一方、死体が発見された現場では倫太郎(渡瀬恒彦)が妙な模様が写っている紙片を発見するが、それが何かは倫太郎にも直樹(井ノ原快彦)にもわからない。
監察医・真澄(原沙知絵)によると、顔の傷は煙草を押し付けられて出来た火傷だという。しかも、死後についたものだとか。さらに右手の中指の根元にも傷が。誰かと殴り合っていたのか、いずれにしても他殺の可能性が高くなった。
死亡した多田は事件を起こし中等少年院に入っていたが、1年半前に仮退院。保護観察中の身で、名前の多田も改名後の名前であることがわかった。多田、旧名・川村は工業高校時代、同級生をいじめて自殺に追い込んでいた。
現場に落ちていた川村の携帯電話はすべての通信記録が消去されていたが、唯一「渡辺」という名前が発見された。渡辺は川村が自殺に追い込んだ少年と同じ名前。まさか復讐では?村瀬と志保(羽田美智子)は死んだ渡辺の父・庸平を訪ねる。庸平は、川村の死を知らなかったようだが、息子の死が原因で妻も自殺しているだけに動機としては十分だ。アリバイも曖昧だが…。
現場に落ちていた時計を調べた青柳と矢沢は、持ち主の花穂のもとへ。花穂は川村の命令で中年男性をホテルに誘い、川村が写真を撮影。それをもとに脅して金を奪っていたとか。高級な腕時計もそうやって手に入れていたらしい。が、花穂は川村殺害に関してはアリバイを主張。矢沢は花穂の線は消えたと判断する。
直樹の調べで川村がメールを出していた渡辺は、川村と同じ少年院にいた渡辺正であることが判明した。倫太郎は直樹を連れ、渡辺正を訪ねるが不在。そこで渡辺正の担当保護司をしている高畑と知り合う。就職も決まりそうな渡辺正が今更川村を殺害するようなことをするとは思えない。高畑は懸命に渡辺正を庇う。が、その高畑が渡辺正の部屋から何かを持ち出したことがわかる。高畑を尾行すると、そこには…。
一方、真澄のその後の調べで庸平が容疑者として再び浮上。村瀬と志保は庸平から話を聞くのだが…。
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