そして加藤は、野口教授(岸部一徳)にバチスタ手術のメンバーを聞かれ、第二助手として伊集院登(小池徹平)の名前を挙げる。今年、医局に入ったばかりの研修医だと聞いて異を唱える野口だったが、加藤から本番前に伊集院をテストすると言われ、何とか納得した。
そんな中、加藤は文代の病室を訪ね、自分の若かりしときに世話になったお礼を告げた。彼女も加藤が助教授まで昇りつめたことを喜ぶが、加藤はこの8年間の医局での毎日を振り返ると心苦しい。そして、彼女には手術はせずに内科的治療を行うことを告げられないまま、部屋を出ていく。
そんなある夜、加藤と会った霧島軍司(北村一輝)はバチスタ手術が失敗しても、その責任は朝田にかぶせるのだから大丈夫だろうと言う。だが、加藤は必ずバチスタは成功させると言い、霧島もそんな彼女に笑みを見せた。
やがて、加藤は伊集院に、バチスタ手術前のテストとして、自分のオペの第一助手を務めるよう、命じた。伊集院は朝田が第二助手だとばかり思ったが、里原ミキ(水川あさみ)から彼は外回りの看護師役だと言われ、驚く。その手術が始まり、見学していた鬼頭は伊集院やミキの動きの良さに感心。だが、臨床工学士と麻酔医はダメで、このままのチームではバチスタは失敗すると言う。
朝田は文代がバチスタ手術を希望していると知り、論文のために彼女を切り捨てるのかと加藤を追及。加藤は自分が教授になるためには、手術を失敗させるわけにはいかないのだと言い放つ。その後、加藤は文代の病室へ。文代と話しているうち、かつて自分の担当患者が亡くなった時、大学病院を改革するために自分は教授になると宣言したことを思い出した。自分の部屋に戻った加藤は、そこに現れた朝田に、バチスタ手術を行う患者を決めたと告げる。
加藤から文代をバチスタの患者に選んだと言われた野口は驚く。失敗したらどうするのだと言われた加藤は、必ず成功させるために自分が第一助手を務めると宣言した。
加藤は鬼頭からバーに呼び出され、バチスタ手術が失敗したら、朝田は救命救急部にもらうと告げられる。バチスタは失敗すると言わんばかりの口ぶりに加藤は反論するが、鬼頭は今の麻酔医と臨床工学士では失敗するというのだ。それから、2日後。教授や医局員たちが見守る中、バチスタ手術が始まった。
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