2010年08月12日

GOLD 07

ベストジュエリー賞を受賞した早乙女悠里(天海祐希)は、秘書の新倉リカ(長澤まさみ)と長男の洸(松坂桃李)をともなって受賞式に出席する。その席で洸は、世界的な宝石商・神代洋治(名高達男)に出会い、彼の娘である沙織(佐藤めぐみ)と麻衣子(南沢奈央)を紹介される。それは悠里が、見合いのような意味でセッティングしたものらしい。どうやら洸は、姉の沙織のことを気に入ったようだった。が、そのようすを見ていた神代は、若いから仕方ないのかもしれないが残念だ、と言い出す。洸には女を見る目がない――神代はそうつぶやいた。

午後、リカは、運転手の保坂次郎(志賀廣太郎)にスケジュールを伝えにいく。そのときリカは、洗車をしている保坂の側に、エプロンをつけた若い女性の姿を見つける。

その夜、蓮見丈治(反町隆史)は、悠里が、晶(武井咲)と宇津木洋介(綾野剛)の交際を許したことを知る。丈治は、ふたりの交際には反対だと悠里に告げた。するとそこに、手で顔を隠すようにして晶がやってきた。宇津木に殴られたのだという。多忙を理由に会ってくれない宇津木に、カメラマンの仕事をやめて早乙女の会社に入れてもらえばいい、と晶が言ったことが原因らしい。それを聞いた丈治は、女の子を殴るようなやつとは付き合わない方がいい、と晶に助言した。だが、そんな丈治の姿を見つめていた悠里は、彼が、修一(水上剣星)と宇津木のDNA鑑定に関する報告書を改ざんしたことを直感する。

悠里は、丈治をプライベートバーに連れて行き、その件を問いただした。丈治は、鑑定書の改ざんが惣一(夏八木勲)の意向であることを悠里に告げると、すぐにでも晶と宇津木を別れさせるべきだと主張した。しかし悠里の怒りは収まらず、そんなことをすれば自分と晶の関係は修復不能になる、と丈治に言い放ち、宇津木に本当のことを伝えようとする。丈治は、そんな悠里に、このスキャンダルが明るみになれば、他界して20年が経ったいまも多くの人々から愛され続けている修一が汚されることになると訴え、思い止まらせる。

あくる日、トレーニングをしていた洸のもとに、沙織と麻衣子がやってくる。沙織は、麻衣子のことを放って、洸とランチに出かける。そこで沙織は、オリンピックの話を切り出し、メダルは獲れそうなのかと尋ねた。努力はしている、と答える洸。すると沙織は、洸のことが好きだから、負けて値打ちが下がるくらいならオリンピックに参加しなければいい、と言い出す。修一もそれで伝説の人になった、と沙織はいうのだ。ケガをすればいいだけ、たかがスポーツで自分の値段を下げるなんて馬鹿げている――沙織の言葉が洸の心にトゲのように突き刺さった。

リカは、先日のパーティーで、神代が言っていた言葉の意味を悠里に尋ねた。悠里は、神代が自己破産しかけた際、麻衣子と手をつないで買った宝くじが当たったこと、それ以来、大事な商談の席にも麻衣子を連れていき、成功を手にしたこと打ち明けた。故に神代は、『運』を手にして成功したとかたくなに信じているのだという。リカは、悠里が神代と似たような考えを持っていることが意外だった。悠里は、そんなリカに、オリンピックを例に出した。4年に一度のオリンピックに肉体的なピークが合致しない、あるいはそのとき、強いライバルがいるかどうか、というような運・不運は、神様の悪戯のような気がしてならない、と。神代は、その悪戯の法則を知りたい、という悠里に、政財界のトップがお忍びで相談するという相手を紹介してくれたのだという。それは、ごく普通の主婦だった。

悠里は、宇津木の母親が入院している病院を訪れた。悠里を待っていた宇津木は、晶に暴力をふるってしまったことを素直に詫びると、支払いが滞っていた入院費や治療代を全額支払ってくれたことへの礼を言った。「手切れ金…そう受け取っていいんですよね?」。宇津木は悠里にそう言った。悠里が予想していた通り、宇津木は晶に対してコンプレックスを抱いており、これ以上、晶を傷つけてしまうことを恐れていた。悠里は、そんな宇津木を抱きしめて別れ…。

衆議院選挙への出馬を要請されていた悠里は、老舗の料亭で議員たちと会い、正式に依頼を断る。白か黒かを決められない、果てしなくグレーな世界を生きていかなくてはいけない政治家の仕事は自分に向いていない、というのだ。その席で悠里は、ベストジュエリー賞をもらった話を持ち出し、母親である自分にとって、宝石とは子どもたちのことだという思いが改めてこみ上げた、と議員たちに告げた。そんな宝石たちを奪う戦争をしないこと…それが政治を司る人たちに、たったひとつお願いしたいことだと言って悠里は席を立った。

同じころ、丈治は、クレーマーだった丹羽聖子(エド・はるみ)を捕まえ、今後一切、悠里に関わらないでほしい、と告げる。泣きながら、二度と迷惑をかけないと約束する聖子。その姿を見た丈治は、立ち去った聖子を追いかけ、息子のことで悩んでいるなら一度自分が会ってもいい、とつい言ってしまう。

腹痛を起こしたリカは、早退して帰宅した。そこで辰也(寺島進)に会ったリカは、出馬依頼の件を辰也に話し、今日の社長がいつもより優しかったのは、朋(大江駿輔)の体調が良かったからではないか、と言い出す。ところが辰也は、朋という子どものことなど知らないという。リカが悠里から話を聞いたと思い込んだ辰也は、苦しみを吐き出すようにして話し始めた。早乙女の婿養子という周囲の目に嫌気が差し、何でも悠里のせいにして荒れた生活を送ったこと、若い愛人が悠里のところに乗り込んでもみ合いになったこと、そのとき悠妊娠していた悠里が男の子を流産したことを…。

悠里は、神代から紹介された笹岡みどり(宮崎美子)という主婦を訪ねた。みどりは、悠里の大ファンだ、などとまくしたてると、金メダルはきっと大丈夫だ、と悠里に告げた。「あなた、運強いもの。それもね、周りに与える運もある。珍しいのよ、そういう人」。みどりは、そう続けた。

晶は、宇津木のマンションを訪ねた。しかし、宇津木の姿どころか、室内には何も残されていなかった。

みどりの答えに失望した悠里は、彼女の家を後にする。見送りに出てきたみどりは、ふいに、「ただし、一人失うことになる」と悠里に告げた。

辰也の部屋の前には犬の散歩から戻ってきた廉(矢野聖人)の姿があった。辰也とリカの会話を聞いてしまった廉は、大きなショックを受けていた。廉は、その場から去り、公園まで走った。が、そこで廉は、胸を押さえて倒れこんでしまう。

リカが会社に向かうと、プールサイドに悠里と朋が並んで座っていた。ゆっくりと悠里に近づいたリカは、「朋くんはいません」と言って涙を流した。悠里は、静かに微笑むと、知っている、と答え…。


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