漫画
2002年より、『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載開始。第50回(平成16年度)小学館漫画賞(一般向け部門)受賞作品。
作品を織り成す魅力的な登場人物、医療ミス、抗がん剤治療、院内感染、内科と外科の対立、チーム医療、医局制度と現在医療を取り巻く諸問題を告発する物語である。
原案者の永井明は、医師、医療ジャーナリストとして活躍したが、肝臓がんのため、2004年7月7日に逝去。
ストーリー
東北の寒村に住まう、天才的な技術を持つ外科医・朝田龍太郎を、明真大学医学部助教授の加藤晶が訪ねて来る。心臓の難手術であるバチスタ手術論文を成功させて、自分の教授就任を図り、今の大学医療を改革するために、朝田をスカウトしに来たのだ。当初は「自分はもう医者ではない」と言い張って拒否する朝田だったが、加藤の説得や、気胸で倒れた同僚の里原ミキの救命救急処置を通して医師としての情熱を蘇らせ、心臓外科医として復帰する。
明真大学医学部教授の野口賢雄らが支配する封建的な病院体制の中、朝田は研修医の伊集院を鍛え、内科医の藤吉を始めとする優秀なメンバーを揃え、次々と難手術を成功に導く。
医局の権威を無視する朝田に警戒感を持つ野口は、朝田を招いた責任を取らせるために加藤追放と、自身の後任候補に朝田の最大のライバルである北日本大学心臓外科医・霧島軍司を起用する事を決断。だが、その霧島も明真で過ごす内に次第に人望を得て、ついには自身の派閥「霧島派」を立ち上げるに至る。 一方で、救急救命部を担当する明真大学医学部教授の鬼頭直人も、自身の改革案実現のため、世界的な腕前とコネクションを持つ国立笙一郎をアメリカから呼び寄せる。こうして、教授選は様々な陰謀と欲望を孕みながら混迷の様相を呈していく。
テレビドラマ
医龍-Team Medical Dragon-
2006年4月13日から6月29日まで、フジテレビ系列にて毎週木曜日の22:00-22:54に放送。全11回(初回と最終回は15分拡大して、23:09までの放送。6月22日は、サッカーW杯特別番組、及びチェコVSイタリア戦を中継のため放送休止した)。平均視聴率は14.8%。最高視聴率は最終回の17.2%。キャッチコピーは「ハートの手術を始めるぜ」
キャスト
朝田龍太郎(33):坂口憲二
熟達の腕を持つ外科医。NGO所属時に、火災の現場に取り残された瀕死の少年に対し心臓マッサージを続け、その際に背中に大火傷を負う。その痕は背中にあたかも龍の姿の如く刻まれている。この時現場で燃え盛っていた炎が青かったことから、青という色を忌避する。その若さにして高い技術を持つが、教授への反抗心が強く、定められた治療法に無視することも。
4年前、北日本大学からMSAP(万人のための医師団)に参加していたが半年後病院が撤退しても現地に居座ったとし病院から追放、教授の手回しで何処の病院も雇ってはくれない。かなりの借金を抱えており、取立て屋に追われている日々が続く。うだつの上がらぬ日々を送っていた彼の元に、明真大学付属病院心臓外科助教授の加藤が引き抜きにやってくる。元同僚のオペ看の里原ミキに諭されたこと、バチスタ手術への興味もあって明真大付属病院を訪れたが、その医局の現状に改めて愕然とした朝田は「医者には戻らない」と言って一度は加藤の元を離れる。だが、気胸で倒れたミキの応急救命処置を通して医師としてのバイタリティを蘇らせ、加藤の招集に応じてチームのリーダーに就任する。
加藤 晶(35):稲森いずみ
明真大学付属病院胸部心臓外科助教授→明真大学付属病院胸部心臓外科教授。朝田の腕を利用して日本初のバチスタ手術の論文を成功させ、教授の座を狙う。
朝田が来るまでその若さで胸部心臓外科のエースを誇っており、朝田も認めるほど、技術は相当高い。
相当な野心家で、「論文のためなら、患者を切り捨てる」が晶の根拠である。
霧島とは恋人であり、同時にライバルであった。
しかし、霧島の裏切りによってバチスタ成功論文を越されてしまう。さらに、それを期に野口からも京都の姉妹校への左遷を命じられ窮地に生い立たされる。だが、朝田達に加藤がいないチームなんて考えられない、このチームには加藤が必要だという励ましに感銘を受ける。
上記の出来事をきっかけに、「チームドラゴン」のメンバーとしてチームを守っていくと決意。
伊集院登(26):小池徹平
明真大学付属病院胸部心臓外科の実直な研修医。朝田に振り回されてばかりいるが、朝田の患者に対する真摯な姿勢や医局での経験を通じ、成長していく。
周りからは、「僕ちゃん」と呼ばれている。
「チームドラゴン」の2人目。
霧島軍司(39):北村一輝
北日本大学付属病院胸部心臓外科助教授→明真大学付属病院胸部心臓外科。ミキの異母兄。朝田の腕の良さに恨みを持っており、かつて同僚であった朝田が大学から追放されるよう根回しを行った。加藤の恋人であり、互いに意見交換をし合って協力するそぶりを見せていたが、後に裏切り、加藤から得たバチスタ手術の情報を北日本大にリークする。これによって日本初のバチスタ手術を加藤のチームではなく自身のチームで先に成功させ、名声を得るチャンスを加藤から奪い去った。この他、絶望的な症状の患者が明真に回されるように工作するなど、バチスタチームの邪魔をする。
