ほぼ、時を同じくして明真には病院経営再建のため、チームドラゴンのかつての宿敵、野口賢雄(岸部一徳)が、教授を含めた全医局員の人事権を持つリスクマネージメント部長として復帰した。ますます再結成は夢と思う伊集院。だが、野口は伊集院を明真から飛ばそうとした江上彰教授(板尾創路)を系列病院に左遷してしまう。
そんな折、明真の間近でひき逃げされて、重症を負った片岡一美(内田有紀)がERに搬送された。鬼頭笙子教授(夏木マリ)がアメリカに渡って以来、覇気のないER医師たちがあきらめようとした時、なんと朝田が現れて片岡を救う。帰国した朝田に、野口は明真大学の医療レベルを全国にアピールするための公開手術を持ちかけた。
チーム再結成も夢ではない。喜ぶ伊集院や元メンバーの前に、藤吉も現れた。自分を頼ってきた拡張型心筋症の患者、富樫ゆかり(りょう)の手術をチームドラゴンの手に委ねるためだ。ゆかりは妊娠7カ月のため、どの病院でも子供をあきらめなければ手術はできないと拒否されていたのだ。ところが、長い不妊治療の末やっと授かった子供をあきらめることは絶対にできないと、夫の剛(田中実)ともども子供の中絶を拒否。藤吉はこの手術ができるのは朝田しかいないと考えたのだ。
このリスクの高い手術を野口が認めるわけもない。ところが、朝田によって一命をとりとめた片岡が動く。医療ジャーナリストだと言う片岡が、野口を説き伏せたのだ。
ゆかりは、北洋病院でチームドラゴンの手術を待つ。その間に、公開手術の日程が決まった。しかし、公開手術前日にゆかりの容態が急変。公開手術とゆかりの手術を同時に行なわなければ間に合わない。いずれの手術も朝田以外には執刀できない難手術。絶体絶命の状況の中、朝田は荒瀬を呼び、公開手術を45分で切り上げ、ゆかりのもとに戻ると藤吉たちに約束する。
公開手術開始時に、朝田は堂々と45分で終わらせると聴衆に宣言。言葉どおりに手術を終わらせようとした時、患者に異変が起きた。予期せぬ出来事に、さすがの朝田も…と、思われたが、なんと朝田は公約通りに手術を切り上げると言う。なんとそこに霧島が現れた。朝田は、執刀医の交代を告げ、出て行ってしまう。認めたくない野口だが、朝田、霧島という豪華執刀医のリレーは明真の良きアピールになると溜飲を下げる。
北洋に朝田が駆けつけた。まず帝王切開で子供を取り出した朝田は、ゆかりのバチスタ手術を始める。だが、その途中、またしても予想外の出来事が。何と生まれたばかりの子供に、先天性心疾患が確認されたのだ。すぐに手術しなければ、子供の1週間後の生存率は極めて低い。決断を迫られた朝田は、ゆかりの手術を伊集院に委ね、自分は子供の処置に向かう。
初めて任されたバチスタの執刀に覚悟を決める伊集院。鬼頭に術式を仰ぎながら、子供の手術をする朝田。朝田に後を頼まれ、公開手術を遂行する霧島。3者ともに、危険な心臓手術を乗り切った。
翌日の新聞には、明真がゆかりの手術を成功させたとの記事が踊る。ゆかりは北洋に回されたのに、なぜ? 疑問を感じる伊集院に、木原は明真と北洋が業務提携したと話す。その話から、伊集院はあることに気づく。チームドラゴンを集めた謎のメール。ゆかりを藤吉に紹介した人物。それは全て、この業務提携のための工作だったのか?
その頃、野口は自室で祝杯を挙げていた。野口の前には…片岡。医療ジャーナリストを名乗った片岡は、実は外資系投資会社役員で、北洋を乗っ取った現、オーナーだったのだ。
KARTE:01 2007年10月11日 復活!!チームドラゴン!!母の命か胎児の命か…
余命2ヶ月の心臓病患者は妊娠7ヶ月!!絶対子供はあきらめない!!運命の緊急手術が始まる
KARTE:02 2007年10月18日 捨てられる患者
KARTE:03 2007年10月25日 その手術は失敗する
KARTE:04 2007年11月1日 絶対殺せない患者
KARTE:05 2007年11月8日 決行!! 運命の無輸血手術
KARTE:06 2007年11月15日 もう1人の天才外科医…
KARTE:07 2007年11月22日 復活!!スーパードクター
KARTE:08 2007年11月29日 絶対に許せない麻酔医!!
KARTE:09 2007年12月6日 余命2ヶ月!!奇跡の手術
KARTE:10 2007年12月13日 総力戦!!運命の心臓移植
KARTE:11 2007年12月20日 運命の4時間!!最後の手術
医龍-Team Medical Dragon- TOPへ
『医龍-Team Medical Dragon-2 Karte:01』の上へ