触診後、霧島が照明を点けると、壁にたくさんの顔が並ぶフェイスライブラリーが浮かび上がる。霧島が望む顔に生まれ変わらせてやると告げると、佳代子は恐る恐る壁の顔を見て、1つのサンプルに目を留める。霧島が出した条件は1度オペした人間を2度はオペしないという事。そして霧島は手術の報酬として佳代子の顔をもらうと伝える。そして、佳代子が待つ手術台へ向かう霧島。霧島はアメリカ連邦保安局に所属し、連邦証人保護プログラムによって手術を執刀していた美容整形外科医。姿を変えなければ生命の危機のある要人や重要事件の証人を全くの別人にしてきたのだ。闇の世界では、人に新たなる顔を授ける彼をフェイスメーカーと呼んでいた…。
1ヵ月後、顔に巻かれた包帯を解かれた佳代子は自分の新たな顔をまじまじと見て霧島に感謝する。霧島はこの顔に飲み込まれるなと佳代子にアドバイスを送る。今後、佳代子は樋口麗美という別人として生きていく事に。街を歩くだけで次々にナンパされ、スカウトからも声をかけられる麗美は男に対して自信を持ち始め、遠藤がいきつけのバーへと出向く。麗美がバーのカウンターで飲んでいると、遠藤が声をかけてくる。遠藤は麗美に熱い視線を送り、必死に口説き始める…。そして、遠藤とデートを重ねる麗美は遠藤の態度が昔と全く違ってやさしい
事に驚く。
数週間後、遠藤は麗美にダイヤの指輪を渡し、結婚を前提にした交際を申し込む。麗美はキレイになった自分の事なら、遠藤はずっと愛してくれるかもしれないと期待を抱く。その時、遠藤に500万円も貢ぎ騙された女が現れる。麗美はその女性の顔と昔の自分の顔をダブらせ、遠藤が自分を捨てた男だった事を思い出す。佳代子もまた営業成績を上げるための接待費が足りないという遠藤の言葉を鵜呑みにして500万円も渡していたのだ。後日、復讐を誓った麗美は興信所を訪れる。
興信所職員によれば、遠藤はギャンブルの借金が数千万あり、火の車だという。数日後、麗美は遠藤を連れて超高級マンションのモデルルームを見学。麗美が物件を気に入った事を伝え、結婚という言葉をちらつかせると、遠藤は困惑しつつも何とか手付金の1500万円を用意すると約束する。
そんな時、麗美の前に霧島が現れる。霧島は佳代子の顔を売った事を麗美に報告。麗美は誰に売ったか訊ねるが、霧島は答えられないと言って去っていく。数日後、麗美がまだ手付金を支払っていない遠藤に結婚の延期を匂わせると、慌てた遠藤は会社から借りて手付金を用意すると麗美に約束する。遠藤は会社の取引データを改ざんして会社の金を横領。期日までに手付金を支払った遠藤は麗美と共にマンションで購入の手続きを済ませる。帰り道、2人の前に刑事が現れ、遠藤は業務上横領の容疑で逮捕される。刑事は会社に外部から匿名の情報提供があり、会社が通報してきた事を遠藤に告げる。遠藤は助けてくれと麗美の足にすがりつく。だが、麗美は遠藤を足蹴にして、余罪を調べて遠藤に重い罰を与えて欲しいと刑事に要求。麗美は「これが私の復讐よ」と遠藤の耳元で囁き、遠藤は訳がわからないまま連行されていく。遠藤への復習は完遂したかのようにみえたが、数日後、そんな麗美の前に佳代子の顔の女性が現れて…。
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