明真では、野口が恩田に美羽の状況を電話で説明。野口は、美羽の手術は北洋に任せるしかないと伝える。野口にしてみれば、上手く厄介払いができたというところ。
北洋では手術の準備が進む。重大な手術に野村博人(中村靖日)は怖じ気づく。藤吉圭介(佐々木蔵之介)は美羽と同型の血液を必死に探すが、見つからない。そんな時、麻酔医が美羽と同じ血液の患者を手術した教授を思い出す。その教授は伊集院登(小池徹平)が知っていた。朝田と藤吉は、伊集院に教授に連絡して患者を紹介してもらい、血液を確保してくるよう指示。伊集院は、その門脇という患者の家へと急ぐ。
しかし、血液の到着を待つ余裕はない。朝田は、外山誠二(高橋一生)を助手に美羽のオペ開始を宣言。しかも、輸血が出来ないため、血液の循環を止めての手術だ。循環停止できるのは40分が限度。朝田は、40分で全てを終わらせると言うのだが、外山にはとても信じられない。それでも、やらなければならないという朝田の強い信念のもと、手術がスタート。朝田は、驚愕のスピードで手術を進めるのだが、途中、重大な問題が発生。美羽の患部が術前検査よりも拡大していたのだ。これでは、とても40分では終わらない。だが、朝田は決してあきらめなかった。
その頃、善田秀樹(志賀廣太郎)がようやく美羽と同型の血液を探し当てた。400ccとわずかではあるが、すぐに届けるよう手配。一方、伊集院は買い物に出かけてしまったと聞いた門脇をショッピングモールで探す。そこに、木原毅彦(池田鉄洋)が駆けつけた。美羽が倒れた時、北洋にいた木原は狡猾な野口にすぐ帰るよう命令されていたが、その命令には従わず、伊集院とともに門脇を探す。
朝田のペースは衰えない。しかし、小高七海(大塚寧々)と医局のモニターで見つめる松平幸太朗(佐藤二朗)は、血液なしでは最後までもたないと冷ややか。小高が医局を出ると、片岡が話しかけてきた。血液は届かないと首をふる片岡は、それでも朝田はすでに最悪の事態を想定していると告げる。
当初の終了予定時刻が迫る。まだ、手術は肝心の部分を残したまま。あきらめようとする外山。すると朝田は、野村に人工心肺を回すよう指示。美羽の血液に他の液剤を入れて薄め、循環血液量を確保しようと言うのだ。この処置をするために、高度な管理を求められる野村は、さらに怖じ気づいて首を振る。朝田は、チームで全てをサポートすると野村を説得。ようやく野村が意志を固めた時、手術室の扉が開いた。入ってきたのは、小高だ。片岡の説得で、手術に参加したのだ。野村と小高の血液量、麻酔量の絶妙な調整が続くが、それも限界が近づいてくる。
輸血センターから搬送中の血液は、車が渋滞に巻き込まれて立ち往生。伊集院は、バイクを駆って取りに向かう。血液を確保して、北洋へ急ぐ伊集院。ようやく病院につき、看護師に血液を渡し見学室に入ると…なんと、朝田たちの動きが止まっている。間に合わなかったか、と、つぶやく伊集院の耳に、朝田のオペ終了の声が。なんと、朝田は希釈された血液量ギリギリで、無事に手術を終えていたのだ。喜びに湧く北洋の手術室。しかし…。
北洋での美羽手術成功に歯噛みする男がいた。明真の野口だ。恩田の明真への信頼も、もはやここまでと思われたとき、木原が飛び込んで来た。電話に出なかったことを詫び、伊集院の血液確保を手伝っていたと怯えながら告白する木原。すると、野口は怒るどころか、木原の行動を褒めるではないか。
その後、野口は片岡とともに恩田と面談。案の定、明真の不手際を責める恩田に、野口は美羽の手術は木原が行ったと平然と言い放つ。さらに、片岡はこの話を信じなければ、美羽が隠し子であることを公表すると続ける。さすがの恩田も、これには引き下がる以外になかった。
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