荒瀬門次(34):阿部サダヲ
明真大学付属病院救命救急部麻酔医。その麻酔医として天才的な腕前を朝田は欲しがっている。しかし、朝田がスカウトを試みるも、荒瀬は高額な金を要求。さらに、奈良橋のバチスタ終了後、彼の重大な過去が発覚、チーム参加はさらに難航を示していた。行きつけのバーの店員の香が唯一の励ましとなっていたが、ある時香が銃撃事件に巻き込まれ瀕死の重態に陥ってしまう。しかしその命を朝田に救われ、またその手術の際に朝田の外科医としての腕を認め、香の手術代を報酬代わりとしてバチスタチームに入る。
「チームドラゴン」の4人目。
里原ミキ(25):水川あさみ
明真大学付属病院胸部心臓外科オペ看護士。霧島とは腹違いの兄妹であり、ともに北日本大で働いていた。その時に朝田と出会い、彼と親密な関係になる。後に霧島の手によって朝田が北日本大から追放された時にも自分もやめると霧島に言い放ち、彼の元を離れず現在に至る。霧島に対して、彼の人間性や居候していた頃の自分や母親に対するぞんざいな扱いから、彼を強く憎んでいる。
「チームドラゴン」の1人目。
木原毅彦(35):池田鉄洋
明真大学付属病院胸部心臓外科助手。自分の患者を朝田に蘇生され朝田を嫌う。だが完全に悪役にはなりきれず、時には患者のために奔走する。
藤吉圭介(38):佐々木蔵之介
明真大学付属病院循環器内科講師。先天的な心臓病を患っている。妻がいたが、医局での勤務が忙しく家に帰れない毎日が続き、ついには離婚。娘もまた心臓病で明真に入院しており、自分のせいで娘を苦しませ続けていると自身を責め続けていた。内科医としては優秀だが、患者の立場になりすぎて外科医に患者を渡せずトラブルを起こす事もしばしば。朝田に対しても強い反感を抱いていたが、娘や自分の命を救われ、朝田を認め自らバチスタチームに入る。
「チームドラゴン」の3人目。
鬼頭笙子(45):夏木マリ
明真大学付属病院救命救急部教授。朝田を欲しがっている。
野口賢雄(59):岸部一徳
明真大学付属病院胸部心臓外科教授。バチスタ論文を成功させ、朝田、加藤を利用し総長の地位を狙う。しかし後に朝田の独断行動や霧島の陰謀によって次々と起こる不祥事に、加藤やバチスタチームに強靭な牙を向けるようになる。
* 三宅:岡本竜汰
* 丸山:菊池均也
* 権藤:小林すすむ
* 東郷:児玉頼信
* 川田奈々:中村慧子
* 野村:夏秋佳代子
* 北岡恵:YUKO(FLIP-FLAP)
* 北岡望:AIKO(FLIP-FLAP)
* 村田美恵子:千葉雅子
ゲスト
* 渋沢:今奈良孝行(第2話)
* 西野栄子:一戸奈美(第2話)
* 佐々木文子:加藤治子(第2話)
* 佐々木五郎:井川比佐志(第2話)
* 牧原:森下能幸(第3話)
* 須藤:東根作寿英(第3話)
* 藤吉樹里:向井地美音(第3話)
* 烏丸正輝:斉藤暁(第3・5・6話)
* 沖秀之:袴田吉彦(第4話)
* 稲垣大輔:伊藤純平(第4話)
* 石田よしお:山内勉(第4話)
* 野崎しげこ:白土直子(第4話)
* 少女:八木優希(第4話)
* 母親:石堂夏央(第4話)
* 奈良橋文代:江波杏子(第5・6話)
* 文代の息子:金井勇太(第5・6話)
* 文代の弟:小倉一郎(第5・6話)
* 市井重成:やべけんじ(第5・6・8・11話)
* 村野里奈:東海林愛美(第5・7・9話)
* 森田:小林正寛(第7話)
* 解離性大動脈瘤の患者:山崎満(第7話)
* 野沢:モロ師岡(第8話)
* 山口香:奥菜恵(第8話)
* 祖父江真二:清水紘治(第8-11話)
* 山田隆一:平賀雅臣(第8-11話)
* 柴田信二:田中嘉治郎(第8-11話)
* 柴田貴子:中村綾(第8-11話)
* 柴田隆:松崎煌巳(第9-11話)
* 明真大学総長:津川雅彦(第11話)
音楽
* 主題歌:AI「Believe」
* 挿入歌:関山藍果「Aesthetic」
o ドラマオリジナルサウンドトラック収録。
* メインテーマ:STEVE VAl「Building the Church」
o アルバム『Real Illusions:Reflections』(2005年発表)収録。今作のドラマオリジナルサウンドトラックには未収録。
スタッフ
* 原案:永井明
* 漫画:乃木坂太郎(小学館刊「隔週刊ビッグコミックスペリオール」連載)
* 脚本:林宏司
* 音楽:河野伸、澤野弘之
* 医療アドバイザー:吉沼美恵
* 医事監修:須磨久善(心臓血管研究所付属病院)
* スケジュール:三條広樹
* 演出補:星野和成、森脇智延、田中亮、山田信義
* 記録:荒澤志津子、西澤香陽子
* 制作担当:由利芳伸
* 制作主任:菅村実雪
* プロデュース助手:三竿玲子
* プロデュース補:斉藤あや、秋山八重子
* 撮影協力:東京西徳洲会病院、いばらきフィルムコミッション、茨城県庁
* 協力:渋谷ビデオスタジオ、ビデオスタッフ、東新、バウムレーベン、アクティス、ブルーバック、エルエーカンパニー
