そんな2人を、ヘビのタトゥーを手に施した謎の男・黒川(鈴木亮平)が尾行していた。現場近くに着いた成田と絵美はさっそく様子をうかがうが、警察に気付かれ逃走。身を隠した工事現場で、従業員・大沢敏雄(田中哲司)に救われる。実は大沢も冤罪の被害者だった。
10年前に起きた強姦傷害事件で、目撃者として警察に出向いたにも関わらず犯人と決めつけられ、十分な弁護も受けられず刑に服したという。成田は再審請求に持ち込み無罪を勝ち取るべきと説得するが、事件の影響で離婚させられ天涯孤独の身となった大沢には、もはや汚名を晴らす気概はない。
一方、美由紀の安否を気遣う連光寺(豊原功補)は、真船(北村一輝)を問い詰めるが、相変わらずの態度に「小早川まで死んだら、許さない」と怒りを露わにする。
3年前の柏田法務大臣闇金疑惑、通称『カシワダケース』について亮子(矢田亜希子)が尋ねるも、真船は答えをはぐらかし、その真意はつかめない。そこで亮子は、美由紀の捜査状況を問い合わせてきた絵美に、交換条件として、二ノ宮(船越英一郎)の遺品からカシワダケースの資料がないかを秘密裏に調べるよう要請する。
絵美が発見した二ノ宮のメモを見た成田はその重要性に気付くが、冤罪被害者の大沢を放っておけず、彼の事件の洗い直しを優先する。そして地道な聞き込みから、前妻・美恵子(遊井亮子)が今なお大沢の無実を信じ、事件当時の情報を求め奔走していることを突き止める。実は離婚を切り出したのは大沢で、犯罪者の妻となる美恵子の身を案じてのことだった。
成田たちに連れられ駅前にやって来た大沢は、事件の情報提供を呼びかけビラを配る美恵子を目の当たりにし、再審請求に臨み、無罪を勝ち取るため2人で闘うことを決意する。
成田と絵美は、二ノ宮のメモを持って連光寺のもとに。聞けば連光寺も亮子に頼まれ、二ノ宮が調べていたカシワダケースの情報を追っていたという。問題のメモには、検察の裏取引が噂される不起訴処分の事件が羅列してあった。そこから推測して、カシワダケースとは、検察側が五十嵐(佐藤二朗)を介して柏田大臣と行った不正取引で、その真相を知る二ノ宮らを、検察の誰かが人を雇って殺害したらしい。
成田は、ふと大沢が別れ際に注意するよう促した、自分たちを尾行していたという人物に思い当たる。確証を得たい成田は絵美と共に優希(高月彩良)を訪ね、大沢が黒川の目印として描いた手のタトゥーのイラストを見せる。案の定、優希は「パパを殺した…手!」とパニックを起こしてしまう。
騒がしくなる病院を急いで抜け出す成田。
その目の前に現れた真船は「オレはお前を犯人だとは思っていない」と叫び、「真犯人は…別にいる」と告げる。果たして真船の本心は? 検察では、長谷部(光石研)指揮の下、真船の身辺を洗う動きが活発になっていた…。
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