2010年09月06日

ハンチョウ〜神南署安積班〜3 第11話

 ある夜、神南署管内のクラブで藤井佐智子(東山麻美)という女性が、突然倒れ死亡した。通報を受けて現場検証する安積班と鑑識チーム。現場の状況から、鑑識の石倉(唐十郎)の見立てでは、青酸カリによる毒殺とのこと。ほどなく、彼女が飲んでいたカクテルから青酸カリが検出された。

 この一ヶ月の間、池袋と新宿でも青酸カリ混入事件が発生しており、この事件の翌日、警視庁との合同捜査が決まった。本庁の担当は高野警部(宇梶剛士)。以前にも安積(佐々木蔵之介)と捜査方針の違いで衝突した曲者だ。

 高野は、一連の事件を同一人物による犯行と断定、クラブの従業員や客をしらみ潰しに当たるよう指示。安積は被害者の周辺も捜査すべきだと進言するが、充てられる人員は2人だけだと一蹴される。

 安積は村雨(中村俊介)と桜井(山口翔悟)に被害者の身辺を調査するよう指示するが、佐智子の職場や自宅を当たっても、目ぼしい手がかりはつかめなかった。そんなとき、新聞を読んでいた須田(塚地武雅)があることに気づく。クラブの事件と同時刻に、荻窪で殺人事件があったのだが、その被害者の勤め先はニシダ建設という会社で、そして事件が起きたクラブの客の中にも、ニシダ建設の人間がいたのだ。これは偶然なのか?

 それを受け、被害者の身辺捜査に水野(黒谷友香)も加わり、事件当日、クラブにいたニシダ建設に勤める久保田泉美(高橋かおり)の元へ、村雨と水野が話を聞きに向かった。村雨らの質問に対して、淀みなく話す泉美だったが、村雨と水野はその態度に違和感を覚える。

 その一方、高野は豊川(勝也)という若者を、重要参考人として神南署へと連れ来た。豊川も事件のあった夜クラブにいた人物で、青酸カリを使用するメッキ工場勤めの知人がいるとのことだった。ただそれだけの理由で豊川から自白を強要する高野のやり方に、安積は公然と異を唱える。


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