* プロデュース:長部聡介、東康之
* 演出:久保田哲史、水田成英
* 制作:フジテレビドラマ制作センター
* 制作著作:フジテレビ
各話あらすじ
KARTE:01 2006年4月13日 神の手を持つ男 14.1%
KARTE:02 2006年4月20日 神の手と悪魔の薬 14.1%
KARTE:03 2006年4月27日 娘の心臓を守れ 14.1%
KARTE:04 2006年5月4日 教授が患者を殺す 14.7%
KARTE:05 2006年5月11日 バチスタ手術開始 14.8%
KARTE:06 2006年5月18日 バチスタ手術急転 15.1%
KARTE:07 2006年5月25日 絶対許せない男 12.7%
KARTE:08 2006年6月1日 奇跡を起こす医師 16.6%
KARTE:09 2006年6月8日 バチスタ手術断念 13.8%
KARTE:10 2006年6月15日 この命は必ず守る 15.1%
KARTE:11 2006年6月29日 最後のカード!!新バチスタ手術 17.2%
平均視聴率 14.7%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)
医龍-Team Medical Dragon-2
2006年4月の続編版として、2007年10月11日から、12月20日までフジテレビ系にて毎週木曜の22:00-22:54に放送された。全11回(初回は、21:00-23:18の2時間18分、最終話は21:00-22:09の拡大版)。キャッチコピーは、「LIFE or MONEY? 命は金で買えるのか」。
前作とは異なり、完全なオリジナルストーリーとなっている。
今作からの出演者
片岡一美:内田有紀
外資系投資会社の重役。「チーム・ドラゴン」のメンバーを匿名で明真大学附属病院に呼び寄せるが、明真の目の前でひき逃げ事故に遭い重傷を負い朝田に助けられる。その後、経営困難の状態の北洋病院に投資し、借金の形に営業権を手にしてオーナーとなり野口と手を組み明真大学附属病院と業務提携し、優秀な医師を明真に送り込み、逆に明真からは金にならない患者を北洋に送るように仕向ける。
北洋病院関係者
全員、第2話から登場。
小高七海:大塚寧々
北洋病院外科麻酔医。荒瀬が認める程の実力の持ち主である。
かつて緊急オペのため「誕生日に早く帰る」という息子・智樹との約束を破り、その間に智樹は喘息の発作で倒れて病院に運ばれてしまう。しかし、搬送先の麻酔医の医療ミスによって智樹は半身不随となってしまい、そのことを悔いて手術にはほとんど参加していない。
朝田を頼ってやって来た息子・智樹とその父親(元夫)に偶然再会するが、父親は小高の手術参加を断固拒否する。手術は小高抜きで進行するが、手術中に麻酔医の技量不足のため智樹が危険にさらされ、智樹を助けるため父親の制止を振り切って手術に飛び入り参加し、無事智樹を助ける事に成功。その後は父親とも和解し、チームドラゴン入りを決意する。
松平幸太郎:佐藤二朗
北洋病院外科消化器外科医。
朝から晩まで飲んだくれの酔いどれダメ医師と思われたが、かつては西南大学医学部付属病院・消化器外科のエースで、日本初の非適合生体肝移植に成功し、准教授にまで上り詰めていた男であった。しかしその後、そのエースとしての重責から、次第に患者の為ではなく、自身の論文成績と教授の覚えを良くする為に目立つ症例だけを手がけるようになり、ついには論文を改ざん。改ざんが発覚後は、予後不良な患者だけの治療をさせられる"敗戦処理"担当にさせられ、最後には医療ミスを名目に追い出される。その後、それが原因でメスが握れなくなり、最低の医者に成り下がっていたが、かつて非適合生体肝移植を受けた患者の母親の手術を通して、再度メスを握ることを決め、チームドラゴンに入る。
善田秀樹:志賀廣太郎
北洋病院院長。学生時代の同期だった野口とは対照的に患者をまず第一に考えた医療を志す。
野口とはお互い切磋琢磨し合う親友であったが、同期の医師たちの中で善田が最初の執刀医に選ばれたことで野口の嫉妬と怨みを買い、ついには決別する。
外山誠二:高橋一生
北洋病院外科血管外科医。若手ながら腕は折り紙つきの超一流で、若手心臓外科医の登竜門であるコンテストで圧倒的な大差で優勝している。
東都大学医学部教授の父親、2人の兄と共に自身も東都大学医学部を卒業しているエリート家系に育つ。しかし、兄と比較すると出来が悪く、子供時代は褒められたことがなく、家族全員を目の敵にしている。北洋に飛ばされた原因は、理不尽な要求を上司である講師につきつけられ、殴ってしまったこと。以上のように感情の起伏が激しく、性格の面で問題がある、患者を自身の技術の腕を見せ付ける為の物とみなしたり、他のスタッフを馬鹿にするなど問題を抱えていたが、自身のミスで患者を亡くならせてしまいそうになった時に、朝田やスタッフに勇気付けられて考えが変わって、性格の改善が見られた。その後チームドラゴンに志願する。
野村博人:中村靖日
北洋病院外科臨床工学技士。外科医に医療ミスの責任を押し付けられたため北洋病院に移された。
