胸に傷跡が残らないオペを考える。リスクを話したうえで紗江に承諾をもらうと、朝田、加藤、伊集院はオペのリハーサルを始めた。しかし、オペを翌日に控えた夜、黒木が再び紗江を訪ねていた。
オペ当日、病室を訪ねると紗江の姿はなかった。紗江はカテーテルを選んだのだ。見学室に来た朝田たち。藤吉らは黒木の脇に立つ荒瀬の姿に驚きを隠せない。鬼頭らも注目する中、カテーテルは順調に進み、黒木は見事な腕で外科のオペでは治せない不整脈まで同時に治してみせた。野口は鬼頭に今後もカテーテル治療は発展すると言いきり、明真にチームドラゴンは本当に必要かと問いかける。
退院した紗江が結婚式を挙げていた頃、鬼頭は加藤が渡した「チームドラゴンを核とする外科チームの再生」という改革案のファイルを破棄していた…。
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