概要
日本語学校の教師を務めるなぎこ先生の目線で実際に起こった体験談を基に、異文化交流を取り上げた漫画。外国人学生達との交流を中心に学生から繰り出される超マニアックな質問に悩みながらも、楽しく勉強を教えている風景を描いている。学校内の出来事以外にも外国との文化の違いからくる誤解を解いたり、日本の風習、日本語の成り立ちを歴史的観点から学んだり、日本人がよく間違う日本語、日本人も知らない正しい日本語も学べる作品となっている。
登場する人々は、細身の体に大きめの頭のかわいらしい3頭身の絵にデフォルメされている。本編の合間にはエッセイ日本語こぼれ話や日本語能力を測る小テスト、ショートエピソードを1コマ漫画や4コマ漫画にした物を掲載している。
テレビドラマ
2010年7月15日から同年9月30日まで読売テレビ制作・日本テレビ系列(NNS)の木曜ナイトドラマ枠(毎週木曜23:58 - 24:38)で放送された。
ドラマ版は原作のエピソードを基にしつつ、主人公のハルコが教師同士の交流や生徒のトラブルに積極的にかかわって問題を大きくしてしまい、その解決に乗り出すなど、人情味のあるドラマとして作られている。
主演は仲里依紗で、仲はこの作品が連続ドラマ初主演となる[1]。エンディング後の次回予告では「このドラマはフィクションです。言葉の説明には諸説あります。」というテロップが表示される。
キャッチコピーは、「主演、仲里依紗。正しい日本語はこの私に習いなさい」。
ドラマ版のあらすじ
元カリスマ店員で高校教師を目指す嘉納ハルコが「3ヶ月臨時教師として働いてくれれば就職先を紹介する」と高校時代の恩師・秋元邦子に紹介され、日本語学校の臨時教師になる。しかし同僚の教師・鷹栖一樹と些細なことから口論となり、「生徒全員が卒業試験に合格できなければ教師になる事を諦める」と約束してしまったため、どうしたら生徒たちが日本語や日本文化を理解出来るのかと四苦八苦する。
キャスト
光文学院 教職員
* 嘉納ハルコ(かのう ハルコ) - 仲里依紗
23歳。読者モデル出身の元カリスマ店員。高校教師を目指しているが秋元の紹介で日本語教師をすることに。勝気な性格。
* 渋谷太陽(しぶや たいよう) - 青木崇高
26歳。日本語教師歴2年。体育会系で剣道は師範の腕前。
* 鹿取みゆき(かとり みゆき) - 原田夏希
25歳。日本語教師歴3年。生徒たちからは「カトリーヌ先生」と呼ばれている。渋谷に片想いしている。
* 秋元邦子(あきもと くにこ) - 朝加真由美
60歳。ハルコの高校時代の恩師。現在は亡き夫が経営していた光文学院の校長。腎臓を患って入院することになり、高校教師の仕事を紹介する条件でハルコに日本語教師のバイトを頼む。
* 鷹栖一樹(たかす かずき) - 池田成志
42歳。日本語教師歴10年。元商社マンでバツイチ。
光文学院 生徒
* ポール - サイラス・望・セスナ
25歳。イギリス出身。漁師の父から日本のことを教えられ、日本で漁師になりたいと志すが、勉強は苦手。陽気でお調子者。納豆が好き。バーでアルバイトをしている。
* ジャック・パウエル - ブレイク・クロフォード
45歳。アメリカ出身。商社・フロンティアコーポレーションに勤務。日本のわびさび精神が好きで、趣味は骨董集め。
* エレーン - カミラ
20歳。スウェーデン出身。忍者が好きで、武士道をこよなく愛する。
* 金麗 - ZOE
20歳。中国出身。高級マンションで暮らすお嬢様。
* ダイアナ - オルガ・アレックス
22歳。ロシア出身。父からもらったテープで演歌に出会い、演歌歌手を志望している。ファミリーレストランでウェイトレスのアルバイトをしていたが店が潰れてしまい、その後は別の店でアルバイトをする。
* ボブ - メイヨー
24歳。アメリカ出身。クラスでは唯一のアフリカ系。大雑把な性格でクラスのムードメーカー。ラーメン店でアルバイトしている。
* ルカ - セバスティアーノ セラフィニー
19歳。イタリア出身。アニメオタクでアニメーター志望。マンガで日本語を覚えたため会話にアニメ用語が出てくる。
* マリー - ダーシャ
52歳。フランス出身。任侠映画を見て義理人情にはまった。会話に任侠言葉が飛び出すが、本人は穏やかな性格。
* 王 - 張沫
21歳。中国出身。食いしん坊で好奇心旺盛な性格。ダイアナに片想いしている。麻婆豆腐を本場・中国の味で作るなど、料理が得意。
スタッフ
* 原案:『日本人の知らない日本語』蛇蔵&海野凪子(メディアファクトリー刊)
* 監修:金田一秀穂、松井一美
* 脚本:いずみ吉紘、ますもとたくや
* 音楽:P.P.M(白石めぐみ)
* 技術協力:バスク
* チーフプロデューサー:堀口良則、安藤親広(ROBOT)
* プロデューサー:竹綱裕博、明石直弓(ROBOT)
* 演出:耶雲哉治(ROBOT)、爲川裕之、齊藤雄基(ROBOT)、川村直紀
* 制作プロダクション:ROBOT
* 制作著作:読売テレビ
主題歌
* ghostnote「ボクキミビリーバー」(エスエムイーレコーズ)
各話あらすじ(2010.7.15 - 2010.9.30)全12話
第1話 2010年7月15日「熱血教師ギャルvs外国人生徒」
第2話 2010年7月22日「ギャル先生vs変な敬語と演歌魂」
第3話 2010年7月29日「ギャル先生と義理人情1000万円」
第4話 2010年8月5日「ギャル直伝夏恋に勝つ告白ワザと萌える情熱!アキバのメイドvsイタリア魂」
第5話 2010年8月12日「コワイ話と悲しい涙の怪奇学校! 消えた生徒」
第6話 2010年8月19日「夢と現実…元カレ再会に揺れる心怪しいワナ」
第7話 2010年8月26日 「フラれた…すれ違う恋に涙の跡」
第8話 2010年9月2日「恋と仕事…クビ覚悟の茶道対決!さよなら」
第9話 2010年9月9日「再会の涙と親子の断絶に揺れる…別れの言葉」
第10話 2010年9月16日「卒業直前に思い出作り誘拐旅行!?優しいウソ」
第11話 2010年9月23日「結婚する…強いキズナと裏切り!教師失格」
最終話 2010年9月30日「忘れないさよなら涙の卒業式…最後の約束」
各話視聴率
テレビドラマ公式サイト
(日本人の知らない日本語 - Wikipedia)
タグ:日本人の知らない日本語