第2話 「殺人講義」
大学教授・春日秀平(石橋蓮司)と不倫関係にあった島田加奈子(石橋奈美)が服毒自殺をした! その晩、春日と加奈子は、将来、一緒になる約束を交わしていたのに…? だが、その約束はおろか、2人のひそかな男女関係を知る者はなく、遺書が見つかったこともあって、加奈子の死は疑われることなく自殺として処理される。しかし、いつになく幸せそうに帰宅する加奈子を見かけていた管理人(前沢保美)だけは、自殺などするはずがないと言い張り、特命係に捜査を依頼。もとから自殺説を疑っていた右京は、薫を伴い、加奈子が勤めていた大学へと向かう。
加奈子は大学で春日の助手をしていた。右京たちは真っ先に春日と接触。加奈子宅で見つけた家計簿の収支から独自の理論を展開し、加奈子が不倫をしていた可能性があると春日に示す。しかし、心理学が専門の春日は、加奈子の性格で不倫は考えられないと言い、仮にそうだとしても相手に心当たりはないと白を切る。だが、去っていく春日の背中を見送りながら、右京は確信を得る。不倫相手は春日に間違いないと。いったい、右京に目には何が映ったのか…?
それからというもの、右京と薫は春日を徹底マーク。大学のみならず自宅にまで顔を出し、春日をいらだたせる。しかし、そのかいあって捜査は進展。確実に春日を追い詰めていった。あとは物的証拠があれば…だが、その可能性はゼロに等しかった。右京の推理では、証拠物は加奈子自身が捨てるように仕掛けられていたからだ。さすがはプロの心理学者。捜査もここで手詰まりか…。
そこへ、管理人の孫が、加奈子の恋人を見たことがあると名乗り出る。天の助けと喜び、春日が講義中の教室へ連れて行くと、なんと孫は、春日ではなく大学院生の田辺健太郎(溝呂木賢)を指差した!
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