2010年10月07日

京都地検の女 第4シリーズ 第5話

あや(名取裕子)のもとに、万引き容疑の男が送られてくる。あやには、その男の顔に見覚えがあった。以前、同様の容疑で取り調べた香西(有福正志) だった。そのときは、必死で更正を誓った香西だったのだが、再び同じ容疑で送られてきたことに、あやは怒りと同時に悲しみを覚える。

あやは、証拠もそろっていることでもあり、香西を起訴することに決める。あやのいつにない迅速なこの決定は、太田事務官(渡辺いっけい)を大いに喜ばせ、上司である高原副部長(蟹江敬三)に嬉々として報告するのであった。

しかしそのとき、香西の勤め先の電気店経営者・谷口(小野寺昭)があやを訪ねてくる。谷口は、香西の日頃の性格や過去の家庭環境などをあやに話し、何とか香西を許してやってほしいと懇願する。

谷口が何度もあやに頭を下げて帰っていった直後、二人のやり取りを目に留めた池内刑事(益岡徹)が声をかけてくる。池内によると、谷口の店は池内の勤務する所轄署の管内にあり、彼は前科のある人間を積極的に雇い入れ親身になって面倒を見る、今時奇特な人間だと署内でも有名だという。谷口は、何度裏切られても保護司から頼まれた前科のある人間を雇い続け、そのために店の経営が悪化、妻にも離婚されてしまったというのだ。

あやからこの話を聞いた北村刑事(船越英一郎)は、谷口を単なる偽善者と決め付ける。だが、あやは谷口の生き方に疑問を持って、彼のことを調べ始めたのだった。そんな中、あやが香西と面会した際、香西は親身になって世話をしてくれる谷口について意外な一言をあやに漏らす…。


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