2010年10月07日

京都地検の女 第4シリーズ 第3話

夜道を歩いていた京都府警の北村刑事(船越英一郎)は、ある一軒の家から若い男が飛び出してくるのを目撃する。不審に思って中に入ってみると、中年の男が頭から血を流して倒れていたのだ。慌てて外に飛び出した北村は、逃げた若い男を追いかけ取り押さえる。殺されていたのはこの家の主で公営墓地の職員・横山(藤沢徹衛)、逃げた若者は下地(中村俊太)という介護士だった。

やがて北村からの連絡で、鶴丸あや検事(名取裕子)と新任の白井検事(長谷川朝晴)が現場に駆けつけてくる。ところが、横山の遺体を見た白井は、胸を押さえてトイレに駆け込んでしまう。

その夜、北村と所轄署の池内刑事(益岡徹)によって下地の取調べが行われた。最初は黙秘を貫いていた下地も、やがて自分が殺したと犯行を自白する。動機は、居酒屋で飲んでいたとき、やはり客で来ていた横山に些細なことで咎められたことに腹を立て、自宅まであとをつけた挙句、殺してしまったというのだ。この日を境に、あやは気にも留めなかったが、白井が妙におとなしくなってしまう。どうやらあやに醜態を見られたことを気に病んでいるらしい。

そんな中、下地があやのもとに送致されてくる。下地はあやを前にしても、素直に犯行を認める。だが、あやは介護士という下地の職業に注目する。弱者を救済しようと日頃から心がけているものが、果たして簡単に人を殺せるものだろうか?

そのころ、所轄署に立花フク(加藤治子)という老女が現れ、横山を殺したのは自分だと申し立てて、池内をてこずらせていた。しかし、小さな美容室を一人でやっており夫も子供もいないというフクが、公営墓地職員の横山を殺す動機が見当たらない。あやは、フクの美容室を訪ね被害者との関係を問いただすが、追い返されてしまい…。


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