2010年10月07日

京都地検の女 第5シリーズ 第5話

いつもはあや(名取裕子)に「わき道にそれず迅速に案件を処理するように!」とうるさく言ってくる太田事務官(渡辺いっけい)の様子がどうもおかしい。何を言われても上の空で、まるで仕事に身が入っていないのだ。あやは不審に思うが、あえて聞き出そうとはしなかった。

 その夜あやが自宅で、夕食にありつこうと訪ねてきた成増刑事(寺島進)といつもの丁々発止をしているとき、太田が相談したいことがあると一人の女性を連れて現れる。

 太田によると、その女性・曽根素子(北原佐和子)は前夜、唇から血を流して路上に倒れていたという。太田が駆けつけたとき、一台の乗用車が走り去ったことから、太田が事情を聞いたところ、どうやら素子はレイプされて車から放り出されたらしいのだ。

 事情を知った太田は、素子を一晩自宅に泊めたのだが、どうしていいかわからずあやのもとに連れて来たらしい。だが、成増やあやが事情を聞きだそうとしても、素子は詳しい話をしようとはしない。

 翌日、成増は素子からようやく聞きだした住所をもとに父親でホテルチェーンのオーナー・曽根英一(森下哲夫)のもとを訪ねる。だが、曽根は素子がレイプされたかもしれないと聞かされても動じる様子はなく、親の批判ばかりしている娘がどうなろうと知ったことではないと冷たい態度に終始する。しかし最後に「あいつならやりかねない」と、老舗旅館の一人息子・純平(久保山知洋)の名を挙げる。

 一方あやは、太田が素子に惚れしてしまったらしいと察したのだが…。


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