3年前のある日、伊達は三上のバーで、神奈川県警の中崎道彦(鶴見辰吾)に関する資料を見せられた。中崎は、暴力団員の発砲で一般人が死亡した事件の黒幕で、暴力団と関係の深い人物だった。警察は、中崎の件を掴んでいたが、警察上層部にも中崎からの恩恵に預かる人物がいて、事実を隠蔽していたのだ。警察が守っている限り、中崎を法で裁くことはできない。三上は、中崎を"神隠し"に遭わせることを決め、伊達にひとりで制裁を行うよう指示。しかし、伊達は「自分に人を裁く権利があるのか」と、思い悩む。
その後、伊達と三上は、中崎の妻・由衣(阿南敦子)が営むラーメン店を訪ねた。伊達は、そこで、中崎が息子の入院費のために、暴力団が行う不正に目をつぶり金銭を授受したことが、暴力団との関係のはじまりだったと報告。何度も自首を促したが、中崎が無視し続けていることも伝えた。と、中崎が帰宅し、金が入っている封筒を妻に渡す。伊達が、金の工面方法を尋ねると、中崎は、お前らには関係ない、と声を荒げ店を出ていく。
そんな日の夜、伊達は路地裏を歩く中崎の前に現れ、自首して罪を償え、と最後通告をするが、中崎はまったく耳を貸そうとしない。そんな中崎に、伊達はついに麻酔銃を発砲した――。
伊達が今でも中崎の妻が営むラーメン店に足を運んでいるのは、最初に人を裁いたときの気持ちを忘れないためだったのだ。
三上は、今後は、自分が決めた道を行くだけだ、と宣言する伊達に、「組織を探るな」と忠告を与える。しかし、伊達は答えずに拘置所を後にする。
同じ頃、片桐冴子(りょう)の部屋の片づけを終えた久遠健志(錦戸亮)と宮城あすか(杏)は、再会を約束し、別れる。久遠は、かつて三上が営んでいたバーに向かう。そして、そこで待っていた伊達に、警察の裏組織である「UNDERGROUND V(アンダーグラウンドファイブ)」について調べたデータを記録したというCD−ROMを掲げて見せる。と、そこへ、警察を辞めた井筒将明(鹿賀丈史)がやってくる。「何かわかったか?」という井筒に、伊達は、CD−ROMを見せ、「…始めましょうか」と言い――。
第1話 2010年7月13日「2つの顔をもつ刑事…凶悪な真犯人を闇で裁く」
第2話 2010年7月20日「保険金殺人に隠されたワナ」
第3話 2010年7月27日「偽装されたストーカー殺人」
第4話 2010年8月3日「無差別殺人に隠されたナゾ」
第5話 2010年8月10日「金の亡者…女弁護士の非情」
第6話 2010年8月17日「子供の虐待…救えない命…」
第7話 2010年8月24日「模倣犯現る…間違った正義」
第8話 2010年8月31日「衝撃の死…伊達最大の危機」
第9話 2010年9月7日 「時効…真実に怒りの裁き!」
最終話 2010年9月14日「神隠し…解き明かされる謎黒幕は?衝撃の結末」
特別編 2010年9月21日「伊達、最初の事件」
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