実力は確かだが内気で、ミスを転嫁された事から対人恐怖症気味となり、さらに暗い性格になってしまった。しかし朝田や伊集院の励ましによってそれを克服し、チームの一員として成長していく。その後はコミカルな一面も覗かせるようになった。
ゲスト
* 江上:板尾創路(第1話)
* 富樫ゆかり:りょう(第1話)
* 富樫剛:田中実(第1話)
* 田島由紀夫:河原さぶ(第1話)
* 西沢孝文:牟田悌三(第2・3話)
* 西沢翔太:山本裕典(第2・3話)
* 孝文の妻:市川千恵子(第3話)
* 矢沢真理絵:柳田衣里佳(第4話)
* 緒方美羽:黒川智花(第4・5話)
* 恩田哲三:竜雷太(第4・5話)
* 藤原:大鶴義丹(第4・5話)
* 五代明代:草村礼子(第6話)
* 五代昭三:山田吾一(第6話)
* 高見香奈:川島海荷(第6・7話)
* 高見紀枝:高橋ひとみ(第7話)
* 西南大学教授:須永慶(第7話)
* 黒田智樹:本郷奏多(第8話)
* 黒田俊彦:野村宏伸(第8話)
* 黒田早苗:中込佐知子(第8話)
* 若い頃の野口:岸部大輔(第9話)
* 音部美和:長野里美(第9・10・11話)
* 音部雄太:田中碧海(第9・10・11話)
* 山野文彦:中村まこと(第10話)
音楽
* 主題歌:AI「ONE」
* 挿入歌:関山藍果「Aesthetic」
o ドラマオリジナルサウンドトラック収録。
* メインテーマ:STEVE VAl「Building the Church」
o ドラマオリジナルサウンドトラック収録。
スタッフ
* 原案:永井明
* 漫画:乃木坂太郎(小学館刊「隔週刊ビッグコミックスペリオール」連載)
* 脚本:林宏司
* 音楽:澤野弘之、河野伸
* 医療アドバイザー:吉沼美恵
* 医事監修:須磨久善(心臓血管研究所付属病院)、佐野俊二(岡山大学病院副院長)、天野篤(順天堂大学医学部)
* スケジュール:三條広樹
* 演出補:星野和成、森脇智延、田中亮
* 記録:荒澤志津子、恩田一代
* 制作担当:由利芳伸、壷井力、碓井祐介
* 制作主任:菅村実雪、村松秀昭、吉田知弘、斉藤勲
* プロデュース補:秋山八重子
* 撮影協力:岡病院、いばらきフィルムコミッション、茨城県庁、東京西徳洲会病院、
* 協力:渋谷ビデオスタジオ、ビデオスタッフ、東新、バウムレーベン、ブルーバック
* ラインプロデュース:斉藤あや
* プロデュース:三竿玲子
* 演出:水田成英、葉山浩樹、星野和成
* 制作:フジテレビドラマ制作センター
* 制作著作:フジテレビ
各話あらすじ
KARTE:01 2007年10月11日 復活!!チームドラゴン!!母の命か胎児の命か…
余命2ヶ月の心臓病患者は妊娠7ヶ月!!絶対子供はあきらめない!!運命の緊急手術が始まる 21.0%
KARTE:02 2007年10月18日 捨てられる患者 16.8%
KARTE:03 2007年10月25日 その手術は失敗する 15.5%
KARTE:04 2007年11月1日 絶対殺せない患者 15.8%
KARTE:05 2007年11月8日 決行!! 運命の無輸血手術 15.0%
KARTE:06 2007年11月15日 もう1人の天才外科医… 17.6%
KARTE:07 2007年11月22日 復活!!スーパードクター 14.1%
KARTE:08 2007年11月29日 絶対に許せない麻酔医!! 16.6%
KARTE:09 2007年12月6日 余命2ヶ月!!奇跡の手術 17.6%
KARTE:10 2007年12月13日 総力戦!!運命の心臓移植 15.4%
KARTE:11 2007年12月20日 運命の4時間!!最後の手術 17.7%
平均視聴率 16.6%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)
医龍-Team Medical Dragon-3
2010年10月14日から12月16日まで放送された上記の続編。主演の坂口憲二の他、第1シリーズに出演していた稲森いずみが復帰、里原ミキ役の水川あさみが出演しない以外はレギュラー出演陣もあまり変わりはない。朝田と対立する内科医に遠藤憲一、新人研修医役に谷村美月らが出演。初回は21:00-23:08、最終回は22:00-23:09までの拡大。
キャッチコピーは、「医龍3は、ドキドキ・デラックス」、「龍よ、眠れ。」。
今作も完全なオリジナルストーリーとなっている。
本作からの出演者
黒木慶次郎(44):遠藤憲一
アメリカから帰国した野口がチームドラゴンの壊滅を目的に明真に呼び寄せた、循環器内科医。外科医(特に心臓外科医)を憎んでおり、藤吉とは知り合いのようである。最高レベルのカテーテル技術を持ち、野口曰く「もう一つのアメリカ土産」。その技術は極めて高く、心筋梗塞を発症し死の淵にいた荒瀬を45分で処置し蘇生させたほど。元は元心臓外科医で、彼が心臓外科医時代に彼の婚約者の心臓の手術で教授が名誉欲しさにロス手術を選択。教授は手術に失敗し、保身のため黒木にミスを擦り付けた過去がある。そのおかげでここまで強くなれたと藤吉に語る。伊集院と自身をダブらせるなど、彼にある種の共感を抱いている。それにより伊集院を自分のチームに引き入れた。
