いずれにしても真理は恨みを抱く人物によって殺害されたことは確実。村瀬(津田寛治)は、真理が出版社に来てから殺されるまでの間、社内にいた人物全員から話を聞くよう指示する。が、例によって青柳(吹越満)は矢沢(田口浩正)を連れて別の捜査へ。心配する志保(羽田美智子)だが、村瀬は無視する。
一方、文芸誌を読んでいた倫太郎(渡瀬恒彦)は真理が新人賞の選考委員を担当しており、第一発見者の南条あかりの作品を酷評していたことを発見。倫太郎は直樹(井ノ原快彦)とあかりのもとへ。
あかりはデビュー前に真理と一度会っており、新人賞受賞作の「青の鎮魂歌(レクイエム)」を小説ではないと面と向かって非難されていた。しかし、真理の選評は影響なかった、恨みなど抱いていないという。事件当日、歩きながら言葉を考える癖があり、社内を歩き回っていたときに真理の遺体を発見したというあかり。担当のベテラン編集者・久仁子はそんなあかりを懸命に守ろうとする。
出版社の社員らから聞き込みを行っていた村瀬と志保は、真理が小説の発表を止められていたことがわかる。原因は、5年前、真理が発表した小説「墜落する青いカイト」に影響されて、4人の少年が自殺したから。出版社は遺族に作品の絶版を約束し、事件が表ざたになることを防ぐと、真理の新作を出すことも自粛したのだという。当然、真理は不満を表明していたが、新人賞の選考委員にすることで納得してもらったらしい。
青柳と矢沢は現場に落ちていたピンブローチから、事件当日あかりと対談するため、社を訪れていた作家の香田に疑惑を抱く。ピンブローチ?突然の物証に驚く村瀬だが、青柳はお構いなし。香田を参考人聴取しようとするが、そのとき志保があかりと真理の意外な関係に気付いた。その関係とは…!?
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