鈴子の夫は稼ぎをろくに家に入れず、博打ばかりしていて現在も行方不明だった。幸恵も父親に虐待されていると証言しており、取り調べ中の鈴子のしおらしい態度からも改悛、事態改善の余地を見て取ったあやは、鈴子を起訴猶予処分で済ませることにし、釈放した。
それを聞いた池内が、血相を変えてあやのもとに乗り込んできた。池内は以前、夜中の街でひとり佇んでいた幸恵を保護したことがあり、幸恵や鈴子のことを知っていた。しおらしい態度はすべて鈴子の芝居で、幸恵を虐待しているのは実は鈴子だ、と告げる。
数日後、池内は地検に乗り込みあやを強引に外へ連れ出す。「幸恵ちゃんに会ってもらいたいんだ」という池内にあやが連れて来られたのは、病院の集中治療室だった。
ベッドに横たわった幸恵は、大怪我をしていて意識不明だった。幸恵を虐待していたのは、池内の言った通り、鈴子だったのだ・・・。
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