実はアメリカ勤務時代から慢性骨髄性白血病に冒されており、明真に来てからもその症状に苦しみ続けていた。最後は朝田に看取られ,息を引き取る。
真柄冬実(26):谷村美月
新人研修医。研修や教育は伊集院が担当している。プライベート優先主義で、手術の研修に「予定がある」とごねた上にシフトの定時で即刻帰ってしまう。また書類整理などの雑務には不満な顔を隠そうともせず、朝田のオペが終わると「疲れた」と愚痴りながらさっさと手術室から退散するという極度の面倒臭がり。だが思ったことをそのまま口に出してしまう反面、的を射た発言をすることもあってか、伊集院や木原達は口を出せない。木原とはいいコンビである。徹のオペの際、エピネフリンのコネクターを外してしまうミスをし、オペに対して恐怖心を抱いてしまう。
北川響:初音映莉子
加藤がアメリカからチームに招いた看護師。第3話よりオペに加わる。その器械出しの速度はミキに勝るとも劣らない。噂話をそのまま相手に伝えるなど、ドライな性格の一面も持っている。
手柴勝則:増田修一朗
鬼頭の秘書だったが、CARTE09での野口の根回しにより、寝返り、野口の秘書となった。
ゲスト
* 菅谷優希奈:桜庭ななみ(第1話)
* 菅谷俊之:遠山俊也(第1話)
* 梶原医師:飯田基祐(第1話)
* 前山勇太:深澤大河(第1話)
* 前山葉子:ひがし由貴(第1話)
* 根岸紗江:松下奈緒(第2話)
* 紗江の婚約者:長谷川朝晴(第2話)
* 山内遥:金澤美穂(第3話)
* 横田辰夫:本田博太郎(第4話)
* 李強忠(メディカルツーリズム構想・第1患者):解世雄(第4話)
* 真鍋徹:今井悠貴(第5〜10話)
* 真鍋佳恵:舟木幸(第5・6・8・9・10話)
* 佐藤修一:吉田栄作(第7話)
* 佐藤理恵:星野真里(第7話)
* 北見里香:岩橋道子(第9話)
* 北見正:水橋研二(第9話)
* 高瀬清:渡辺いっけい(第9・10話)
* 高瀬春香:出口結美子(第9・10話)
* 高瀬恵:菅野莉央(第10話)
* リディア・ナターリア:Asya(第10話)
* アオバリョウコ(黒木の婚約者(死亡)):宮本理英(不定期)
スタッフ
* 原案:永井明
* 漫画:乃木坂太郎(小学館刊「隔週刊ビッグコミックスペリオール」連載)
* 脚本:林宏司
* 音楽:澤野弘之、河野伸
* プロデュース:渡辺恒也
* 演出:水田成英、葉山裕記、田中亮
* 企画:長部聡介
* 制作:フジテレビドラマ制作センター
* 制作著作:フジテレビ
音楽
* メインテーマ:澤野弘之「TEARS Of The DRAGON」
* 主題歌:DEEP「未来への扉」
各話あらすじ(2010.10.14 - 2010.12.16)全10話 平均視聴率 13.61%
KARTE:01 2010年10月14日「お待たせしました!!あの伝説のチームが遂に復活!!心臓がなくなる…史上最悪の超難手術に挑む朝田の前に最強の敵が立ち塞がる」 16.4%
KARTE:02 2010年10月21日「神の手vs悪魔の指先」 14.8%
KARTE:03 2010年10月28日「裏切りの公開手術!!」 12.5%
KARTE:04 2010年11月4日「誰も知らないカルテ」 12.9%
KARTE:05 2010年11月11日「心臓移植を待つ子供」 12.7%
KARTE:06 2010年11月18日 「朝田の心臓を救え!!」 15.2%
KARTE:07 2010年11月25日「総力戦! 2分の手術! 忘れたはずの恋と子供の命…
この子を絶対に死なせない!」 13.1%
KARTE:08 2010年12月2日「朝田復活奇跡の手術」 11.1%
KARTE:09 2010年12月9日「遂に来た最強の仲間」 12.2%
KARTE:10(最終話)2010年12月16日 「母の命か娘の命か!!禁断の最終オペ開始」 15.2%
各話視聴率
医龍4-Team Medical Dragon-
上記の続編として、2014年1月9日から同年3月20日まで、フジテレビ系にて毎週木曜日の22:00-22:54(初回は21:00〜)に放送された。朝田の恩師桜井修三役として平幹二朗が新キャストとして加わる。全11話。
キャッチコピーは「奴らを世界に高く売れ。」
概要
坂口憲二主演のフジテレビ系人気ドラマ「医龍」のシリーズ第4弾。同シリーズは2006年4月期にスタートし、パート2・パート3を通じて最先端の医療現場で戦う医師たちの奮闘を描いてきた。
約3年ぶりの新シリーズでは、坂口扮する天才外科医の朝田龍太郎を中心とした「チームドラゴン」が理想の病院を作り上げるために再集結してまい進する一方で、数々の障壁を乗り越えていく。
ストーリー
2013年、日本の医療はグローバル化が進み、大企業や商社が海外の病院を買収・建設、富裕層相手の診療で外貨を稼ぐ者が現れる。
