2010年09月30日

医龍-Team Medical Dragon- Karte:10

 朝田龍太郎(坂口憲二)たちのもとに3人目のバチスタ患者として連れてこられたのは、生後9カ月の子供だった。ただでさえ、術野が小さい上に、単一冠動脈も併発。さらには、臓器や器官の位置が全て左右逆に位置する完全内臓逆位で、朝田でさえも手術が困難。朝田は野口教授(岸部一徳)に手術は断念すると伝え、医局内では今度こそバチスタチームは解散だろうと噂される。

 一方、鬼頭教授(夏木マリ)が提出した教授選の改革案について、臨時教授会が開かれることに。それは教授だけでなく、全医局員が投票できるようにするという提案だった。野口は、その臨時教授会の知らせを苦々しい表情で見つめる。

 そんな矢先、伊集院登(小池徹平)と木原毅彦(池田鉄洋)が当直の日に子供の容態が急変。伊集院の処置で一命を取り留めるが、両親は手術の要請を迫る。しかし、野口教授の許可が出ていないということを朝田も藤吉圭介(佐々木蔵之介)も告げることはできない。


 日ごとに腕を上げる伊集院に霧島軍司(北村一輝)も野口教授も注目していた。そして野口は加藤晶(稲森いずみ)に、患者が明真大学で死ぬようなことのないよう転院を命じる。頭を下げて、そのことを伝える朝田と加藤に、両親は北日本大学と一緒だと言って激怒した。

 そんな中、加藤は以前に聞きかけた霧島の秘密について、鬼頭に改めて尋ねる。霧島の父親は次期総長と目されるほど、優秀な心臓外科の教授だったが、スキャンダルで大学を辞めていた。彼と結婚した理事長の娘、すなわち霧島の母親は夫の人間性に耐え切れず、自殺していたのだ。しかも、幼い霧島の目の前での飛び降り自殺。霧島の異常な執着心と攻撃性は、そんな残酷な体験が影響しているのではないかと、鬼頭は言う。その秘密を初めて知った里原ミキ(水川あさみ)だが、それでも今の霧島を許すことはできないとつぶやいた。

 臨時教授会が行われる日、患者は小児センターへ転院させられることになった。朝田たちは患者をストレッチャーに乗せて、病室から運び出す。 教授会で野口は鬼頭の出した改革案を全面的に支持。その頃、伊集院は霧島の部屋を訪ね、鬼頭の改革案が通っても、教授選は野口の思い通りになるという話について、聞かせてほしいと言う。すると、霧島は鬼頭の提案通り、医局員全員に投票権が与えられてもいいように、主要な医局員たちにポストをちらつかせて、票をとりまとめるように図っているのだと答えた。話を聞き終えた伊集院は、手術用のサージカルルーペを付けないといけないので、コンタクトを付けに行くと言い、霧島は疑問に思う。

 ちょうどその頃、ストレッチャーを押して廊下を歩いていた藤吉は突然、患者の容態が急変したと言い出した。オペをするには教授の許可が必要だが、今は教授会の真っ最中。朝田は教授の許可のないまま、緊急オペを行うと宣言し、藤吉に待機していたチームの面々を手術室に呼び集めさせた。

 霧島は伊集院に、教授会の時間を狙ってオペをしようと仕組んでいたのかと追及。伊集院はだましていたことを謝り、自分には霧島に負けないものが一つだけある、それは仲間がいることだと言う。

 緊急手術が行われることは、会議室の教授陣や医局員たちにも伝わった。見学室から手術室を見た木原は驚く。朝田たちメンバーの立ち位置や人工心肺の置き場所が通常と全く逆。しかも、朝田はメスを左手に持っていた。彼らは完全内臓逆位の患者に合わせた処置の練習を積んできていたのだ。

 野口からどういうことなのかと詰め寄られた霧島だが、オペはすぐに中止になるから、心配はないと言う。術前検査が十分にできていない朝田たちはまだ知らない重篤な病気が隠されているというのだ。それは冠動脈瘤で、このまま手術を行えば、患者は急性心筋梗塞で死ぬ。そのことに気付いた加藤は、バチスタ手術の中止をメンバーに告げた…。


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