星崎剣三(オダギリ ジョー)は甘利市長(団時朗)に呼び出され、南熱海市役所を訪れていた。捜査に全面協力すると申し出る甘利に、星崎は未だ行方不明の3人の女生徒の中に面識があった子はいるか尋ねる。否定しようとする甘利市長を尻目に、市長の娘・甘利レミー(二階堂ふみ)は、ペラペラと口を滑らす。「椹木みこ(山田彩)さんはお父様のお知り合いの陶芸クラブにも入っていたんです。」
一方、北島紗英(栗山千明)は事件発生時に新宮寺が介抱しようとした老人・蛇川方庵(小野栄一)に会うため、怪しげな見世物小屋『南熱海天然劇場』へ。蛇川はバスの箱に入って消えるという、事件を彷彿とさせる手品を披露していた。しかも不思議なことに劇場の時間の流れは早く、手品を見た北島が劇場を出るとすでに7時間が経過していた…。
翌日、星崎は包帯少女・東雲麻衣(三吉彩花)に発見されたバスを見せると、東雲に変化が! 突然「ライン」という言葉を口にしたのだ。ラインとは何なのか…。事件前日の写生以外に、東雲ら女生徒4人には何か共通点があり、それがラインと関係しているのではないか…。星崎は気になって仕方がない。
星崎は拾坂修武(松重豊)とともに、椹木が所属していた『レプス陶芸クラブ』へ向かった。拾坂の元カノで経営者の洲崎道代(広田レオナ)によれば、品格の備わった女性の育成を目的にした陶芸クラブだという。しかし、陶芸にいそしむ女子高生たちの手つきは誘うように妖しく、朱印組の組長・朱印頭(松尾スズキ)も出入りしている。さらに、クラブの中にあった灰皿には葉巻が置いてあった。葉巻を吸う人間といえば偉い人――拾坂の言葉に反応して、星崎はつぶやく。「そういうことか。だいたい分かりましたよ」。
そんな折、バスの後部座席の下から、ビニール袋に入ったカセットテープが発見された。それを受け、星崎と北島らはバス消失地点を再び訪れる。そこで周囲を見渡した北島は『空と海と虹の会』の建物に目をつけ、代表の平坂歩(萩原聖人)を訪ねることに。しかし、平坂はバスが消えた日、特には何も気付かなかったという。
同日、東雲の包帯が取れ、ついにその素顔を晒す。そして、永遠の森学園に復学することが決まった。そして南熱海警察署では、星崎らが遺留品のカセットテープを再生するため顔を揃えていた!
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