一方、国内では医師不足などの医療問題が山積みになっていたが、外科医・朝田龍太郎(坂口憲二)を中心とした「チームドラゴン」の面々は、理想の病院作りを進めていた。
そんな中、「世界を動かすビジネスマン100人」にも選ばれた敏腕経営コンサルタントの岡村征(高橋克典)は、政府諮問機関に勤務する野口賢雄(岸部一徳)と組み、インドで日本の高度な医療技術を提供するプロジェクトを推進。「チームドラゴン」のスカウトを試みるが、作戦は難航。彼らを引き込むためにあらゆる策を講じる。
キャスト
第4期(2014年)
桜井総合病院
桜井 修三
演 - 平幹二朗(医学生時代:平岳大)
院長。朝田の恩師で、かつて医局から追われた彼を引き取り、医師としての技術、精神面を徹底的に鍛え上げた。L&P病院が出来てからは医療設備や医師不足のため、患者が激減し経営の危機に立たされており、自身の病院を朝田に託すため彼を呼び寄せた。
医学生時代には野口らを引き連れインターン制度廃止運動を先導するが、国家権力によって弾圧され、その一件で帝都医科大学を退学処分となり、後に渡米をしてハーバード大学に進み医師免許を取得した経歴を持つ。そのような経歴から米国軍に医療従事者の知り合いがいるなど顔が広い一面がある。
検査で脳動脈瘤及び胸部大動脈瘤が見つかったものの、無理のない程度に仕事に従事していたが、患者の心臓マッサージ後に倒れL&P病院に運び込まれる。脳と心臓を同時にオペをしなければならないほどの危険な状態であったが、チームドラゴンおよび岡村の執刀によって救われる。
猪原 薫
演 - キムラ緑子
オペ看護師兼病棟看護師リーダーで、手術では器械出しを担当する。その技量はミキや響に勝るとも劣らない。
山下 紗枝
演 - 三浦葵
佐々木 朋子
演 - 阿達由香
上記2名はオペ看護師兼病棟看護師。
桂 基晴
演 - 塩田宇宙
臨床工学技士。
L&P病院
岡村 征
演 - 高橋克典
国際弁護士資格を保有し、数々のアメリカの病院を再建に導いてきた実績を持つ敏腕経営コンサルタント。野口と共謀し、L&P病院のシステムのインドへの輸出を目的にチームドラゴンのメンバーを引き抜いていく。
かつては全米NO.1と評されるほどの天才脳外科医であったが、婚約者を周産期心筋症で亡くしたことがきっかけで医者を廃業し、ビジネスで医療を改革するという目標を掲げて経営コンサルタントに転身した過去を持つ。このような経歴から、患者やチームドラゴンのために野口が止めたオペを許可したり、リスクの高い周産期心筋症を患う妊婦患者を病院に受け入れた上に、その患者の緊急手術を朝田に依頼するなどの行動に出たこともあるが、それらの行動は徐々に野口の反感を買うようになり、最終的に朝田の引き抜きを巡って対立し解雇された。L&P病院勤務時は常にタブレットPCを携帯していた。
L&P病院勤務時点で10年間メスを握っていなかったが、藤吉の要請を受けて桜井のオペに参加し、朝田とともに脳と心臓の同時オペを成功させ、オペ終了後に朝田からチームドラゴンのメンバーとして認められる。
「チームドラゴン」の11人目。
早川 昭吾
演 - 柄本佑
東京大学医学部出身の後期研修医で、担当指導医は木原。研修医たちのムードメーカー的な役割で、纏め役を担う。岡村の指示でスパイとして桜井病院へ行くことになり、不満に思う。伊集院がL&P病院に移った後、朝田とともに患者の診察や治療に当たっていたが、自身の診察ミスにより担当した患者の容態が悪化し、朝田とL&P病院から応援で来た荒瀬のサポートによるオペを通して、医者としての自覚が芽生える。その後、L&P病院に戻れる許可がおりるが、院長である桜井の体を心配して桜井総合病院に残る事を決意する。特徴的な髪形から荒瀬からは『ツーブロック』と呼ばれている。
中林 伸二
演 - 寺井文孝
臨床工学技士。
その他
樋口 美雪
演 - 中村ゆり
伊集院の婚約者。伊集院が明真大学病院を辞めたことについては知らされていない状態だったが、父の病気の件で知ることになる。
スタッフ
原作 - 乃木坂太郎 / 原案 - 永井明 / 取材協力 - 吉沼美恵『医龍』(ビッグコミックス / 小学館刊)
脚本 - 浜田秀哉、ひかわかよ
医療原案 - 高橋明仁
音楽 - 吉川慶、澤野弘之、河野伸
演出 - 田中亮、水田成英、森脇智延
演出補 - 相沢秀幸、阿部博行、杉浦祐樹
音楽プロデュース - 志田博英
特殊造型 - 松井祐一、三好史洋
特撮協力 - 田中誠士
手書きタイトル - 湯浅信人
原作協力 - 有藤智文、石田貴信
医療監修 - 天野篤
医療指導 - 森田照正、土肥静之、五十嵐健人、松山克彦
ER医療指導 - 川井真、恩田秀賢
ロボット外科手術監修 - 渡邊剛
医療協力 - 澤芳樹
看護指導 - 石田喜代美
リサーチ - フリード
プロデュース - 長部聡介、大木綾子
プロデュース補 - 榊原妙子、吉岡由佳理
制作著作 - フジテレビ
主題歌:青い龍/EXILEATSUSHI
各話あらすじ(2014.1.9 - 2014.3.20)全11話 平均視聴率 12.14%
KARTE #1 2014年1月9日「お待たせ!理想の病院を作るためチームドラゴン復活!巨大資本と最新設備で世界進出を狙う宿敵と壮絶な闘いが始まる」 11.6% (初回2時間SP 21:00〜22:48)
