2010年10月07日

京都地検の女 第4シリーズ 第6話

京都府警の北村刑事(船越英一郎)のもとに、杉沢美代子(浅利香津代)という女が、昨日、長岡京市で空き巣を働いたと自首してくる。美代子は空き巣の常習犯で、北村とは顔見知りだった。

そんな中、マンションで女性の他殺体が発見される。頭部から血を流して死んでいたのは、このマンションの住人・福本茜(大音奈々)で、死亡推定時刻は前日の午後3時から6時の間、死体の傍らには凶器と思われる血のついた壷が落ちていた。さらに、茜の部屋からは大量の麻薬が発見されたのだった。

数日後、あや(名取裕子)のもとに、美代子が送致されてくる。美代子の供述調書によると、長岡京市の奥寺(新克利)という男の家に空き巣に入り、現金五万円と通帳、印鑑を盗み出したということだった。その際、買い物から戻った奥寺と鉢合わせし、その場は何とかごまかしたものの、夜になって被害に気づいた奥寺から警察に被害届が出されたというのが事の顛末だった。

美代子は、窃盗罪で前にもあやの取調べを受けたことがあり、今年の春まで女子刑務所に収監されていた身だった。美代子の弁によれば、これから冬に向かって寒さも身にしみるし、世間の目も冷たいので、刑務所に戻りたくて自首してきたというのだ。

だが、美代子は出所後に勤めた会社でも評判がよく、疎外されていたような事実はなかった。さらに、美代子のこれまでの犯行は土地勘のある場所に限られていて、今回のように遠くまで足を延ばすことはかつてなかったのだ。あやは、こうした事実から美代子は何かを隠しているのではないかと推察する。

やがて、美代子と茜は以前、同じ刑務所に服役していて顔見知りだったことが判明する。さらに美代子は、空き巣被害者の奥寺とも以前から面識があった可能性が浮上し…。


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