朝田(坂口)は「万人のための医師団」の一員として、ある紛争地域で活動していた。治療道具が十分でない中、朝田は大けがをした少年の手術をする。そんな折、日本の大病院では、外科部長の木原(池田鉄洋)が研修医たちに、院内の最先端設備を誇らしげに紹介していた。一方、大病院と同じ地区にありながら古びた桜井総合病院は、研修医も来ず、医師は院長である桜井(平幹二朗)だけで、患者の流出も避けられない状況だ。肺を患って手術が必要な森本(上條恒彦)も、成功率の低い手術を桜井の病院で受けることを不安に思い、手術を拒んでいた。そんな中、大病院から受け入れを拒否された救急患者が、桜井の病院にやって来る。患者はすぐに手術室に運ばれるが、症状が悪化し、できる処置がないと判断される。一同が諦めかけた時、朝田が現れる。恩師である桜井の下で働くことになった朝田は、それぞれの病院で働いている加藤(稲森いずみ)、伊集院(小池徹平)、荒瀬(阿部サダヲ)、藤吉(佐々木蔵之介)を訪ねる。
KARTE #2 2014年1月16日「手術をすると患者は死ぬ」 12.8%
朝田(坂口憲二)の呼び掛けで加藤(稲森いずみ)、伊集院(小池徹平)、荒瀬(阿部サダヲ)が桜井総合病院に集まる。朝田は「チームドラゴン」のもう一人のメンバー・藤吉(佐々木蔵之介)を訪ね、ある国立病院へ向かう。だが、藤吉は最先端医療である心筋シートの研究をしながら、拡張型心筋症の少女・加奈(玉野るな)を治療していて、桜井総合病院に移るのは難しい。一方、L&P病院では、救急救命(ER)部長に鬼頭(夏木マリ)が就任したことで、患者の受け入れ率が上昇していた。そんな折、藤吉が桜井総合病院を訪れる。加奈の病状が悪化していて、心筋シートが使えるようになるまでの間、弱った心臓を何とか持たせるための手術を、朝田たち「チームドラゴン」に依頼に来たのだ。しかし、いざ手術を行うとなると、桜井総合病院では設備が不十分だと分かる。
KARTE #3 2014年1月23日「神の手からこぼれた患者」 13.2%
L&P病院で拡張型心筋症の手術を予定していた加奈(玉野るな)だが、手術に必要な薬が使えないことが判明。そんな中、加奈の容体が急変し、緊急手術が必要になり、朝田(坂口憲二)は苦渋の決断で、救命のための最小限の手術を提案する。だが藤吉(佐々木蔵之介)は、あまりにもリスクが高いと反対する。そこへ桜井(平幹二朗)がやって来て、日本では未認可の薬を使うよう促す。朝田たちは、その薬を使う決意をする。しかし、手術に向かおうとしている朝田たちの前に、岡村(高橋克典)が立ちはだかる。岡村は、朝田たちの話を廊下で立ち聞きしていた木原(池田鉄洋)の報告を受けたのだ。
KARTE #4 2014年1月30日「魔法の心臓と狙われた女」 12.3%
L&P病院の研究員となった藤吉(佐々木蔵之介)の研究室に、岡村(高橋克典)がやって来る。岡村は藤吉に、より多くの患者を救うため、米国に渡ってほしいと打診する。一方、政府諮問機関の座長・野口(岸部一徳)が「世界エネルギーサミット」の会場を訪れると、L&P病院に視察に来る予定のアフマド大臣が、腹痛を訴えていた。虫垂炎だと判断した野口は、L&P病院へ運ばせる。同じ頃、桜井総合病院に出前を持ってきたアフリカ人のカビルが、腹痛を訴えて倒れる。虫垂炎だと分かり、手術を勧められた彼は、金も時間もないと断る。そこで、朝田(坂口憲二)たちは、術後の負担が少なくなるよう、最小限の麻酔や切開で手術を行うことにする。そんな折、岡村は研修医の早川(柄本佑)に、桜井総合病院へ研修に行くよう勧める。
KARTE #5 2014年2月6日「天才麻酔科医が決断する」 11.2%
岡村(高橋克典)の誘いでL&P病院へ移った加藤(稲森いずみ)を、鬼頭(夏木マリ)が訪ねて来る。鬼頭は加藤に、岡村には秘密があると告げる。同じ頃、野口(岸部一徳)は岡村を呼び出していた。野口は、最短の所要時間を目指す手術のため最高のスタッフを用意するように、という院長・羽垣(藤木孝)の指示を岡村に伝える。やがて、岡村は手術のメンバーを羽垣に報告する。すると羽垣は、麻酔科医を、優秀だと評判の桜井総合病院の麻酔科医にするよう命じる。一方、桜井総合病院では、朝田(坂口憲二)たちが次の手術のための会議をしていた。そんな中、桜井(平幹二朗)が朝田と荒瀬(阿部サダヲ)を呼び出し、岡村の要請を告げる。
KARTE #6 2014年2月13日「ヒーローに裏切られた男」
L&P病院では、新院長になった荒瀬(阿部サダヲ)が、病院内の地位やメンツを取り払い、患者にとって最善の手術ができる執刀医を決めるようになっていた。一方、桜井総合病院では、桜井(平幹二朗)に誤診されたという千尋(李千鶴)が抗議に来ていた。桜井に心臓病と診断されたが、後にL&P病院で再検査をしたところ、気管支ぜんそくだったという。様子を見ていた早川(柄本佑)は、すぐに岡村(高橋克典)に報告。早川の話を聞いていた野口(岸部一徳)は「誤診は当然」と言い、意味ありげな笑いを浮かべる。翌日、朝田(坂口憲二)は千尋に、もう一度診察させてほしいと申し出る。だが、千尋はそれを拒否し、正式な謝罪がない場合は訴えると言って帰っていく。そんな折、桜井の検査結果が出る。心臓と脳に動脈瘤(りゅう)が発見され、かなり難しい手術が必要だと分かる。
KARTE #7 2014年2月20日「患者が最後に選ぶ医者!!」
岡村(高橋克典)は野口(岸部一徳)に、次のターゲットは朝田(坂口憲二)ではなく伊集院(小池徹平)だと話す。その頃、伊集院は婚約者の美雪(中村ゆり)に呼び出されていた。大学病院を辞めたことを美雪に知られた伊集院は、桜井総合病院には自分が求めている医療がある、と必死で訴える。一方、朝田、荒瀬(阿部サダヲ)、加藤(稲森いずみ)は、桜井(平幹二朗)を救うためには脳と心臓の同時手術が必要と判断する。朝田と同時に手術のできる優秀な脳外科医を早急に探すことが決まり、帰ろうとする朝田の前に鬼頭(夏木マリ)が現れる。鬼頭は朝田に、米国の脳外科医を探すよう助言する。そんな折、伊集院は美雪の父・豊(斉木しげる)が末期がんで余命3カ月だと知る。豊は、伊集院と美雪が気まずくなることを心配し、桜井総合病院にやって来る。
KARTE #8 2014年2月27日「暴れる患者と未熟な医者」
研修医の早川(柄本佑)は、患者への対応について患者の母親から抗議される。さらに、渋々やっていた採血などでも患者から文句を言われ、いら立った早川は、L&P病院に戻してほしいと、電話で岡村(高橋克典)に訴える。だが、岡村は「朝田(坂口憲二)から学ぶことがあるはずだ」と、早川の申し出を突っぱねる。そんな折、L&P病院に移った伊集院(小池徹平)は、自らが提案した研修医のための新しい研修プログラムを実行していた。伊集院は、早川にもプログラムを渡し、時間がある時に受けるよう勧める。しかし早川は、時間はなくプログラムも無意味だと一蹴する。一方、加藤(稲森いずみ)は桜井(平幹二朗)の手術のため、米国で一番といわれている脳外科医を探し出す。交渉に入るという加藤に朝田は、2カ月以内に手術がしたいと伝える。
KARTE #9 2014年3月6日「死なせない!母と子の命」
加藤(稲森いずみ)、伊集院(小池徹平)、荒瀬(阿部サダヲ)は、L&P病院の顧問室に呼び出される。そこで、3人は野口(岸部一徳)から、1週間後に5歳の男児の手術をするよう依頼される。それほど難しい手術ではないが、男児が親会社の副社長の息子であるため、万全を期したのだ。同じ頃、桜井総合病院の朝田(坂口憲二)を訪ねて来た岡村(高橋克典)は、知人の米国人医師に桜井(平幹二朗)の手術を引き受けさせた、と告げる。手術は1カ月後で、朝田がL&P病院へ移ることが交換条件だという。そんな折、L&P病院に急患の妊婦が運ばれてくる。難しい症例だったため、木原(池田鉄洋)は受け入れを断ろうとするが、木原を制した岡村が強引に、受け入れるよう指示をする。一方、野口が見守る中、加藤、伊集院、荒瀬が男児の手術を始める。
KARTE #10 2014年3月13日「世界に売られる天才医師」
30年前、桜井(平幹二朗)が、心臓に人工弁の埋め込み手術をした佐久間(岡本信人)が来院。人工弁の交換手術が必要だが、佐久間は高齢を理由に断る。だが、桜井が心臓と脳の手術を受けることを知った佐久間は、自分も手術を決断する。それを聞いた朝田(坂口憲二)はL&P病院へ移ることを決め、桜井に「佐久間はL&P病院で受け入れる」と話す。一方、岡村(高橋克典)は野口(岸部一徳)の元を訪れ、強引なやり方で朝田を引き抜いたことを非難する。そんな中、L&P病院へ出勤した朝田は顧問室の野口を訪ね、桜井総合病院との協力関係を続ける約束を確認する。後日、桜井が佐久間を連れてL&P病院へやって来る。桜井は、佐久間を伊集院(小池徹平)に託し、顧問室を訪ねる。46年ぶりに再会した野口に桜井は「L&P病院を、学生時代に思い描いていた理想の病院にしてほしい」と言葉を掛ける。
KARTE #11(最終話)2014年3月20日「帰ってきた天才外科医」 ※(15分拡大 22:00 〜 23:09)
桜井(平幹二朗)が倒れ、心臓と脳の動脈瘤(りゅう)が両方破裂したことが判明。すぐに心臓と脳の同時オペを実施しなければ、桜井の命は救えない。荒瀬(阿部サダヲ)は院内を当たるが、難度の上がったオペを執刀できる脳外科医は見つからない。焦る朝田(坂口憲二)らの元に藤吉(佐々木蔵之介)から、執刀できる脳外科医が日本に1人だけいるという連絡が入る。今は医師をやめているというその人物とは岡村(高橋克典)だった。
各話視聴率
ビッグコミックスペリオール公式サイト
ビッグスリーネット
フジテレビによる公式サイト
医龍 Team Medical Dragon
医龍 Team Medical Dragon2
医龍 Team Medical Dragon3
医龍 Team Medical Dragon4
(医龍-Team Medical Dragon- - Wikipedia)
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